生徒にとっては待ちに待った夏休み。約1か月ほど学校から解放されて、のんびり過ごせるチャンスです。
でも、保護者側からすると、その自由な時間をどう使うかはなかなか悩ましいですよね。「せっかくの夏休みだからのんびりするのもいいけど、ただダラダラと過ごしてほしくもないし、どう過ごそう?」とカレンダーとにらめっこしていませんか。
というわけで、今回は小学生の夏休みを欲張りに楽しむアイデアをたっぷりお届けします。
小学生と夏休みをしっかり楽しむアイデア
夏休みを楽しむためには、子どもと話し合ってどんな夏休みにしたいのかを共有しておくのがよいでしょう。子どもにとってどんなことが楽しめるかは、興味関心はもちろん、向き不向きや心の成長度合いによってさまざまです。
お互いにアイデアを出し合いながら、自由な時間に何がしたいか、何ができるかを見極めたいですね。
体を動かす
夏と言えば、太陽の下で思いっきり体を動かすのは定番ですね。熱中症に気を付けつつも、思いっきり遊びたいものです。
海
せっかく四方を海に囲まれた島国に住んでいるのですから、海遊びは外せません。
海の中でジャバジャバ泳いだり、シュノーケリングやサーフィンを楽しむのも良ければ、岩場で海の生き物を探すのも楽しいです。砂浜でも、スイカ割りや、砂山崩し、ビーチボールやフリスビーも家族みんなで参加できます。
海の家でおいしいかき氷や焼きそばを食べるのも風流ですし、夜になれば花火もいいですね。後片付けはしっかりと、海の生き物がビニールで窒息しないようにゴミは持ち帰ってください。
肌に焼け付く太陽のジリジリとした日差しや、顔にまとわりつく潮風、家に帰ってからもなんだかじゃりじゃりする服の中など、実際に海に行かなければ味わえない感覚をしっかり味わってきましょう。
山・川
標高が高くなると涼しくなるので、海の炎天下がつらい、という場合は山の方がいいかもしれません。
木陰でマイナスイオンを浴びながら川遊びもいいですね。川の近くには釣り堀があることも多く、その場で釣った魚が食べられることもあり、食育にもなります。
山で遊ぶからといって特別に構えなくても大丈夫です。本格的な登山ではなく山のふもとを歩くトレッキングであれば子どもも特別な訓練なくともついて来れますし、山の頂上に行きたいときは、ロープウェーで登れるところを選ぶのもアリです。
水遊び
海外で驚かれることの一つに、日本の体育にはプールがあることが挙げられます。スピードや距離は関係なく、泳げる、というだけで、素晴らしい特殊能力を持っているかのように扱われることもあります。
水泳選手のように泳げなくても、水に慣れておくことは生涯無駄にはなりません。
市民プールを利用したり、学校で推奨されているプールを活用したりして、夏だからこそ楽しめるスポーツを存分に楽しみましょう。
アスレチック
室内の本格的なアスレチック施設や、山や森、川などの環境の中に障害物を組み立てたフィールドアスレチックも楽しいですね。
他にも、最近はワイヤーで滑車を滑るジップラインや水上で浮島を飛び越えて向こう岸に渡る水上アスレチックも人気です。
身体を思いっきり動かして遊ぶと、運動量が増えることはもちろん、気持ちのよさや高揚感により、心ものびのびします。
経験を深める
自分の興味を探したり、深めたり、いつもとは違った体験がゆっくりできるのも長期休みの魅力です。
博物館・美術館
子どもが元々興味のある分野がある場合はもちろん、子どもの興味を探すためにもうってつけなのが博物館や美術館です。鉄道から地質、トイレやアニメに至るまで、マニアックな博物館は全国にあります。
また、一度行ったことのある場所でもエキシビジョンが変わっていることもあるので、もう一度行ってみるのもいいですね。
動物園・水族館
長期休みの定番といえば動物園や水族館です。たとえ小さい頃から毎年行っている場所であっても楽しめるのが動物の魅力です。
今回の夏だけでなく、季節ごとに行くと、動物の行動の変化がわかりやすくて興味深いので、継続的に楽しむ始まりだと思いましょう。
最近は、夜中の動物園と称して、夜行性の動物たちの姿を見せてくれたり、水族館に泊まることができる場所もあるようです。いつもとは少し違った動物園も体験できます。
遊園地
日常を忘れて思いっきりはしゃぐのにピッタリなのが遊園地やアミューズメントパークです。小学生にもなれば、乗れるアトラクションもかなり幅広くなっていることでしょう。
子どもと一緒に遊園地を楽しむためのコツは、スカした態度はせずに、子どもと同じように楽しむこと。むしろ、大人が思いっきり楽しむことです。そして、子どもの興奮を、できる限りじっくり話を聞いてあげるのが一番のコミュニケーションになります。
映画・劇場・ライブ
なんでも動画配信で見れる時代になりましたが、劇場や現場に足を運ぶのは動画とはまた違った魅力があります。
そこでしか感じられない、においや肌で感じる音の響きは、家でのんびりしながら見るそれとは完全に別のものです。子どもたちが良い刺激で高揚した姿を見るのは、それを見ているこちらもうれしくなるものです。
体験型施設
工場見学や、工芸体験、農業体験、科学館など多くの体験型の展示や施設があります。
農業や林業などの第一次産業に触れられる場所は、普段何気なく活用している当たり前のものの裏側にどんな作業があるのかを知って、将来の進路を考えるときにも非常に役に立ちます。
わざわざ外に出て施設に行かなくても、家でDIYをしてみたり、部屋の模様替えを手伝ったりするのも良い体験になります。
お祭り・花火大会
夏の風物詩であるお祭りや花火大会は大小問わず立派な日本文化です。
ちょっと遠くの有名なお祭りや帰省した時のお祭りに行くのもいいですし、地元のお祭りに参加するのもいいですね。
日本は世界でも有数な花火芸術の国です。日本の花火は見る方向に関わらず、どこから見ても美しく輝きます。しかも、夏の間、ほぼ毎週日本中のどこかで花火大会が開催されています。この機会に花火師の仕事について調べてみるのもいいかもしれません。
キャンプ・BBQ
自然の中でみんなで協力してご飯を作って、食べて、いつもと違ったところで寝泊りをするなんて、聞くだけでワクワクする子も多いのではないでしょうか。
キャンプやBBQの大変なところは準備と片付けですが、最近はグランピングも流行っています。キャンプ用品や食材があらかじめ用意されている気軽なキャンプです。
保護者もなかなか準備に時間を取られるとエネルギー補充が大変なので、サボれるところはサボっていきましょう。
サマーキャンプ
サマーキャンプとは、主宰する大人と子どもたちだけで出かける短期旅行、もしくは日帰り旅行のことです。夏休みの長いアメリカで始まったサマーキャンプ、日本でも最近名前を聞くようになりました。
実際に野外キャンプのように自然とのふれあいを楽しみながら、集団生活も楽しもう、という目的で行われていることが多いです。中には、英語でその期間中過ごす、など教育要素を取り入れたものもあります。
保護者が忙しい家庭では、このような団体が主宰しているキャンプを探してみるのもいいでしょう。家から離れて少し強くなって帰ってくる子どもの姿を見るのも頼もしいものです。
天体観測
夏は暗くなるのが少し遅いですが、寒い思いをせずに夜空を眺められるのはいいところ。市街地でも、月、金星、木星、土星など、明るい星の観測は可能です。
最近はスマホのアプリで気軽に星座を確認できるものもありますので、身近なところでも十分観測を楽しめます。ベランダや近くの公園から夜空を眺めてみるのも良いでしょう。
昼間の火照りを沈めながら家族と過ごす、穏やかな時間になりますよ。
旅行
家族揃っての長いお休みは、みんなで旅行に出かけるのも良い思い出になります。
最近は子どもの方が検索が得意、なんていうこともありますから、旅のしおりや旅程、食べるものを子どもと一緒に立てたり、場合によっては任せてみるのも楽しいでしょう。
帰省
少し遠くにいる親戚や祖父母と再会するのが毎年恒例、という家族は多いと思います。帰省ラッシュの交通機関に乗ったり、渋滞まみれの高速はつらいかもしれませんが、それもまた経験とも言えます。
久しぶりに会う親戚同士、みんなで子どもの成長に驚いたり、一緒にできることが年々増えていくのは楽しいものです。
家の中で過ごし方
家族や友達と過ごす時間がゆっくり取れるのも夏休みの良いところ。いつもは学校から帰った後や、土日に駆け足で過ごすような時間が、少し余裕を持って過ごせる時間です。
せっかくなので、そんな時間を大切にするのもいいですね。
実験や工作
自由研究で実験をしよう、と考えておられる方も多いかもしれません。
インターネットで検索すると、ザ・科学実験から、豆腐を作ったり、キラキラした石鹸を作るものまで選び放題ですね。
ポイントは、時間がないからとりあえずこれ!と決めるのではなく、早めにどんなものがあるかを見て、心がワクワクするものから選ぶことです。
オンライン家庭教師サービス「まなぶてらす」にも理科の実験をお手伝いできる先生がいますよ。下記ボタンから「理科実験」にチェックを入れて検索してみてください。
植物を育てる
夏野菜はみずみずしくておいしいですよね。夏野菜の苗を買って、水をやったり、脇芽を取ったりしてお手入れをするのはいかがでしょうか?
毎日自分の都合ではなく、植物の都合を考えてケアをしてあげる必要がありますから、植物の仕組みだけでなく、相手を思いやる心も学べます。
料理をする
晩御飯に出てくるあのおいしいハンバーグはどうやってできているのでしょうか。この機会に、作り方を覚えていつでも食べれるようにしてしまうのはどうでしょう。
オンラインで料理教室をやっているサービスもあります。自宅にあるもので、どんな料理が作れるのか、子どもの年齢や経験に合わせて教えてくれるのだそうです。
衣食住の中でも最も大切と言われる「食」を若いうちに自分で管理できる能力をつけておくのはとても大切です。
ゲーム
誰もが夢中になれるゲームの存在を忘れてはいけません。親子の共通の話題がお気に入りのゲーム、という家庭もあるでしょう。
ゲームの良いところの一つはコストパフォーマンスの良さです。1つのゲームを買うと自分のペースで何日もモノによっては何年も遊びつくすことができます。
もちろんひとりでプレイしてスキルを上げるのもいいですが、家族や友達と協力してプレイすると、仲も深まります。
まなぶてらすではマインクラフトを使ったイベントを開催したこともありますよ。
https://www.manatera.com/blog/tag/%e3%83%9e%e3%82%a4%e3%83%b3%e3%82%af%e3%83%a9%e3%83%95%e3%83%88/
お勉強する時間も取り分けよう!
とはいえ、「他のことが楽しすぎて、勉強が後回しになってしまい、結局やらない…。」「勢いよく宿題を最初に終わらせて後は何もしない…。」というご相談もよく聞きます。
小学生とはいえ、夏休みは勉強をサボっていい時間ではありません。10分でも1時間でも、毎日の勉強習慣をつけましょう。
小学生でも夏休みにコツコツ勉強しておくと良い理由
1学期が終わってホッとしている気持ちもとてもよくわかります。とはいえ、さすがに1か月間何もしないと、今までの学習で何をどうやっていたか忘れてしまうものです。
そして、今まで学習した内容を忘れていたら、新学期が始まったとたんついていけなくなってしまい、復習からはじめて追いつかなければいけません。使う労力が倍以上です。
そうならないために、コツコツと少しずつ復習をして、できれば2学期の先取りまでできれば、これ以上楽なことはありません。
また、生活習慣という面でも継続は大切です。習慣を形成するのは難しいですが、崩すのは簡単だからです。
毎日学校で勉強する習慣がついた体をなまけさせると、またそれをつけるのに苦労します。子どもが2学期以降も楽しく過ごせるために、毎日少しでもいいので、勉強習慣を崩さないようにしましょう。
普段学校では勉強しないことに挑戦するのもアリ
学校のカリキュラム以外の学習を進めるのも良いタイミングです。
漢検、数検、英検など各種検定はちょうど夏休み明けが申し込み締め切りになっていることが多いので、それを目標に計画を立てるのはいいですね。
他にも本格的なプログラミングや化学実験など、子どもの興味関心にしたがって達成感が得られるような学習も考えられるでしょう。
まなぶてらすは楽しみと勉強を両立するのにピッタリ!
「夏休みでも毎日勉強しようとは思っているけれど、なかなか家の中だけではできない、自律するのが難しい」という方には、オンライン家庭教師サービス「まなぶてらす」のレッスンや、自習室のサービスもオススメです。
まなぶてらすのレッスン
まなぶてらすは24時間365日開講しているので、好きな時間にレッスンを受けることができます。毎日朝の8時に1コマ入れて、後は思いっきり遊ぶ!というのも良いでしょう。
自分の好きな先生を選ぶこともできますから、学校でちょっと苦手なあの教科も、先生や教え方が変わると好きになれるかもしれません。
指定教材はないので、使いたい教材があればどんどん教えてください。夏休みの宿題でももちろん大丈夫です。どんな教材が使いたいかわからないときにはぜひ相談してください。
また。1か月ごとやコースごとにまとめて契約するのではなく、都度予約制なので無駄にコマ数を取ったりする心配はありません。先生との相性を考えるときにも安心です。
まなぶてらすの自習室
まなぶてらすでは、無料の自習室もオープンしています。
自習室はZoomというビデオ通話アプリを通じて自宅から参加できるオンラインルームサービスです。ビデオ通話アプリですが顔出しや声出しをするのではなく、無音で作業する手元を映し出します。本名の登録も必要ありません。
作業内容が決まっているわけではなく、自分で今日の目標を宣言し、黙々とそれに取り組みます。夏休みの宿題や自分で決めた自習課題に取り組むのもいいですね。
常駐の先生が必ずいるのでセキュリティも安心です。全国の自習仲間と一緒に、いいリズムを掴みましょう。
まなぶてらすの質問レッスン
夏休みの宿題や自習をしているときにわからない問題でつまづいたときには、質問レッスンでサクっと解決しましょう。20分限定のレッスンで、わからない問題を無料で解説してもらうことができます。
こちらも特別なアプリを入れる必要はなく、会員専用フォームから問題の写真を送るだけなので、とても気軽に利用できます。
気に入った先生がいれば継続してレッスンを受けるきっかけにもなります。先生選びにも役に立ちますよ。
https://www.manatera.com/blog/quick-lesson/
夏休みは能動的に動いたもの勝ち
ともすると夏休みは、テレビをボーっと見たり、YouTubeやSNSをスクロールしてあっという間に一日が終わることもあります。
もちろん、楽しくて刺激的なコンテンツがそろっているので、その気持ちもわかります。新しい知識も得られるでしょうから、とにかく時間を無駄にしている、というわけでもありません。
でも、そこに少しのさみしさを感じませんか。きっとその理由は、それらが受動的な活動で、いつもとそれほど変わらない日常の延長戦だからです。
せっかくの夏休みには、自分から動いて見る力、能動性を発揮してほしい、と思います。
いつもとは違うちょっと特別な体験をしたり、自分を律して勉強をすることを通して、失敗したり、達成感を得たり、高揚する自分を感じる夏休みにしましょう。そうすれば、一回りも二回りも成長する充実した夏を送ることができるでしょう。