こんにちは!まなぶてらすの こみや です。

今回のゲストはフランス在住のまどか先生です。
中学受験対策を含めた学習サポートに加え、性格の強み診断などポジティブ心理学を取り入れたアプローチで、お子さん自身が “自分っていいな” と思えるような関わりを大切にしているまどか先生。
そんなまどか先生のレッスンについて詳しく伺いました。
そして、フランスに住むことになった驚きの経緯も公開!
どうぞお楽しみに!
今回もインタビュー動画を配信中です。ラジオ感覚でお聴きいただけます。
< 指導可能分野 >
小学生:算数(中学受験対応)、英語、国語
中学生:数学、英語
★フリートーク(フランス生活、フランス語)
★MY講座:性格の強み診断
● 「勉強が苦手」「やる気が出ない」と感じているお子さんを持つ保護者の方
● “自己肯定感を育てる教育” に関心がある方
● ポジティブ心理学や自己肯定感に基づく指導法に興味がある方
こうした方々に、ぜひご覧いただきたいと思います。
=======【今回のハイライト】=======
あきらめなかったフランス移住の夢
子どもの自己肯定感を育てる日々の習慣
自分の「強み」と出会うMY講座
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憧れをかたちに!フランス移住を叶えたマインド
もともと私は子どもの頃からフランスに憧れがあって
美術が好きだったこともあり、よく絵画を見ていました。
特にモネの作品が好きで、いつかフランスに住んでみたいと
高校生の頃から思っていたんです。
大学受験のときも、第一志望の大学に落ちたらフランスに留学しようと決めていて、
結果的に希望の大学に合格したので、そのまま大学へ進学し卒業後は企業で働き始めましたがフランスへの想いは心のどこかにずっと残っていました。
その頃、今の夫と交際していて「フランスに住んでみたい」と話したこともあったのですが夫はフランスにはあまり興味がなくて。ただ、「英語圏なら一緒に行ってもいいよ」と言ってくれて当時は二人でオーストラリアにワーキングホリデーで行くことにしたんです。
帰国してからも、やっぱりフランスに行きたい!という気持ちは消えなくて「どうにか方法はないかな」とずっと考えていました。
そんなときに、あるテレビ番組のドキュメンタリーでひとつの可能性を見つけたんです。番組では、寿司職人として働くことでビザを取得し海外に移住した方が紹介されていて「こういう方法があるんだ」と思いました。
私は料理があまり得意ではなかったので、自分では難しいけれど夫なら…と思い2年くらいかけてお願いして、最終的に寿司職人の道に進んでもらいました。
専門学校に通って1年で卒業しフランスで就職先も見つかってようやくフランスに引っ越すことができたんです。
まどか先生はもともとご自身の中に「こうしたい」と思ったら必ず叶えたい!という強い意志のようなものはありますか?
「なんとかなるかな」とか
「きっと大丈夫」と思える楽観的なところがあるんです。
具体的な根拠があるわけではなくても「できそうな気がする」という感覚を自然に持てるタイプで、不思議と前向きに考えられることが多いですね。
おそらく、生まれつきの性格もあるとは思うのですが、小さい頃から勉強が得意だったというのも影響しているかもしれません。
テスト前に勉強すれば結果がついてくるという経験を何度も積んできたので「やればできる」という感覚が自然と身についていったように思います。
この二つは、実はすごくつながっていると感じています。
海外に住んでいると、日本にいたときには当たり前に感じていたことが、決して当たり前ではなかったと気づく場面がたくさんあります。
たとえば、電車が時間通りに来ることや、カバンを席に置いておいてもなくならないこと。家があって、食事があって、日々の生活ができていること。そういう何気ないことのひとつひとつが、実はとてもありがたいことなんだと実感するようになりました。
たとえ自分が「何もない普通の人間」だと思っていても、その “普通” がすでにとても恵まれているのかもしれない。そう思うようになったんです。
それに、最近はインターネットやパソコンを使ってオンラインで仕事ができるようになったことも当たり前じゃないんですよね。
そうやって身の回りのものに目を向けて「ありがたいな」と思えると、それだけで心があたたかくなりますし日常がとても豊かに感じられるようになります。
つながっているんですね。
また、家族など身近な存在には感謝を「言わなくても伝わるだろう」と思ってしまいがちですよね。
でも最近は、ちゃんと言葉にして感謝を伝えることを意識するようになりました。照れくさいこともありますがやっぱり気持ちをちゃんと伝えるのは大切だなと感じています。
子どもの自己肯定感を高めるヒント
海外での子育てならではの難しさもあるのでしょうか?
一番困ったのは、やはり身近に頼れる家族がいないことでした。頼れる人が限られているというのは慣れるまでは精神的にも大変でしたね。
今でこそ気持ちに余裕が出てきましたが、実は娘が生まれて最初の2年くらいは本当にしんどかったです。ポジティブではカバーしきれないくらいで、寝不足だったり、誰にも頼れない状況で。気づけば「できてないこと」「足りないこと」ばかりに目が向いてしまっていました。
でも少しずつ、今あるものに意識を向けられるようになってきて。
たとえば「今日も元気に起きてくれてありがとう」と、ただ娘がそこにいてくれることが嬉しいと感じられるようになりました。今はその気持ちを毎朝伝えるようにしています。娘も「自分って大切な存在なんだ」と感じられているのか、とても穏やかに育ってくれています。
自己肯定感には、【条件付きのもの】と【無条件のもの】の2つがあります。
たとえば、「お手伝いをしたから偉いね」や「テストで良い点を取ったからすごいね」といった評価は条件付きの自己肯定感につながります。でも、それだけだと失敗したときに自信を失ってしまう。
一方で「あなたはいてくれるだけで素晴らしい」という “無条件の愛” を伝えることで、子どもはどんなときでも心が折れない強さを身につけられると思います。
でも、私の場合は心からそう感じているので、自然と口に出しているんです。大切なのは、やっぱり親自身に余裕があるかどうか。
お母さんって本当に頑張りすぎてしまうことが多いと思うんです。あれもこれも完璧にしたくて、できない自分を責めてしまったり。でも、自分に余白がないと「幸せだな」とか「大好きだな」と思うのも難しくなってしまいますよね。
だからこそ、自分の心にゆとりをつくること。そうすることで、今あるもののありがたさにも気づけるし自然と子どもへの感謝や愛情も湧いてくると思います。
お母さんが心穏やかで、子どもの存在をそのまま受け入れていれば子どもも自然と自己肯定感が育まれていく。そういう意味でも、親自身が自分を大切にすることが子育ての土台になると感じています。
たとえば、家族の中でなら「お父さんはユーモアがあるな」「お母さんはいつも優しい」とか。そうやって相手の良いところに意識を向けて、それを言葉にして伝えること。それだけでも関係性はぐっと良くなると思います。
そして、もうひとつ意識したいのが会話の中での “反応の仕方 ”です。
ポジティブ心理学では【ACR(Active Constructive Responding)】という考え方があるのですが、日本語では【積極的・建設的反応】と訳されます。
これは、相手が話してくれたことに対して興味を持って前向きに、心から喜ぶ姿勢で応じること。
たとえば、子どもが「今日学校でこんなことがあったんだよ」と嬉しそうに話してくれたときに「へぇ、よかったね」と軽く流すのではなく「それでどうなったの?」「どんな気持ちだった?」と関心を持って話を広げてあげる。
そして、「そんなことがあったんだね。教えてくれてありがとう。嬉しいな」と返すと子どもは「話してよかった」「また話したいな」って思ってくれるんですよね。
ポジティブ心理学は、ただの “前向き思考” というよりも実際に多くの研究やデータに基づいて「こうしたら人間関係がよくなる」「こうすれば幸福度が上がる」ということが示されている学問なんです。
だからこそ、誰にでも応用できて実際に効果がある。そういう理論をベースにして日々の関わり方を見直してみると小さな変化が起きていくと思います。
ポジティブ心理学との出会い
きっかけは何だったのでしょうか?
出産後しばらくは心身ともに大変で、加えて夫婦関係もぎくしゃくしてしまって。もともとは前向きな性格なので、少し大変なことがあっても「なんとかなる」と思えるタイプだったんですけれど、その時はそう思いきれないくらい気持ちの浮き沈みが続いてしまっていました。
そんな時に、たまたまYouTubeでポジティブ心理学の先生の動画に出会ったんです。ポジティブという言葉に惹かれて見てみたら自分の状況にぴったりだと思ってすぐに学び始めました。
大切な学びだったのですね。
でも、学びを深めるうちにポジティブ心理学は単なる“前向き思考のすすめ” ではないことがわかってきました。
従来の心理学は心の病気を「治す」ことに焦点が当たっていました。マイナスをゼロにするようなイメージです。
でもポジティブ心理学はゼロの状態にある人がどうしたらもっと幸せに、よりよく生きられるかという“プラスを育てる心理学” なんです。
しかも「ネガティブな感情を無理やりポジティブに置き換える」という考え方ではなく、まずはそのネガティブな気持ちにちゃんと寄り添うこと自分を責めずに思いやること。セルフ・コンパッションと言うのですがそうしたことがとても大切にされているんです。
アプローチに救われたのでしょうか?
でも、学びを通して「まずはそんな自分に優しくしてあげよう」と思えるようになって。その上で、ポジティブ心理学が提案している「幸せになる行動習慣」を日々に取り入れていったら少しずつ気持ちが変わっていって。子育てが以前よりもずっと穏やかにできるようになりました。
最初に受講したのはオンライン講座で、世界中にいる仲間たちと一緒に学べたのも励みになりました。仲間と一緒に取り組むことで、自分ひとりでは続かないことも継続できた気がします。
講座は動画だけでなく、実際にZoomで集まって対話したり実践したりする時間もあってすごく充実していました。最初の半年間で学び始めて、その後は継続的にサロンに参加して、さらに昨年の秋からは再受講もしました。今は講師側として関わることもあり、さらに深く学び続けているところです。
まなぶてらすのレッスン内容
どんな科目や内容の授業を提供されているんですか?
対象は小学生と中学生で、中学受験や高校受験にも対応しています。一番多いのは、中学受験を目指す小学5・6年生ですね。
中学受験の算数って少し特殊な内容が多いので、そこを一緒に取り組んでいくことが多いです。あとは、英検対策の生徒さんも結構多いですね。
でも、レッスンの中で趣味の話をしたりして、ちょっとずつ仲良くなっていくうちに「勉強ってちょっと楽しいかも」って思ってくれるようになったりして。
だから、勉強が苦手だけど頑張りたいなって思っているお子さんと友達のような感覚で関わっていくのが、私には合っているのかもしれないです。
なんだか女の子たちが憧れそうな存在ですよね。
でも、たしかに時差があるので「今フランスは何時?」とか、そういうちょっとしたことを面白がってくれる子はいます。そこから自然に海外やフランスの文化に興味を持ってくれたりして。授業の中でも、そういうお話を交えながら進めていくこともあります。
そのときに、色をたくさん使って見やすいノートを作るようにしているんです。もともと絵を描くのが好きなので、算数のときは図を描いたり、視覚的にわかりやすく説明することを心がけています。
何かができたからすごい、ではなくて「頑張っているあなたがすごい」というメッセージを伝えるようにしています。
テストで満点を取ったから問題が解けたから、ではなくてその過程でどれだけ努力したか、どんな工夫をしたか、どんな気持ちで取り組んだか、そういうところを大切にしています。
だから、レッスンでは「前回はここができなかったけど今日はここまでできるようになったね」というように、小さな成長を見つけてフィードバックしています。そうやって積み重ねていくことで「自分ってできるようになるんだ」「努力すれば伸びるんだ」という実感を持ってもらえるように意識しています。
「自分には才能がない」とか「頭が悪いから」といった理由で諦めてしまうのではなくて、どんな子でも、きちんと取り組めば少しずつできるようになる。そうやって「やればできる」という気持ちを育てていきたいと思っています。
コーチングもあると伺いました。
たとえば、子育てについてのお悩みだったり、お子さんとの関係がうまくいかないと感じている時などにも、ぜひご活用いただきたいです。
「相手を変えたい」と思っても、実は他人を変えることってとても難しいんですよね。でも、自分の考え方や接し方が変わるだけで相手も自然と変わっていくんです。
これは実際に私自身もすごく実感していて。ちょっとした視点の切り替えや考え方の転換で家族関係や日常がすごく楽になることってたくさんあります。ぜひ気軽にお話しいただきたいです。
私が普段からお子さんの授業を担当している場合は、その子の性格や傾向も理解したうえでお話ができますし、より具体的なアドバイスや視点の共有がしやすいかなと思っています。もちろん、初めましての保護者さまでも大丈夫です。
一度のコーチングでも、気持ちの整理ができたり前向きになれるきっかけが見つかったりすると思います。お母さんやお父さん自身のための時間として、ぜひ気軽に受けていただけたら嬉しいです。
MY講座で見つける、あなたの強み
についても詳しく教えていただけますか?
人が本来持っている24の性格の強みを見える化するもので、自分が日頃どの強みをよく使っているかが分かるようになっています。対象年齢はおおよそ10歳くらいから可能でお子さんでも診断できます。
一度受けると、自分の中にある強みが順位づけされて見える形になるんです。どれもマイナスのものではなく“あなたの中にある強み” を発見する診断です。
特におすすめでしょうか?
たとえば「飽きっぽい」は「好奇心旺盛」「発言できない」は「思慮深い」など見方を変えれば強みにもなります。
また、面接のある受験生にも役立ちますし、親子で一緒に受けてもらうのもおすすめです。保護者が子どもの強みに気づき日常でそれを伝えていくと、お子さんの問題行動が減るという研究結果もあります。本当にすべての人におすすめできる講座です!
生きやすさにもつながりますよね。
幸福度が上がると勉強のやる気も自然と上がりますし、いいこと尽くしです。ただ、日本ではまだ「自分の強みを言うこと」に照れや遠慮がある文化がありますよね。でも、堂々と「これが私の良いところです」って言えるようになってほしいと思っています。
それを知って生かせるといいですね。
- 肝要(とても大事なもの)
- 簡単(無意識に使える)
- 活力(使うほど元気が出る)の3つです。
たとえば私自身は「希望」と「好奇心」の強みが高いので、新しいことにワクワクしたり、「もっとこうなったらいいな」と未来を思い描いているときが一番自分らしいんです。
自分の強みを知っていると「じゃあもっとこういうことをやってみよう」と前向きな行動にもつながります。
将来にとっても大きな意味がありそうですね。
「私はこれが強み」「○○さんはそこが得意だよね」と違いを尊重し合えるようになることも自分を知ることから始まります。
そして、弱みを直すよりも強みを伸ばすほうがずっと楽しいし、効果も大きいんです。
何コマくらいが目安になりますか?
広げていきたいとも伺いました。
ポジティブ心理学の中の「幸せになる行動習慣」をテーマにしたグループレッスンを始めたいと思っています。
参加者同士でお互いの強みを伝え合ったり「最近あったいいこと」をシェアしたりしながらみんなで幸福度を高めていけたら素敵だなと。
その中で、“ACR”(積極的建設的反応)の練習をしたり、自分や他人の良いところを見つけて伝える練習をしたりとポジティブな視点を自然と身につけていくような内容を考えています。そうすることで、結果的に成績や人間関係にも良い変化が生まれてくると信じています。
できれば今後、先生方向けにもポジティブ教育の考え方をお伝えできるようなセミナーなども開いていきたいと思っています。もっともっと、この考え方が広がっていったら嬉しいですね。
これから受講をお考えの方に一言お願いします。
今ちょっと辛いなとか、難しいなと感じているお子さんでも一緒に楽しく学ぶことで少しずつ変わっていくと思っています。
成績はもちろん、自己肯定感も一緒に上げていけるようなレッスンを目指していますのでぜひ気軽に来ていただけたらうれしいです。お待ちしています。
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まどか先生、
ありがとうございました!
■ 勉強に苦手意識があるけど、友達のように話せる先生と仲良くなって楽しく勉強したい
■ 頑張っているのに自分に自信が持てずもっと自分を好きになりたい
■ 中学受験を心のケアもしながらサポートしてもらいたい
こうした方々におすすめしたい先生です。
カラフルなノートづくり、楽しいたくさんの対話、自分の強みを見つけるワーク…など、ただ勉強を教えるだけではなく、心に寄り添いながら “自分らしさ” を引き出してくれるやさしくて素敵な先生です。フランスから届く、ちょっと特別な学びの時間をぜひ体験してみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
また次のインタビューでお会いしましょう!
こみや