こんにちは!
まなぶてらす講師の こみや です。
本日のメルマガは
まなぶてらす講師のインタビュー
\\ 魅力発見! //
今回のゲストは、絵画講師よしむら先生です。
多摩美術大学をご卒業され
絵画講師をしながら水彩画の作家、
デザイナーとして活躍されています。
( こちらは、よしむら先生の
鉛筆を使った作品です )
今回のインタビューでは、
美大時代のお話やオンライン絵画レッスンの
実際の様子について伺いました。
ふわっと優しい雰囲気の中に
芯の強さを感じさせる先生です。
先生がレッスンで実際に描かれた絵も
ご紹介してくださっています。
ぜひ本編をお楽しみに♪
今回もインタビュー動画を配信中!
よしむら先生の柔らかな雰囲気が
伝わってきます。
▼インタビュー動画はこちらから▼
▼よしむら先生のプロフィールはこちら▼
https://www.manatera.com/wte/prfdtlfrm/1970
〈 指導可能分野 〉
◆未就学児~保護者の方まで指導可能
・デッサン(美大受験サポート)
・水彩画(美大環境デザインや日本画受験サポート)
・アクリル
・油絵
・パステル/色鉛筆/水彩色鉛筆
・イラスト
・布(洋服)や紙の染色
・服飾史についてレッスン
◆発達障がいをお持ちの方のレッスンも可能
◆フリートークでは、美大受験についてや
現役デザイナーとしての話・アドバイスができます
今回のインタビューでは、
絵画レッスンを受講するにあたって必要なものなど
具体的なレッスン方法についても伺いました。
- オンライン絵画レッスンに興味がある
- リフレッシュできる場や勉強以外の習い事を探している
- 言葉で気持ちを伝えることに苦手意識がある
こうした方々に、ぜひご覧いただきたいと思います。
ごゆっくりとお楽しみください。
=======【今回のハイライト】=======
- 正解のない答えを探すということ
- 絵を描く = 自分と向き合う
- 絵は静かに、しかし力強く語る
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やっぱり、絵を描くことが好き!
「暇があれば、絵を描く子」だった
きっかけを教えていただけますか?
私は元々、絵を描くことが好きでした。
話すことが上手な子ではなかったので…
どこに行くにも紙と鉛筆を持って、
暇さえあれば描いているような子でした。
お花などの自然物や
水滴が落ちるのが面白くて、
水をモチーフにしてよく描いていましたね。
また、母がよく舞台やバレエに連れて行ってくれて。
母は芸術に関係のある仕事を
していたわけではないんですけれど、
そうしたものをすごく好んで
私にもよく見せてくれていました。
それで、舞台美術に興味が湧くようになりました。
そうしたことがきっかけで
高校生になって大学進学の時に、
やっぱり美大に行こう!と決めました。
美大を目指し、予備校での苦心の1年
専門的な予備校に通って鍛錬に励むといった
大変そうなイメージがあるのですが、
実際はいかがでしたか?
特に私は高校3年生の夏に美大に行くと決心して。
決める時期が遅かったので、
浪人をする前提で予備校に通い始めました。
結果やはり浪人することになり、
1年間ずっと予備校で箱詰めみたいな生活でしたね。
美大を目指す方の多くは
そんな生活をしてきたんじゃないかなと思います。
予備校では全員の絵を前に貼り出して、
一人ずつ良い所と悪い所を先生が伝えてくださるので、
どうしても周りの人と比較してしまいがちになります。
個々に点数として返却されるテストとは違い
他の人に見られながら目の前で評価されてしまうので。
それが成長に繋がりはするんですけれど、
重く心にのしかかることもあります。
「周りと比べるだけではなくて
自分の過去の作品と比べるのが大事」
ということを分かってはいても、
どうしても他者と比較して
見えてしまう部分があるんですよね。
自分を強く持っている必要がありました。
自分自身が感じ取る仕方で
現実と向き合わされるということですね。
なかなか辛いことだと思います。
ご自身の中で葛藤されることもありましたか?
答えが「これ」と出る教科ではなくて、
いろんなパターンの正解があるというか。
だから、確信をずっと持てないまま
前に進み続けなければいけないんです。
でも、「受験」で割り切ると
意外と正解があることに途中で気づくことができました。
それからは、ちょっと楽になったんですけれど、
そこに行き着くまでが大変でした。
原動力となるものは何でしたか?
と思ったことでしょうかね…。
私はお勉強も全然できなかったですし、
とにかく絵が好きで。
絵以外の選択肢を
他に考えていなかったのかもしれません。
美大での教授の言葉、そこから「原点回帰」へ
多摩美術大学に合格されました。
美大では特にどんなお勉強をされていたのですか?
演劇科の子たちと組んで、
実際に上演実習をするという授業があって。
台本を読んで、自分で衣装デザインを描いて
実際に布を買ってきて縫製し、染めて…
といった全過程をやるという勉強をしていました。
関係しているんですね。
なるほど、先生の指導分野の広さは
ここから来ているのですね。
大学時代の作品の中で
印象に残っているものはありますか?
舞台に設置するオブジェを作るという授業がありました。
ただし、自然のものを使って作るという制限があって。
外に行って自然物をかき集めた思い出があります。
この課題を通して、
色々なものが作品になる可能性を持っている
ということを学ぶことができ、とても楽しかったです。
絵に対するお気持ちに
変化はありましたか?
デザイン画を描いている時が
一番楽しいということに気が付いたんです。
2次元の物を3次元に変えていく
というのが衣装デザインです。
でも、教授に
「2次元のままの方が良い、
あなたは絵を描いていなさい」と言われて。
私自身もそれを感じていました。
なによりも絵を描くことが好きでしたし、
個人的にもずっと絵を描き続けていたので。
舞台衣装を学びたくて美大に入りましたが、
最終的には絵を描くという原点に帰りました。
「これを勉強したい!」と思って学校に入っても、
変わってもいいんだということを実感しました。
今、先生にとって絵を描くとは?
どんな意味をもっていますか?
ただただ楽しくて気持ちの良いものです。
一方で、探求するとなると、自分と向き合ったり、
外の世界に目を向けなければいけません。
それは簡単ではないことも沢山あって。
絵には二面性があるなと最近思っています。
ちゃんと向き合うには、凄く力がいることだなと。
先生のプロフィールにもありましたね。
後ほど詳しくお聞きできれば嬉しいです。
次は、先生のオンライン絵画レッスンについて
伺っていきたいと思います。
絵は自分を気楽に表現できる媒体
仕事と自分の本音「もっと絵を描きたい」
また違う種類のものだと思うのですが、
先生が絵画講師のお仕事を始められた
きっかけは何だったのでしょうか?
少しでも携われるアルバイトができればいいなと思って
美大の予備校などで講師をしていました。
その後、卒業してデザイン関係のお仕事に
1年間就職していたんですけれど、やっぱり物足りなくて。
絵を描く時間がもっと欲しくなってしまったんです。
それで、デザイナーや
作家活動を仕事とすることにしました。
それらと両立するかたちで、子ども絵画教室の講師や
まなぶてらすのオンライン講師をするようになりました。
メインは子どもたちに指導することが多いのですが、
お母さま方や幅広い年齢層の方に指導しています。
いかがですか?
言葉で伝えられないような気持ちが
少なからずあるから描きたいのだと思います。
お花がきれい。
これがカッコイイ!
そんな風に感情が動いて
描きたくなるのだと思うんです。
絵を教える時は、その気持ちを
しっかり読み取ることが大切だと感じています。
自分ではない人の気持ちを探るのって難しいですよね。
だから、子ども達をよく見て
どういう気持ちで描いたかを
読み取りたいなと思っています。
たとえば、
描くスピードはどれくらいか
描いている間、描き終わった後
どんな表情をしているのか…など
細かなところまでよく見ようとしています。
絵を見ていると、
その子の好きなものが
とっても良く伝わってくるんです。
それと同時に、
好きなものを描きたいんだけれど、
上手く技術として紙の上に表れない
という葛藤があることも感じます。
だからこそ、
基礎的なデッサンなどを最初にお伝えすることが
教える側として大事だということを実感していますね。
オンラインアートレッスンの魅力とオリジナルレッスンについて
表現することができるということですね。
オンラインのレッスンは、具体的に
どのように進められるのでしょうか?
今描きたいものがあるかをヒアリングします。
それから、描きたいものを写真に撮っていただいて、
私もその写真を見ながら一緒に描き出す
という流れで授業を進めることが多いです。
同じ画材を準備して、同じ時間内で
同じものを描くというように進めています。
50分のレッスン時間内で
描き終えるものが基本的になるんですけれど、
何回かに分けて描くことも可能です。
時間はあまり気にせずに、
描きたいものを教えていただけたらと思っています。
大人の方ですと、ご自身で描いた絵を写真で送ってもらい
それを添削するという形で授業を進めることもあります。
対面と比べるとオンラインの方が、
自分のテリトリーの中で授業を受けることができるので、
描きたいものが素直に出てくると感じています。
いつも大好きなぬいぐるみを描きたい、
お気に入りの車を描きたいとか。
本当に自分の好きなものと向き合えている感じがします。
レッスンも開講されていますね。
あとは縫製の説明などもできたらと思っています。
お洋服の絵を描きたい方などは、細かいディティールを
分かっていた方がそれを絵に活かすことができるので
服飾史を知っておくと良いと思います。
染色もお家でできる範囲のことをすることができます。
お鍋があれば、ハンカチなどちょっとしたものを
染めることが簡単にできますよ。
タマネギの皮や拾ってきた草木を使って、
科学の実験のように染色を体験することができます。
今日は、先生が実際にレッスンで描かれた絵を
見せてくださるということで楽しみにしていました。
よしむら先生の作品紹介
ご紹介したいと思います。
これは恐竜や背景のデッサン。
図鑑をみながら恐竜を描きました。
恐竜が好きな子がけっこういますね。
えんぴつで動物のふさふさした毛並みを
どうやって描くかをやりました。
お家にある子ども達の好きなものを
一緒に描いています。
人の顔をどうやって描くかをやったり。
漫画チックに描く方法なども指導できます。
お家にあったミカンを描いてみたり。
人間を描きたいという方も多いので、
人体について説明することもあります。
物の基本的な明暗を描く方法。
明かりの設定をして、
どうやって影が落ちるかなどを説明しました。
町や建物を描く時の基本的な考え方を
お伝えするレッスンもしています。
インタビュー動画では、このほかにも
よしむら先生の作品をご紹介しています。
▼動画はこちらから▼
幅広く指導されてこられたんですね。
お家にある道具で気軽にスタート
できそうなところも良いですね!
目的なんてなくていい、ただ絵と描いてみること
本格的にやってみたい方には、
どういう道具を揃えたら良いかという
アドバイスをすることも可能です。
何か目的をもって受講される方もいれば、
特に描きたいものがないけれど、
何か絵を描いてみたいと思われる方も。
絵を描くのに目的がなくても全然いいと思います。
自分が今何を描きたいのか悩んでいる方も大丈夫。
一緒に描いているうちに、
何が描きたいか分かってくると思うので、
そういうふわっとした感情をもって悩んでいる方にも
ぜひ受講してもらいたいなと思います。
おありだと伺いました。
今はオンラインでも教えています。
何も気兼ねなく、
まずは体験レッスンを受けて頂けたら嬉しいです。
心配なことがあれば、お伝えていただいて
一緒に考えながら取り組んでいければと思います。
不登校の生徒との思い出「外の物も描きたい」
「絵と向き合っている間に自分自身と向き合って、
自らのことを大切に考えてくれるようになる」
という言葉が印象に残りました。
これは先生が実際に指導をしながら
実感されたことですか?
過去に教えていた不登校のお子さんの話なんですけれど…
彼女はずっと家から出ずに、
私が家に通って絵を教えるということをしていました。
初めはアニメを模写したりトレースをしていましたが、
そのうち「外の物も描きたい」
と言ってくれるようになったんです。
それからは一緒に外に行って
お花を描いたり、動物を描いたり。
彼女の絵を通して、彼女自身の内面が
変化していく様子を見ることができました。
「描きたいものは何だろうか」
と考えることは、今自分は何が好きなのか、
何に興味があるかを考えることに繋がる
ということを彼女から教わりました。
自分の描きたいものに向き合うというのは、
今の自分がどういう状況にあるかというのを
把握することでもあるんだなと。
とりわけ漠然とした気持ちに向き合うというのは
難しいことだと思います。
自分を知るようになるというのは興味深いですね。
言葉みたいにダイレクトに自分の意思を
相手に伝えるってすごく緊張するというか、
考え込んでしまうんです。
でも、絵は違っていて。
たとえば、
自分のお気に入りのぬいぐるみを描いて人に見せても、
それがこの人のお気に入りのぬいぐるみだと
伝わらない場合もあります。
絵はダイレクトすぎない表現方法なので、
受け取り手に任せることができるという面では
すごく気楽に、自分の表現ができる媒体だなと思います。
なるということですね。
子ども達にこんなふうに成長してほしいなと
思うことはありますか?
話すことが苦手というお子さんに会うと
昔の自分を思い出すことがあります。
そうしたお子さんには特に、
絵を描けるということが自分の武器だと思えるように
成長してほしいなと思っています。
学校ではどうしても勉強ができる、できないに
目が行きがちになりますよね、
でも、それだけが道ではない。
たとえ、勉強が苦手だったり
コミュニケーションを取るのが苦手だとしても、
「自分は絵を描けるから大丈夫」と思ってもらえる。
そんな風に、
絵をその子の武器=自信にしてほしいと思います。
最後によしむら先生からメッセージ
人生において揺らぐことのない錨(いかり)の
ような役割を果たしてくれそうですね。
それでは、最後になりますが
これから受講をお考えの方に一言お願いします。
今自分が何を描きたいか分からない方。
美大や美術高校の受験で日々疲れてしまった方など。
年齢性別なにも関係なく、気負わずに
まずは体験レッスンを受けて頂けたらと思っています。
お待ちしております♪
よしむら先生、
ありがとうございました!
- 人と話すことは苦手だけれど、
絵を描くことが好きな方 - 自分のペースでゆっくり
本格的な絵の技術を磨いていきたい方 - 美大受験や作家活動、デザイナーのお仕事に
興味がある、アドバイスをもらいたい方
そうした方々におすすめしたい先生です。
プロの先生から個別に絵の指導を受ける
またとない機会だと思います。
話しやすい、ゆったりとした
雰囲気を作ってくださる先生なので、
人見知りの生徒さんも安心して受講できますよ!
▼よしむら先生のプロフィールはこちら▼
https://www.manatera.com/wte/prfdtlfrm/1970
最後までお読みいただきありがとうございました。
また次のインタビューでお会いしましょう!
こみや
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