不登校の子にオンライン家庭教師が向くケースとはどのような場合でしょうか?

不登校の子どもを持つご家庭が家庭教師を検討するとき、最初に気になるのは「本当に続けられるか」という不安と、「出席扱いになるのか」という制度面の疑問、この2つではないでしょうか。

文部科学省の調査(令和6年度)によると、不登校の小中学生約35万4千人となっており過去最多を更新しています。学校という場に戻ることがゴールではなく、お子さんが安全に学べる場をどう確保するかを考える家庭が増えています。

この記事では、不登校のお子さんへのオンライン家庭教師の選び方を、「続けられるか」を最優先の軸に整理します。カメラOFFからスタートできる安心の始め方もお伝えします。

まずは心の状態にあわせて土台を考えましょう

オンライン家庭教師が向きやすいのは、「学校には行けないが、家では落ち着いて過ごせる」状態のお子さんです。自宅にいながら1対1の安全な環境で学べるため、集団授業が難しい子にも取り組みやすいです。

✔ 自宅では比較的落ち着いて過ごせる
✔ 学習の遅れへの不安が強く、何かしたい気持ちがある
✔ 1対1のやり取りなら参加できる
✔ 先生との信頼関係が築ければ続けられる可能性がある

一方、体調の波が非常に大きく、週1回のレッスンさえ負担になる時期には、まず休息を優先することが大切です。家庭教師の導入を急ぐ必要はありません。

学校・専門機関と家庭教師の役割を分けて考える

オンライン家庭教師は学習支援の場であり、不登校の根本的な要因への専門的なアプローチは、学校・スクールカウンセラー・医療機関・支援センターの役割です。

家庭教師が「学校の代わり」になるのではなく、お子さんが安心できる居場所のひとつとして機能するイメージで考えていただけると助かります。

選び方5つのポイント——「続けられるか」が何より大切です

不登校のお子さんへのオンライン家庭教師選びでは、学習の質より「安全に続けられるか」を最初に確認しましょう。以下の5点が、長く続けるための土台になります。

①自宅で安全・安心して使える設計になっているか

保護者の同席が可能か、レッスン中の様子をどう把握できるかを確認しましょう。ビデオ通話はGoogle Meetを使うサービスが安全性・使いやすさの面で安心です。「子どもだけの1対1が心配」という場合は、保護者が隣に座っていても問題ないサービスを選ぶとよいでしょう。

②体調や気分に合わせた柔軟な予約・休止が可能か

不登校のお子さんは、体調や気分の波が大きいことがあります。当日キャンセルへの対応、休止や再開の手続きの手軽さ、振替の仕組みを事前に確認しておきましょう。「休んでも大丈夫」という安心感が、継続の鍵になります。

③保護者への報告・学習記録の仕組みがあるか

レッスン後に何をどのくらい学んだか、お子さんの様子はどうだったかを共有してもらえると、家庭でのサポートがしやすくなります。学校や支援機関との連携にも役立つことがあります。

④心理系・特別支援の経験がある講師がいるか

学習の遅れへの対応だけでなく、お子さんの気持ちに寄り添いながら進められる先生がいるかどうかも重要です。スクールカウンセラー経験、フリースクールでの指導経験、不登校支援の現場経験を持つ先生は、安心感のある関わり方を知っています。

⑤保護者の負担が重くならない体制か

不登校支援をしながら保護者自身も疲弊していることは少なくありません。入会手続きの簡単さ、コミュニケーションの取りやすさ、トラブル時のサポート体制も含めて確認しておきましょう。

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出席扱いとオンライン家庭教師の関係はどうなっていますか?

「オンライン家庭教師を受ければ出席扱いになる」とは言い切れません。出席扱いの認定には条件があり、学校との相談が必要です。

民間サービスでできること・できないことの線引き

文部科学省は、一定の条件を満たすICTを活用した学習が出席扱いになりうると示しています(2019年の通知等)。ただし認定は、在籍校の校長先生の判断になります。

民間のオンライン家庭教師サービスが「出席扱いを保証する」ことはできません出席扱いを希望する場合は、必ず担任・学校に確認してください。

学習記録が役立つ場面の一般論(個別は学校で確認)

オンライン家庭教師では、レッスンの記録(日時・内容・学習時間)が残るサービスが多くあります。こうした記録は、学校への報告資料として活用できる場合があります。

ただし、記録があれば自動的に出席扱いになるわけではありません。活用方法は学校に相談してみてください。

カメラOFF・短時間・習い事から始める「再開の入口」

「勉強から始めなければならない」という思い込みを手放すことが、お子さんの安心につながることがあります。まず関わることへの心理的なハードルを下げるアプローチが、長く続けるための土台になります。

心理的安全性を確保した始め方の例

カメラOFF・音声のみ:顔を見せることが負担なお子さんに有効です。
25〜30分の短時間スタート:50分を最初から求めず、負担の小さい時間から。
習い事(英会話・プログラミング等)から:「勉強」という枠組みを外すと入りやすいことがあります。
雑談・好きな話題から:学習よりも先生との関係づくりを優先する時期もあります。

講師の探し方と体験での確認ポイント

プロフィールに「不登校対応経験あり」とある先生を候補にしつつ、体験レッスンで以下を確認しましょう。

① お子さんのペースに合わせて話すスピードや内容を変えられるか
② 「できなかったこと」より「できたこと」に目を向けた声かけをしているか
③ お子さんが体験後に「また話したい」と感じているか

どれほど経験豊富な先生でも、相性は実際に会ってみないとわかりません。体験を受けてから判断することをおすすめします。

まなぶてらすの不登校対応サポート

まなぶてらすには、不登校支援の経験を持つ講師が在籍しています。お子さんのペースを最優先に、まず安心できる場づくりから始められます。無料体験でお子さんの様子を確かめてみてください。

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サコ先生

サコ 先生

フリースクール・不登校支援経験10年以上。心理的安全性を大切にした指導が得意。学習の前に「関係づくり」を大切にしながら、お子さんのペースで再スタートを支えます。

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まほみ先生

まほみ 先生

不登校のお子さんへの個別指導経験あり。子どものペースに合わせた柔軟な対応が強み。安心できる場づくりから始め、無理のない学習習慣をサポートします。

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こぐま先生

こぐま 先生

元小学校教諭・英検準1級・IELTS 7.0取得。子どもを否定しないアプローチで不登校サポートにも定評。小学生全教科と英会話の個別指導が得意で、お子さんのペースに合わせたきめ細かな対応をします。

口コミ:「英語嫌いの全くやる気のない息子に、あたたかく、辛抱強く寄り添って頂きました。レッスンはポイントを掴んだ効率の良い進め方で、楽しくテンポ良く、たくさん褒めてくれる本当に素晴らしい先生です。」

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まとめ:まず安全に関われる場を作ることから

不登校のお子さんへのオンライン家庭教師選びは、「最も成績が伸びるサービス」ではなく「安全に、無理なく続けられるサービス」を基準にすることが大切です。

整理の軸:
① 続けられる仕組み(柔軟な予約・短時間・カメラOFF等)があるか
② お子さんが安心できる先生かどうかを体験で確かめる
③ 出席扱いや支援機関との連携は、学校・専門家と別途相談する

焦らず、まずお子さんが「また会いたい」と感じる先生との出会いから始めましょう。学習は、その後から自然についてきます。

よくある質問

不登校の子どもにオンライン家庭教師は向いていますか?

自宅では比較的落ち着いて過ごせる、1対1のやり取りなら参加できる、という状況であれば向きやすいです。ただし体調の波が大きい時期は無理に始めず、まず休息を優先しましょう。体験レッスンでお子さんの様子を見てから判断することをおすすめします。

不登校でオンライン学習をすると出席扱いになりますか?

民間のオンライン家庭教師サービスが出席扱いを保証することはできません。出席扱いの認定は在籍校の校長先生の判断によります。希望する場合は必ず担任・学校に相談してください。学習記録が参考資料として活用できる場合もあります。

不登校の子どもが家庭教師を始めるタイミングはいつがいいですか?

「いつか始めなければ」と焦る必要はありません。お子さんが「何かやってみたい」「先生と話してみてもいい」という気持ちを少し持てるようになったときが、始め時のひとつの目安です。無理に引き出そうとせず、お子さんのペースを尊重してください。

不登校の子向けの家庭教師に心理的サポートも期待できますか?

学習支援の中で気持ちに寄り添ってくれる先生はいます。ただし心理的な専門サポート(カウンセリング等)は、スクールカウンセラーや医療・支援機関の役割です。家庭教師と専門機関の役割を分けて、必要に応じて両方を活用することをおすすめします。

不登校の子どものオンライン学習を続けさせるコツを教えてください

「続けさせる」より「続けたいと思える場をつくる」という視点が大切です。カメラOFF・短時間スタート・好きなテーマから入るなど、ハードルを下げた始め方をすること、そして休んでも責めない・急かさない姿勢を保つことが、長続きの土台になります。

この記事の著者

まなぶてらす編集部

まなぶてらす編集部

「まなぶてらす」は、勉強も習い事もひとつの場所で学べるオンライン家庭教師サービスです。一人ひとりの「好き」や「得意」を伸ばし、お子さまの強みを育てることを大切にしています。学びに関する最新情報や、家庭学習に役立つ知識をお届けします。

▶ まなぶてらす公式サイト

この記事の監修者

さとしん先生(佐藤 信一)

さとしん先生(佐藤 信一)

教育心理学修士・不登校支援歴20年

国際基督教大学(ICU)大学院教育心理学修士課程修了。20年以上の英語指導経験に加え、20年にわたり不登校の子ども・保護者の相談支援に携わる。現在もフリースクール職員として現場でサポートを続けながら、約300人の不登校生とその保護者への相談・情報提供の実績を持つ。

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