講師ブログ

【理科】大まかに学んで細部を見直す

Pocket

まなぶてらす専属講師Sakumaです。

今回の記事でとり挙げる内容は、私の永遠のバイブル・ドラゴン桜でもとり挙げられていた「メモリーツリー」についてです。

ドラゴン桜では世界史の暗記での活用法をご紹介していましたので、私は理科での活用法をご紹介させていただきます。

 

私は理科が得意だったので、暗記にメモリーツリーを活用したことはありません。

代わりに、学習塾で小中学生に理科を教える時にメモリーツリーを活用しました。

なぜなら、一つの単元をたった1コマのレッスンで勉強できるからです。

例えば、中学校理科で最初に学ぶ「植物」の単元は、本来なら4~5コマに分けて勉強します。

私の場合、メモリーツリーを活用したことにより、要点を最初の1コマで伝えきり、残りの3~4コマは問題演習にあてることができました。

そのおかげか、私の担当生徒は皆、定期考査や塾内模試で理科の成績がよかったです。

 

では、私はどのようにレッスンしたのでしょうか?

実際に行った板書と生徒に配布した教材プリントは、下記の動画を見てご確認ください。

ここから先は、私がレッスンで話した内容になります。

私達人間と同じように、植物だって生きています。

つまり、私達が生きるために当たり前にやっていることを、植物だって同じようにやっているんです。

生きるために、私達が当たり前にやっていること。

1つ目は呼吸です。

私達が口や鼻、毛穴から呼吸するのに対し、植物は体の表面の、特に葉の裏側にたくさんある気孔という小さな穴で呼吸します。

ここから酸素を取り込み、二酸化炭素を吐き出すんです。

2つ目は食事です。

私達は口から飲み食いしますが、植物には口はありません。

代わりに根から水を吸い上げ、光合成によって栄養分を作り出すんです。

葉の緑色の部分に光が当たると、葉の葉緑体で、水と二酸化炭素からデンプンと酸素が作り出されます。

この一連の流れが光合成の仕組みです。

私達の体に血管が隅々まで張り巡らされているように、植物の体には道管と師管が隅々まで張り巡らされています。

根から吸い上げた水の通り道が道管、光合成によって作り出されたデンプンの通り道が師管です。

ヨウ素溶液を使えば、デンプンに反応して青紫色になるので、植物が光合成をしたことがわかりますね。

道管と師管を合わせて維管束と言います。

呼吸と光合成は、実験問題でセットになって出題されることが多いです。

光合成が行われるのは、光があたっている時間だけです。

私達だって、常に食べ続けるわけではありませんからね。

それに対し、呼吸は時間に関係なく、常にし続けています。この違いがわかっていれば何も問題ありません。

3つ目は、体温調整です。

夏の暑い日、私達は汗をかくことで体温を下げます。

同じように、植物も気孔から水を放出することで体温調整しているんです。

ただし、雨の日には蒸散は行われません。

雨の日に観察すると、気孔を作る2つの孔辺細胞が閉じるんです。

蒸散とは、私達でいう汗をかくことと同じ役割でした。

雨に打たれれば体は冷えます。

そんな時にわざわざ汗をかき、体温を下げる必要などありませんよね。

(ここにあえて閉じている傘を載せたのは、雨の日は気孔が閉じることとかけているんです。)

 

同じ生き物として、私達と植物には、呼吸・食事・体温調整という共通点があることがわかりました。

実は、共通点はもう1つあります。

それは、子孫を残すことです。

植物の場合、子孫を残す方法は2つあります。

1つは、種子によって子孫を残す方法です。

種子によって子孫を残す植物を、種子植物といいます。

もう1つは、胞子によって子孫を残す方法です。

胞子によって子孫を残すのは、シダ植物・コケ植物・藻類です。

これら3つが入試で問われることはまずありません。

まれに出題されたとしても、パターンは決まっています。

シダ植物には「維管束があること」「イヌワラビなど、聞いたことのない変な名前がつけられていること」

これさえ覚えておけば大丈夫です。

コケ植物は必ず~ゴケ、という名前ですし、藻類はワカメや昆布などの海藻の名前になりますからね。

 

せっかく植物を2つに分類できたので、この調子で分類していきましょう。

種子植物が子孫を残すためには、受粉する必要があります。

めしべの柱頭に、おしべの先端、やくに含まれた花粉がつくことによって、胚珠が種子に、子房が果実になるんでした。

妊婦さんをイメージしてみましょう。

大きなお腹の中には、赤ちゃんがいます。

植物では、大きなお腹にあたるのが子房で、赤ちゃんにあたるのが胚珠です。

私達人間の場合は赤ちゃんはお母さんのお腹の中で育っていきますが、植物の場合、赤ちゃんを守る子房があるものもあれば、ないものもあるんです。

子房がある種子植物は被子植物、ない植物は裸子植物と言います。

種子植物が子孫を残すには、受粉する必要があるんでした。

被子植物の場合は、虫が花粉を運んでくれます。

花の蜜を飲みに来た虫の体に花粉がつき、それがめしべの柱頭につくことで受粉するんですね。

対して、裸子植物の場合は、風が花粉を運んでくれます。

(風鈴ですみません、いい絵文字がなくて。)

風に揺られると、あたりに大量の花粉が舞い上がります。

それで受粉が成立するんですね。

裸子植物が入試に出ることは、まずありません。

出た時は裸子植物の仲間が問われやすいです。

教科書に載っているのはマツ・スギ・イチョウ・ヒノキ・ソテツのたった5つ、覚えられますね。

 

さらに分類していきましょう。

被子植物は、子葉、つまり若葉の枚数によって2つに分類できます。

子葉の枚数が2枚なら双子葉類、1枚なら単子葉類です。

子葉が2枚か1枚かで、植物の体の造りは大きく異なります。

葉の様子を比べてみましょう。

双子葉類は葉の葉脈が網目状、網状脈になっています。

対して、単子葉類は平行脈です。

茎の断面図を見てみましょう。

双子葉類は維管束が輪になっているのに対し、単子葉類はバラバラです。

根の形はどうでしょうか。

双子葉類は主根と側根ですが、単子葉類はひげ根ですね。

単子葉類に分類される植物は、ツユクサ・トウモロコシ・ユリ、この3つを覚えておけば十分です。

特にユリの花は、間違った選択肢としてよく出題されます。

それはどんな問題でしょうか?

まずは次の分類を見ておきましょう、最後の分類です。

 

双子葉類は、花弁、花びらの様子によって2つに分類されます。

花弁がくっついているなら合弁花類、離れているなら離弁花類です。

離弁花類の植物として、アブラナ・サクラ・エンドウ、この3つは覚えておきましょう。

対して、合弁花類はタンポポ・ツツジ・ヒマワリくらいで十分です。

タンポポとツツジは花の造りについて出題されやすいので、各部位の名称はしっかりおさえておきましょう。

ユリの花は、合弁花類がどれか問われる問題で、誤った選択肢としてよく出されます。

なぜなら、ツツジと同じように花弁がくっついているからです。

しかし、よく見てください。

双子葉類が、合弁花類と離弁花類に分類されるんですよ。

ユリの花って、葉は平行脈ですよね?根もひげ根ですよね?ばりばりの単子葉類ですよね。

たとえ花弁がくっついて見えても、単子葉類であるユリが合弁花類に含まれることは絶対にありえません。

間違えないためには合弁花類のもう1つの特徴として、一度に大量の種ができることを覚えておくといいでしょう。

 

これで、植物に関するメモリーツリーの完成です。

光合成や蒸散、受粉は、本来なら時間を分けて勉強します。

しかし、こうやって1コマに集約させることで、それぞれの働きの違いがより明確になります。

わざわざノートを何ページもとらずとも、1枚の紙で単元すべてを網羅できるのです。

また、その紙に自分で気づいたことを書き込んでいけば、自分だけのオリジナル参考書になります。

 

要点を最初の1コマで伝えきり、残りの3~4コマは問題演習にあてた狙いはここにあります。

最初に大まかな内容を掴み、問題演習で細部をしっかり見直ししていくことで、見落としなく勉強できるのです。

頭脳王2018優勝、司法試験に一発合格した東大医学部の神脳・河野玄斗さんも、似たようなことをおっしゃっていました。

あのような雲の上の存在の方と同じ考え方ができていたこと、本当に誇りに思います。

 

皆様も是非、メモリーツリーを活用してみてください。

まなぶてらす専属講師。主に高校入試の数学を指導。こちらのブログでは全学年、全教科を対象とした確実に点数をとるための戦略とテクニックをご紹介いたします。講師プロフィール


ピックアップ記事

               オンライン家庭教師の「まなぶてらす」