学習法

【全学年対応】家庭学習のやり方はこれで解決!予習と復習の方法とおすすめ教材を解説

【全学年対応】家庭学習のやり方はこれで解決!予習と復習の方法とおすすめ教材を解説

言うまでもなく、家庭学習は成績を向上させるために必要不可欠な学習習慣ですが、「どのようにやれば良いのか」について悩んでしまうご家庭は非常に多いはずです。

私たちはオンライン家庭教師サービス「まなぶてらす」を2016年から今に至るまで運営していますが、日々授業を行う中でも「家庭学習」にまつわるご相談をいただきます。

そこでこの記事では、子どもの家庭学習について悩む方へ向けて「家庭学習のやり方」についてわかりやすく解説していきます。

家庭学習さえ習慣化できれば、テストの点数や成績はグングンと伸びていきます。プロの視点から「やり方」について解説していくので、気になる方はチェックしていきましょう。

家庭学習は予習と復習の繰り返し!誰でもできるシンプルな方法を解説

では早速、「家庭学習のやり方」について扱っていきますが、わかりやすいように以下の3つのセクションにわけてみました。

  1. 基礎知識編
  2. 予習編
  3. 復習編

家庭学習のやり方についてじっくり理解していきたい方は以下の「基礎知識編」から、予習や復習の具体的な方法だけサッと知りたい方は「予習編」「復習編」に絞って目を通してみてください。

基礎知識編:必要以上に難しく考えない。「自宅での勉強」が本質

まずは具体的な方法論に入る前に、家庭学習の基礎知識から解説していきますが、「必要以上に難しく考える必要はない」というのが最も伝えたいことです。

つまるところ、家庭学習とは「学校以外の場所で行う勉強」のことでしかないため、難しいテクニックや考え方は一切必要なく、まずは「とにかく机に向かうこと」が何よりも大切であり、これができなければ予習や復習、どんなテキストを使うのかなどの方法論は意味を成しません。

まずは「家庭学習との向き合い方」を親子で見つけてみよう

したがって、家庭学習の習慣が身についていない段階では、方法論にこだわらず、「子どもにとってストレスのない家庭学習との向き合い方」を親子で見つけていきましょう。

参考までに、これまで筆者が塾講師、オンライン家庭教師としてさまざまな生徒、保護者、家庭と関わってきた中で経験した「家庭学習との向き合い方」を以下にまとめてみます。

家庭学習との向き合い方
保護者主導 ・保護者が学習内容、時間を管理
・学年が上がるにつれて子ども主導へとシフト
・家庭学習支援のモデルケース
子ども主導 ・学習内容、時間ともに子どもに任せる
・良くも悪くも子どもの特性に依存する
・全ての家庭におすすめできる方法ではない
教育サービス主導 ・塾や家庭教師に一任する
・講師との相性が良ければ目を見張る成長につながる
・子どもの自主性が育ちにくいデメリットも

基本的には、「保護者」「子ども」「教育サービス」がそれぞれ主導する方法にわけられますが、どの方法が良いのかは子どもの特性や各家庭の事情によって大きく異なるため、ケースバイケースです。

基本的には、「小学生〜中学2年生」くらいまでは保護者主導、それ以降は子ども主導がベターですが、保護者が学習をサポートできない場合も当然あります。

そのような時は、塾や家庭教師などの教育サービスの利用が望ましいですが、「家庭学習」という目線で見ると、家庭教師やオンライン家庭教師の方がおすすめです。

家庭学習を始める上では「学校の宿題をとりあえずやってみる」くらいの軽い気持ちで問題ありません。必要以上に難しく考え過ぎるとストレスとなり、三日坊主になる可能性が高まります。

予習編

家庭学習、および学力向上において、「予習」の重要性はあまり理解されていません。

どうしても「復習」が家庭学習、ひいては勉強のスタンダードのように捉えられていますが、ほんの少し予習をするだけで飛躍的に学習効率はアップしてきます。

【目的】「学校の授業を活用するため」に予習は必要

では、そもそも予習をする目的は一体どのようなものなのでしょうか?

予習をする最大の目的は「学校の授業を活用するため」です。

オンライン家庭教師として現場で働いていると、大半の方は「学校の授業を軽視しすぎている」ように感じます。

毎日4時間〜6時間、せっかく頑張って授業を受けているので、この時間を無駄にするのはもったいないですよね。

しかし、レベルも性格も違う30人程度の子どもたちが同じ場所で同じ授業を受けるので、「わかりにくい」「勉強に集中しにくい」と感じるのも無理はありません。

そこでおすすめしたいのが「予習」です。予習をすることで、学校の授業に関する以下のような効果が期待できます。

予習の効果
  • 学校の授業を「予習の復習」として使える
  • 学校の授業がわかるとモチベーションが上がる
  • 復習に割く時間を減らせる

最も大きな効果は「学校の授業を『予習の復習』として使える」点です。予習を行い学校の授業を先取りすることで、学校の授業が「予習の復習」という位置づけとなります。

あらかじめ予備知識が備わった状態で学校の授業を受けると理解度が大きく異なるため、結果的に学習効果が大きく向上。

そして、学校の授業がわかるようになると、「勉強が楽しい」と感じるようになってきます。モチベーションが上がり、さらに予習、復習に力を入れるようになり、もっと学校の授業が楽しくなるという良い循環に入れれば言うことありません。

【方法】教科書ではなく予習向けテキストがベター

このように、予習は非常に重要な位置づけですが、「予習が大事なのは理解してるけど、何をやればいいのかわからない」という方は非常に多いと思います。

最も覚えておいて欲しいのは、「学校配布教材は予習に向かない」ことです。

具体的には教科書や学校ワークが該当しますが、これらの教材は「学校の授業を前提」として作られているので、予習向きではありません。

したがって、「予習向けテキスト」を用意することになりますが、必要な条件は下記の通り。

予習向けテキストの条件
イラスト多め ・テキスト少なめ、イラスト多め
・「予習する気になる」レイアウト
簡単 ・独学でやりきれる難易度
・予習に難関問題は不要
ボリュームが少ない ・1単元10分程度で終わるのが理想
・問題数は数問でOK

これらの条件を満たすテキストを使用すれば、誰でも簡単に、家庭学習で予習ができるようになります。

「ひとつひとつわかりやすく。」シリーズがおすすめ

これらの条件を満たすおすすめのテキストとして、学研から出版されている「ひとつひとつわかりやすく。」シリーズがあげられます。

この教材は、「勉強が苦手な子」「勉強が好きではない子」に向けて作られている教材で、本のタイトル名にあるように「とにかくわかりやすい」のが魅力です。

いかに、公式サイトから引用した画像を掲載します。

こちらは、「中2数学をひとつひとつわかりやすく。」の中身の画像になりますが、一目見ても色が多く(多色刷り)、文字も大きく少ないため「わかりやすそう」に見えますよね。

全体の構成を見てみると、左のページで「穴埋め形式」で解説を行っています。ゼロから問題が解けるように「誘導形式」となっているため、流れや解説に従って穴埋めをしていくだけで、解き方、考え方の理解度が深まります。

そして、右側のページには類題を用意。問題数は数問程度と控えめですが、予習はこれくらいが理想的。もちろん、別冊で解答、解説がついているので、丸つけまでセットになっています。

これで1単元が完結し、10分程度でサクサク進められるので、各教科でコツコツと家庭学習を進めていけば予習はバッチリ!

なお、「ひとつひとつわかりやすく。」と同じコンセプトで他社も非常に良く似たテキストを出版しているので、合いそうなものを選んでみてください。

復習編

家庭学習により予習を行うと、学校の授業が以前よりも理解できるようになるはずです。

しかし、テストなどで結果を出すには理解だけでは足りません。その一歩先の「定着」ができないと、せっかく理解したことが頭から抜け落ちてしまいます。

そして、この「定着」を図るためには「復習」が必要不可欠です。ここでは、復習の目的と方法について解説していきます。

【目的】「授業内容の定着のため」に復習は必要

繰り返しにはなりますが、復習の目的は「授業内容の定着のため」です。

しかし、学習効果が上がらないことやテストの点数が伸び悩んでいる場合、「テスト前にまとめて詰め込んでいる」ことが大半。

言うまでもありませんが、テスト直前になって焦って知識を詰め込むようでは、定着を図ることはできません。それだけでなく、学習してから時間が経過した状態で復習をすることは、「コスパが悪い」点も見逃せないのです。

それを示すのが、記憶に関する有名な研究結果である「エビングハウスの忘却曲線」です。

この記憶に関する研究は、「記憶と時間」の関係性を浮き彫りにしました。詳細は以下の画像をご覧ください。

エビングハウスの忘却曲線

この曲線グラフは、横軸が時間、縦軸が「節約率(%)」となっています。節約率と聞いてもピンとこないかもしれませんが、

「最初に記憶するのに要した時間に対して、再度記憶するためにどの程度の時間を節約できたのか」

を示す指標だと捉えてください。

例えば、「20分後」の場合、節約率は「58%」となっていますが、これは20分後に復習を行えば「初回にかかった時間を58%短縮できる」ことを示しています。

そして、1時間後になると、20分後には58%短縮できていた時間が「44%」まで減少し、1日経過すると「34%」まで低下。

さらに1カ月後になると、節約率は「21%」まで落ち込んでしまい、初回にかけた時間の「79%」の時間が必要になってしまいます。これではほとんど「学び直し」であり、膨大な時間をかける必要があるので「コスパが悪い」ことがわかります。

少し説明が長くなりましたが、要点をまとめてみました。

復習の目的の要点
  • 復習の目的は定着にある
  • 時間が経つほど復習にかかる時間は増えていく
  • 日常的な復習習慣が極めて重要

つまり、日常的に復習を家庭学習で行っておけば、「より短い時間で定着が図れる」ということです。

したがって、逆説的にはなりますが「勉強をしたくないなら毎日勉強をすべき」だと言えます。

【方法】「学校の宿題」が基本路線。テキストは必須ではない

復習の方法は予習よりもずっとシンプルです。

最も大切なのは「宿題を必ずやる」こと。学校で先生が出す宿題の大半は「復習目的」なので、宿題をしっかりとやっておけば「日常的な復習」ができるようになります。

そして、宿題をきちんとできるようになったら「学校のワーク」にも手をつけていきましょう。5教科全てにおいて学校のワークが配られていると思うので、それを学校の進度に沿って進めていきます。

学校のワークは定期テスト後に提出がある学校が多いので、提出物対策にもなります。加えて、定期テストは学校のワークから6割以上出題されるので、効果的なテスト対策にもなるのでメリットしかありません。

この「宿題と学校ワークの徹底」を継続していけば、想像以上に簡単に平均点が取れるようになります。したがって、平均点前後10点程度を目標にするなら、市販のテキストなどは一切必要ありません。

一方で、より高い点数を望むなら、市販の学校ガイドや問題集を適宜使用すると良いでしょう。

少し長くなったので、ここまでの話をまとめてみました。

復習の方法
  • 宿題を必ずやる
  • 学校ワークを学校の授業に沿って進める
  • 平均点以上の結果が欲しいなら市販テキストの使用も検討

ご覧になればわかりますが、要するに復習とは「宿題とワークをやる」という、「当たり前を当たり前にやる」ことと同じです。

この当たり前ができないからこそ、当たり前にできているだけで平均点以上の結果が狙えますよ。

この章のまとめ
  • 難しく考えすぎない。まずは机に向かって宿題をやってみよう。
  • 予習をすれば学校の授業を「予習の復習」として使えるように。
  • 復習の基本は宿題とワーク。当たり前を当たり前にできるようになろう。

家庭学習のことで悩みがあるなら「プロのサポート」を受けてみよう

家庭学習に欠かせない予習と復習について扱ってきましたが、いずれも特に難しいことを話したわけではなく、むしろシンプルで、当たり前のことをのように感じたかもしれません。

「わかってはいるんだけど、なかなかできるようにならない」という悩みを抱えている家庭も多いと思います。

家庭学習は学力向上に必須だからこそ悩むことが多い

少し極端な話かもしれませんが、全ての家庭で家庭学習を完璧にできるようになれば、塾や家庭教師の大半は存在意義を失います。

逆に言えば、私たちのような教育業に携わる人間は、家庭学習がなかなかできるようにならない、定着できない子が多いからこそ、仕事として日々子どもたちと接することができているとも考えられるでしょう。

それくらい、家庭学習の定着は難しいことであり、だからこそ悩んでしまうものなのです。

家庭単位での対応には限界がある

では、なぜ家庭学習の定着は難しいことなのでしょうか?それは、家庭学習を行う場所が「家庭」だからです。

家庭とは、全ての子どもにとって「心を休められる場所」であり、そうあるべき場所です。毎日、学校という場所で勉強をして、部活をして、頑張って家庭へと戻ってきます。

つまり、家庭は居心地が良いのです。だからこそ、勉強という「面倒くさいもの」をする気になるわけがないですし、心を許している家族から「勉強をしなさい」と言われたくもありません。

言い換えれば、家庭は子どもにとって特別な場所であるからこそ、「家庭単位での対応」には限界が生まれてしまいます。

そこで必要になるのが、「家庭」と名の付く勉強のプロフェッショナルである、私たち「家庭教師」のような存在です。

オンライン家庭教師「まなぶてらす」はプロによる学習サポートを提供

まなぶてらすのホームページ画像
サービス名 まなぶてらす
運営企業 株式会社ドリームエデュケーション
サービス開始 2016年5月
授業時間 50分
授業料 1,600円〜

私たちは「まなぶてらす」というオンライン家庭教師サービスを、オンライン教育が普及する以前の2016年から世界中に向けて提供しています。

過去に、日本マーケティングリサーチ機構による調査で、「保護者が選ぶオンライン家庭教師No.1」に輝いたこともあり、今日も世界中の子どもたちが、世界中の先生たちの授業を受けて、学ぶことの楽しさを実感しているはずです。

家庭学習支援に特化した「Home School+」で徹底サポート

Home School+
「Home School+」の概要
サービス内容 ・1回15分程度の定期ミーティングでサポート
・学習方法や習熟度のチェックも必要に応じて実施
プラン料金 ・ミーティング回数で変動
・選べる3つのプランで家計の負担になりにくい
講師 ・サポートに特化した「専任講師」を配置
・相性が良さそうな講師をプロフィールから選択可能

そんな「まなぶてらす」では、「家庭学習支援」に特化した業界内でも非常に珍しいサービスを提供しています。その名も「Home School+」。

オンライン家庭教師だけでなく、塾や家庭教師、通信教育など、教育業界全般に言えることですが、

「授業を受けるというよりも、家庭学習のサポートをして欲しい」

といったニーズは想像以上に多く存在しています。しかし、「教育サービス=授業」というイメージが根強いため、家庭学習のサポートを受けるためには授業を受ける必要がありました。

しかし、「Home School+」では、授業を受ける必要は一切なく、上記表に示すような家庭学習サポートを利用できます。

また、「Home School+」の担当は、サポート、支援に十分なスキル、適性を持つ専任講師「HT(ホームスクールティーチャー)」が行います。確かな実力を持った講師ばかりなので、安心して利用することができますよ。

「Home School+」についてより深く知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてくださいね。

「Home School +」で家庭学習を徹底サポート!魅力と利用の流れをお伝えします
「Home School +」で家庭学習を徹底サポート!魅力と利用の流れをお伝えしますオンライン家庭教師サービス「まなぶてらす」が新たに開始した「Home School+」を徹底解説。家庭学習でお悩みの方にイチオシです。...

まとめ

家庭学習は点数や成績を向上させるために必要不可欠なものですが、「やり方」に悩んでしまう方が非常に多いです。

予習、復習をコツコツと行えば、勉強が今よりもぐっと楽に、そして楽しくなるので、記事で紹介した方法を参考にしてみてください。