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第3回音読コンテスト2024 結果発表!

こんにちは。
音読コンテスト案内人のたみです。

新しい学年も
だんだん慣れてきた頃でしょうか?

中間テスト、体育祭、修学旅行
いろんなイベントの話を聞いています。

学校生活も思い切り楽しみましょう。

さて
今年も音読コンテストに
ご参加いただきありがとうございます。

厳選なる審査のもと
ついに大賞が決定しました!

さて今年はどんな作品が
大賞に選ばれたのでしょうか。

最後までお付き合いください。

第3回音読コンテスト受賞者の発表

詩部門:永訣の朝

◎田邊ららさん(中学1年生:広島県)

この詩は、宮沢賢治さんの最愛の妹であるトシさんが、24歳という若さで亡くなってしまう、永遠の別れの朝について語られた詩です。目の前で苦しんでいる妹の姿を見るのは本当につらかったことと思います。それでも、トシさんの最後の思いを受け取り、自分もまっすぐに進んでいく決意をした賢治さん。その様子が見事に表現されていました。

そして、あの有名な「雨ニモマケズ」で語られる、人の役に立ちたい!という力強い思いへとつながっていくのです。

受賞作品の「永訣の朝」とともにご提出いただいていますので、ぜひ、二作あわせてお聴きください。

田邊ららさんの音読
永訣の朝
雨ニモマケズ

現代文部門:走れメロス

◎黄さん(中学1年生:宮城県)

メロス・王様(ディオニス)・ナレーターの3名がしっかり読み分けられています。特に王様の威厳が際立っていました。心に深い闇を抱えた王様の感情が見事に表現されています。ディオニスの表情が目に浮かびました。

では、黄さんの力強い音読をどうぞお聴きください。

黄さんの音読→走れメロス

古文部門:日本三大随筆 冒頭

◎ゆうとさん(中学1年生:兵庫県)

3つの随筆のカラーがしっかりと読み分けられた音読でした。枕草子は明るめに、方丈記は風情があり、徒然草は落ち着きをもって締めくくられています。読んでいるゆうとさんの表情も声を通して伝わるような音読でした。

では古(いにしえ)の風を感じながら、ゆうとさんの音読をどうぞお聴きください。

ゆうとさんの音読→日本三大随筆 冒頭

早口ことば部門初級:どうぶつはやくち

◎テルキさん(小学3年生:兵庫県)

スピード勝負のどうぶつはやくち。目標タイムは10秒ですが、テルキさんはなんと8秒でクリア。しかも後半にかけてスピードが上がっていました。まだまだタイムが縮まりそうな予感がしますね。

では、テルキさんのスピード感のある早口ことばを、どうぞお聴きください。

テルキさんの音読→どうぶつはやくち

早口ことば部門中級:寿限無

◎武田美織さん(小学4年生:滋賀県)

速いだけでなく、歯切れのよいとても聴きやすい音読です。特に「水行末 雲来松 風来松」の部分は歌うようにリズミカルでした。楽しそうに読んでいる表情が目に浮かびます。

では、武田美織さんの弾むような早口ことばをどうぞお聴きください。

武田美織さんの音読→寿限無

早口ことば部門上級:外郎売り

◎りこさん(小学5年生:神奈川県)

最高難易度の早口ことば。今年は大勢のチャレンジャーが参加してくださいました。目標タイムの50秒で読むだけでも大変なのに、りこさんのタイムは48秒!しかも途中で遊び心まで表現してくれています。特に「ぐわらぐわらぐわら」の部分はどんどん強くなっている様子がイメージできました。

では、遊び心あふれるりこさんの早口ことばを、どうぞお楽しみください。

りこさんの音読→外郎売り

以上が大賞受賞者でした。受賞されたみなさま、おめでとうございます。

特別賞

今年も甲乙つけがたい音読がたくさんありました。惜しくも大賞には選ばれなかった方々に審査員特別賞をお送りしたいと思います。では特別賞を受賞された方々の音読をどうぞお聞きください。

◎竜王さん(小学3年生:大阪府)

♬わたしと小鳥とすずと
自分にできることを前向きにとらえて表現してくださいました。メリハリのある音読をお楽しみください。

竜王さんの音読→わたしと小鳥とすずと

◎ふじやまさん(中学1年生:千葉県)

♬雨ニモマケズ
宮沢賢治先生の世界観を見事に表現してくれました。とりわけ締めの言葉には感情がこもっています。

ふじやまさんの音読は→こちら

◎竹内海渡さん(中学2年生:マレーシア)

♬走れメロス
メロスの高まった感情が見事に表現されています。前半と後半の感情の違いが抜群です。ぜひメロスの表情をイメージしながらお楽しみください。

竹内海渡さんの音読は→こちら

◎クミさん(小学1年生:京都府)

♬竹取物語 かぐや姫の生い立ち
小学1年生が古文にチャレンジしてくださいました。心からの拍手をお送りします。たくさん練習してくださったのがはっきり伝わりました。

クミさんの音読は→こちら

◎前田海凪さん(小学6年生:大阪府)

♬竹取物語 天の羽衣
かぐや姫との別れを惜しむ、翁と媼の様子が見事に表現されています。ことば一つ一つに気持ちが込められていました。力強い音読をお楽しみください。

前田海凪さんの音読は→こちら

大賞と特別賞の音読はいかがでしたか。聴いていてほれぼれするような音読ばかりでしたね。読み手の個性や遊び心まで感じました。本当に素晴らしいです!

過去の受賞者の音読は以下の記事からお聴きいただけます。
第1回音読コンテスト→こちら
第2回音読コンテスト→こちら

今年もたくさんの応募をいただき、まだまだみなさまにお届けしたい音読がたくさんありました。惜しくも大賞と特別賞に選ばれなかった方々に、いろんな副賞を準備しております。

副賞の「いろいろ賞」の発表はこちらの記事をご覧ください。→いろいろ賞

スタッフのコメント

スタッフの先生方からもコメントが届いています。

あおやま先生
あおやま先生
応募いただいた皆さんの音読作品はどれも大人顔負けのすばらしさで、日本語を学ぶ皆さんの日々の努力を感じ、私自身もとてもよい経験になりました。

日本語の持つ多彩な表現方法や形容詞、物語・詩・古文・昔ばなし・俳句・早口言葉等のジャンルによる特有の言い回しなどは日本人が日本語を愛し、楽しんできた歴史でもあります。

今の子供たちがこれからも日本語で「ことば遊び」を楽しみ、新たな新語、造語、表現を創造し、日本語と日本文化を継承、発展させてくれることを願っています。

来年もたくさんのご応募を心よりお待ちしています。ありがとうございました (⋈◍>◡<◍)。✧♡

いわした先生
いわした先生
応募作品を一つ一つ聴いていて、そのレベルの高さに毎回驚かされました。将来、アナウンサーや声優になる子達がここから出るんじゃないかと本気で感じさせるものもあれば、ほのぼのとしていてつい笑みがこぼれてしまうような、温かい作品もありました。

同じ作品にいろいろな子が応募してくれていましたが、どの作品にもオリジナリティが溢れていて、まさに「みんなちがって みんないい」という感じでした。

完成形に近い作品も、これからの伸びしろが楽しみな作品もありましたが、一年後、皆さんがどのように音読に更に磨きをかけてこられるか、今からとても楽しみです。またの挑戦をお待ちしています。

まきえ先生
まきえ先生
おかげ様で、無事に第3回のフィナーレを迎えることができました、まなぶてらす音読コンテスト。第1回から欠かさずご参加の生徒さんから、新たな風を吹かせてくれた初参加の生徒さんまで、まずはこの一月半、じっくりと音読に向きあってくださりありがとうございました。

連続参加の生徒さんのレベルがぐいぐい上がっていっているのはもちろんのこと、初参加の皆さんのクォリティや提出数も上がっていっているのは、世界各地の皆さんの頑張りが、素敵な連鎖を生んでいるからだと確信しております。

同年代の生徒さん同士の刺激は、私達大人からは得られない特別なものです。

「ぼくもがんばろう!」「わたしもやってみよう!」

そんな素敵な気持ちが、今年もたくさん芽生えたことでしょう。ご参加くださり、ありがとうございました。

さいごに

今年の音読コンテストはいかがでしたか。昨年より応募数も増えて、レベルの高いコンテストとなりました。わたしも全作品をじっくり聞かせていただきましたが、先生方のコメントにもあったように本当にハイレベルな音読がたくさんありました。将来アナウンサーや噺家(はなしか)として活躍する姿をイメージさせるほどです。

今年の音読コンテストは身近な人との絆を強めることがテーマでした。いかがでしたか?家族や友人を笑顔にすることができましたか?

たみ先生
たみ先生
個性あふれる音読からわたしは元気をもらいましたし、受賞者の音読を聞いている方々も間違いなく元気をもらっていると思います(^^♪

言葉には力があり、無限の可能性を秘めているということを教えていただきました。

来年の音読コンテストではパワーアップしたみなさまにお会いできるのを楽しみにしています。

さいごまでご覧いただきありがとうございました。

音読コンテスト案内人 たみ

ABOUT ME
たみ
まなぶてらす現代文講師のたみです。 毎日当たり前にしゃべっている言語なのに、どうして国語のテストってこんなに難しいんだろう?わたしも中学生の時に同じ疑問を持っていました。実はわたし、中学1,2年では国語の点数が5教科の中で1番低かったんです。でも中学3年生から少しずつ点数が上がっていき、今では得意教科になりました。 国語の力が身につくとほかの教科の点数も確実に上がります。一緒に国語の力を身につけましょう!