講師ブログ

宮本武蔵に学ぶ国語読解

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こんにちは、まなぶてらす国語講師の平井です。

本題に入る前にいつもの雑談を

 

<雑談>

生でみて衝撃的(良い意味)だった有名人ベスト3


二階堂ふみ
「あれ??あの人めっちゃきれいじゃね????」と100m先。
芸能人の服の着こなしと顔の整い方がマジではんぱない(KREVA風に)
まずこの服どこで売ってるのという感動とよく着こなせるねっていう驚きです。
話しかけたら握手してくれました←ミーハー

第二位 同率二名
稲葉浩志(B’z) 草野マサムネ(スピッツ)
とにかくかっこよくて若かったです。輝きが違いました。あと細い。選び抜かれた遺伝子です。
お二方ともスタジアムで拝見しただけなので、200m先?に御座しました。

第一位
X JAPAN(特にYOSHIKIとSUGIZO)
ただのファンじゃねーかというつっこみもできますが、なんか、こう、ロックスターって目があっただけで興奮する的なあれ?を体感できました。マイケルのLIVE映像で気絶する女の人的な状態です(倒れてないけど)。もうほぼ触れる距離(Toshlは触った)で見れたので一位。これ以上はビヨンドディスクリプションです。

三つ中二つが「ライブいっただけじゃん!」というなんとも言えんランキングでした。
女性の有名人ってあまり見たことないので、乃木坂とか会ってみたいです(低能)
<雑談終了>

 

 

はい、では本題に入ります(日に日に雑談が長くなっている)。
今回のブログのテーマは「宮本武蔵」に学ぶ読解法です。
ユニークなタイトル。(釣りタイに見えなくもない)

宮本武蔵は剣の達人として知られています。
ちなみに僕は剣道部だったので、小さいころから聞かされていました。
あらゆる剣術を極めた彼が、晩年死の直前に書き残したのが、「五輪の書」です。

この「五輪の書」自体を読んだのは、私が大学生の時です。国語や小論を教えている際に意識していることが、この書の中に書かれていて、感動しました。とくに論説説明系の読解で大切な思考法です。

(ちなみに小説物語は、坪内逍遥の「小説神髄」を読むと面白いくらいすっきり理解できます。僕は小説神髄を読んでから小説物語の解き方を言葉にして説明できるようになれました。小説物語について理論的に書かれた本は少ないので、おすすめです。)

話を戻します。
「五輪の書」は、地・水・風・火・空の五章によってなりたつ兵法書です。
水の章の中にこんな一節があります。

<引用開始>
「目の付けようは、大きに広く付くる目也。観見二つの事、観の目つよく、見の目よわく、遠き所を近く見、近き所を遠く見る事、兵法の専也。」
<引用終了>

何を言っているのかわからないのですね。僕ももちろん現代語訳でしっかりと意味を理解できました。

要するにこういうことです。

「目のつけ方は、大きく二つある。一つは、「観る」ことであり、もう一つは、「見る」ことである。観るとは、遠くを見ることであり、戦い時は、遠くから全体を俯瞰すると良い。一方、近くを見るときは、近づき過ぎないことが肝心である。これが兵法の要である。」

と書いてあります!!

もっと短くするならば

「部分に目を奪われるな。全体を見ろ!!!」

ということです。

「観る」と「見る」。宮本武蔵は、「観見二眼(かんけんにがん)」と説明しています。

「観る」とは全体を観ること。一方、「見る」とは部分を見ることです。

「観る」という言葉に注目してみましょう。

部分にとらわれず全体を観るという意識は、論説説明系の読解では非常に重要な考え方です。


そもそも国語読解する際に高得点を取れない人は細かいところまでものすごく丁寧に読解しようとしています

これは一見一つ一つを細かく分析していると言う点でざっくりとした分析より優れているというふうに見えますが、実際のところ全体をざっくり知っている方が受験においては高得点取ることができます

例えば
「全体を通して筆者の言いたい事ををを読み取りなさい」
とか
「話題の切れ目がどこか3つに分けなさい」
といった指示が与えられます。

また問題も問題自体も非常に文章が長いです。かつ難しい内容を扱いますのでいちいち細かい内容を理解しようとしていたのでは、いくら時間があっても足りません。

以下例題。

<引用開始>
哲学といえば、たいていのひとは、ソクラテスやプラトンからデカルト、カントをへて、ハイデガー、ウィトゲンシュタインにいたる西洋哲学史上の人物を思い浮かべるようだ。そして、哲学を学ぶとは、そういうひとたちの書いたものを読んで、理解することだと思っている人が多い。しかし、そういうやり方で、哲学の神髄にふれることは、絶対にできない。少なくとも、ぼくはそう確信している。
「子供のための哲学(永井均)」より抜粋
<引用終了>

これは中学受験レベルの問題です。ぱっと読むと、小学生でも”ソクラテス”とか”デカルト”とか知っていなければいけないのか~~と絶望的な気持ちになりますが、まったくそんなことはありません。

ポイントは”しかし”より後。

「そういうやり方(ここでは、ソクラテスやプラトン、デカルトといった難しい哲学の勉強をすること)では、哲学の神髄にふれることは絶対にできない。僕はそう確信している。」

と筆者は主張しています。つまり、

「前半に出てきた難しい哲学の知識は必要ありませんよ~~」

と高らかに言ってくれているのです。

しかし、細かく読もうとすると、
「ソクラテスって誰だ?」とか「カントは聞いたことあるな」とか筆者の主張と全く関係のないところで、読みつっかえてしまいます。

宮本武蔵の教え通り、全体を観れば、何のことはありません。

筆者の主張は、そういった細かい哲学の話の部分にはないことがわかります。

論説説明ではこういったころが非常に起こりやすい。

政治や現代社会の内容が反映されるため、その知識を知っているか知っていないかで読めるか読めないかがきまりそうですが、全くそんなことはありません(もちろん最低限の知識は必要)。
そういった知識に詳しいか詳しくないかで点数が決まったら、それは国語のテストではなく、理社のテストになってしまいます。

大切なのは、筆者の主張の骨組みを読み取ることです。それが全体を観ることです。


あと論説文は特に、話を区切りがちです。

第一に~~
第二に~~
第三に~~

と話全体を三部構成にしたり、

まず~~
次に~~
最後に~~

とさりげなく三部構成にしたりします。

こういった構成は必ず問題を作る側も意識しています。

例えば、
第一部から出題→問2~3
第二部から出題→問4~5
第三部から出題→問6~7

という風に、構成から問題を作ったりします。

読解のコツは、最初読むときはざっくり読んで、問題を解く際に、「必要なところを」を細かく読むことです。

最初は「ざっくり」、あとで必要なところを「細かく」です。

「観る(ざっくり)」と「見る(細かく)」を使い分けるのです。

読むとき「観る」
解くとき「見る」

これが国語のポイントです。

今日のお話は以上ですm(__)m

五輪の書は漫画版が出てるので、ご興味ある方はぜひノシ。

ひらい/1993生/福島県出身
オンライン国語講師としてまなぶてらすで活動しています。Hip-Hopとラーメンが好きです。


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