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中学受験をめぐる情報は年々増えています。「○○塾がいい」「この参考書が正解」「小4から始めないと間に合わない」——しかし現場を26年間見てきた先生がいます。

指導歴26年を持つなかはら先生は、塾講師・派遣家庭教師・オンライン家庭教師のすべてを経験し、予習シリーズ・日能研・新演習の3大テキストすべてに対応。逗子開成・公文国際学園・西南学院など全国の難関中学への合格者を輩出してきた中学受験指導のスペシャリストです。

なかはら先生が大切にしているスタンスは、一言で表すとこうです。

先生に付いてきなさい、ではなく。成績を上げるために何をすればいいかを、子ども自身が考えて動けるよう、先生は支える側に回る。

— なかはら先生

今回のインタビューでは、26年の現場から見えた中学受験指導の「核心」を、ざっくばらんに語っていただきました。


なかはら先生

なかはら 先生

中学受験専門講師・指導歴26年。塾講師・派遣家庭教師・オンライン家庭教師として26年間にわたり中学受験指導を担う。

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「今日もできた」より「ひょっとしたら解けるかも」が大事——26年間、指導が楽しい理由

まず聞いたのは、これだけ長い指導歴でも「まだ楽しい」と感じる理由です。

なかはら先生が挙げてくれたのは、いくつかの具体的な瞬間でした。

授業の始めに「先生、聞いて聞いて」と、友だちの話や趣味の話を持ってくる生徒。悩みながら問題に向き合い、「先生!これ、ひょっとして解けるかもしれない」とつぶやく瞬間。そして、指導方法が見事にハマって成績が急上昇したとき——「もはや快感!」と話すなかはら先生の表情には、本物の喜びが見えました。

印象的だったのが、「保護者面談後に、先生に話したら気持ちが少し楽になりましたと言っていただけるとき」という言葉です。成績の数字だけでなく、保護者の気持ちにも向き合い続けてきた26年間が、この一言に詰まっていました。

「生徒専用の問題を準備したり、自分で問題を作成しているときも、とても好きな時間です」となかはら先生。中学入試の算数の問題を解くこと自体も楽しいと言い切ります。

なかはら先生

なかはら先生

好きな仕事が一番です。楽しくなければ、26年も続きません。だから私は今日も問題を作っています。

塾講師・派遣・オンライン。3つの現場で感じた「中学受験指導の違い」

なかはら先生は、中学受験指導の3つの形態をすべて経験しています。それぞれの「難しさ」について率直に話してもらいました。

塾講師——「全員に向けた授業」の限界

塾では少人数クラス(4〜5人)から大人数クラス(15〜20人)まで経験したなかはら先生。1対多の指導には、どうしてもきめ細かいフォローの難しさが伴います。

「テキストの難易度がクラス全員にマッチするとは限りません。それに、小学生は中高生に比べて集中が途切れやすい。勉強に気持ちを向けさせることにエネルギーを使うので、指導に専念できないことも多くありました」

派遣家庭教師——保護者の言葉がダイレクトに届く緊張感

生徒のご自宅に伺う派遣家庭教師は、保護者との距離がいい意味でも悪い意味でも近くなります。

逆転合格のときは「親戚中が集まり、まるで神様扱いされた」ことも。一方で、思うように成績が伸びないとき、「高い授業料を払って、こんな成績じゃね。まるでぼったくりだよね」とお母さまに言われた経験も、なかはら先生は正直に話してくれました。

「それでも、ご家庭に伺うことで生徒の状態が手に取るようにわかる。集中が切れても、すぐに軌道修正できるのが派遣の強みです」

オンライン家庭教師——集中の維持と軌道修正の工夫

オンラインになると、生徒が目の前にいない分だけ軌道修正のタイミングが難しくなると言います。「画面越しに集中が切れたサインをキャッチして、さりげなくペースを変える技術が求められます」。

3形態を渡り歩いたなかはら先生だからこそ、それぞれの「使いどころ」と「限界」が明確に見えています。

速さ・場合の数・ニュートン算。3大テキストの「補強が必要になりやすい単元」

予習シリーズ・日能研・新演習——3大テキストによる違いを聞いたところ、「テキストによる差はそれほど感じません」という意外な答えが返ってきました。

それより、どのテキストを使っていても質問が集中しやすい単元があるとのこと。

分類 つまずきやすい単元
速さの問題 速さと比・つるかめ算を使う速さ・通過算・流水算
場合の数 整数問題・色塗り問題
その他 ニュートン算

「これらは単元の構造が複雑で、図や式の書き方次第で正解率が大きく変わります。補強のタイミングが早いほど、後半の伸びに直結します」

「塾メイン×家庭教師サブ」——うまくいく家庭と機能しない家庭の違い

昨今は「塾に通いながらオンライン家庭教師もつける」という家庭も増えています。その使い分けがうまくいくご家庭と機能しないご家庭について、なかはら先生は核心を突いたことを言います。

機能するご家庭 機能しないご家庭
塾メイン・家庭教師はサブと役割が明確 どちらがメインかサブかわからない
塾の取りこぼしを家庭教師で補習する 「塾も不安、家庭教師も保険」という状態

「『どっちがメインかサブかわからない』状態になると、お子さんの勉強の軸がどこにあるかが曖昧になります。成績が伸びにくいのは当然で、むしろ混乱させてしまいます」

役割を明確にしたうえで、家庭教師が塾の勉強を補強・強化する形が、一番成果が出やすいとのことでした。

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初回授業で「この子の課題」がわかる場所——なかはら先生が必ず確認するもの

「初回授業で何を確認しますか?」という質問に対して、なかはら先生は迷わず答えました。

問題を解いた後のノートを見れば、だいたいわかります。

— なかはら先生

ノートには、その子の「考え方のクセ」がそのまま現れます。途中の計算式を書いているか、図や表を使っているか、消した跡はどこにあるか——それだけで、どこでつまずきやすいかが見えてくると言います。

「逆に言えば、ノートの書き方を変えることが、成績を上げる最初のステップになることも多いです」

「黙って先生についてきなさい」はしない——”先生が子どもに合わせる” 指導の現場

なかはら先生のプロフィールには「子どもが先生に合わせるのではなく、先生が子どもに合わせる」という言葉があります。この意味を深く聞いてみました。

「これは、単なる教え方の話ではないんです」となかはら先生は言います。

成績を上げるために何をすればいいか、どう考えればいいか——それを生徒自身が考えて行動に移せるよう、先生はそれを支える。どうしても分からないときだけ旗を振る。そういうスタンスだということです。

問題を解くときも同じです。「途中で詰まったとき、すぐに解き方を教えてしまうのではなく、『答えを出すには何が必要か』『条件の見落としはないか』を生徒自身に問いかけます。気づかないときはヒントを出しながら、答えまで導く——これはいつも意識しています」

「わからない→ひょっとしたらいけるかも→できた!」を生み出す授業の設計

では、その「気づき」はどうやって生み出しているのでしょうか。なかはら先生が教えてくれたのは、山本五十六の「やってみせて、言って聞かせて、させてみて、褒めてあげなければ人は動かじ」を地で行くような4ステップでした。

  1. まずは先生が解き方を説明しながら、実際に解いて見せる
  2. 先生と生徒が1行ずつ一緒に確認しながら解いていく
  3. 生徒に類題を解かせる
  4. 1回で解けなくても「大丈夫、いけるよ!」と励まし、別の類題でもう一度挑戦させる

「よっしゃー!ほら解けた。できるじゃん、ばっちりだよ。(拍手)」——これを最大級にやります。褒めることをケチったら意味がありません。

— なかはら先生

「1回で解けない場合がほとんどです。でも2回目で解けたとき、その子の顔は変わります。その瞬間を作ることが、私の仕事です」

言葉をほぼ発しない小5女子が、授業後に笑顔で家族に話した日

「人見知りや自信のない子が多い」というなかはら先生に、印象的なエピソードを聞かせてもらいました。

その子は小5の女の子。算数の授業で、言葉をほぼ発することのない生徒でした。

例題を解説し、一緒に解いた後、類題を1人で解かせようとすると——表情が曇ります。不安な顔。

「大丈夫だよ!解いてみて!」と励ましても、表情は変わりません。そこでもう一度、解説をしながら一緒に解きます。それから別の類題を渡します。

今度は違いました。表情が穏やかになり、やがて顔を上げてそっと笑顔になっています。

答え合わせ。正解。

最大級に褒めます。でも、その子の表情はあまり変わらないまま——授業が終わりました。

その夜、お母さまからメールが届きました。

笑顔で、娘が難しい問題が解けたと言っていました。とてもうれしそうでした。なかはら先生だったら、私の算数の成績を上げてくれるかもしれないとも言っていました。今後とも入試に向けてよろしくお願いします。

— 小5女子生徒のお母さまのメール(なかはら先生インタビューより)

「(目がうるうる)」——なかはら先生はそう付け加えてくれました。

逗子開成・西南学院に合格した子の「共通点」

全国の難関中学への合格者を見てきたなかはら先生に、合格した子に共通していた習慣と姿勢を聞きました。

# 合格した子の共通点
1 間違い直しをしつこくやる
2 途中計算・線分図・面積図・表・グラフを必ず書く
3 解説の「解き方の理由」は深追いしない(なるほどで受け入れて前に進む)
4 難しい問題でもなかなかあきらめない
5 出された課題はきちんとやる
6 授業をきちんと聞いている

なかでも目を引いたのが3番目です。

「解説を読んだとき『なぜこう解くの?』とこだわりすぎる子は、意外と進みが遅くなります。合格した子は『こうやって解けばいいんだ。なるほど』と受け入れて、次へ進む。この割り切りが、演習量の積み重ねにつながっていました」

「勉強しなさいと言わないでください」——保護者への相談で一番多い悩みと、なかはら先生の答え

保護者からの学習相談で一番多い悩みは何かを聞くと、なかはら先生はすぐに答えてくれました。

「受験生なのに全然勉強しないんです。どうしたらいいですか、という相談です」

そのとき、なかはら先生がお母さまに必ず伝えることがあります。

まずはお子さんに「勉強しなさい」とおっしゃらないでください。それは私が言います。そして「頑張りなさい」も極力言わないようにしてください。

親から見たら頑張っていないように見えても、お子さんはお子さんなりに頑張っているという自負があります。「頑張りなさい」と言われると「これ以上、何を頑張ればいいんだ」という気持ちになるんです。

— なかはら先生

「では、親はどうすればいいですか?」という問いには、こう答えます。

「全然勉強しないとは言っても、学校の宿題や塾の宿題はしていると思います。そのときに褒めてください。『頑張ったね』ではなく、『今、集中してたね』と——結果ではなく、努力している過程を褒めるんです」

なかはら先生は続けます。「テストの点数が良かったから褒めるのは、結果への評価です。それより前の、取り組んでいる過程を褒めることを積み重ねると、自然に『勉強を継続すること自体が大切』ということが身に染みてきます。そして勉強するようになります。少し時間がかかるかもしれませんが、地道に積み上げていきましょう」

26年間、たくさんの親子を見てきた言葉の重みが、ここにはありました。

まとめ:「先生に合わせさせない」指導が、子どもの自走につながる

今回のインタビューを振り返ると、なかはら先生の指導の根っこには一貫したものがあります。

子どもが自分で考え、自分で気づき、自分で動けるように——先生はその土台を作る役割に徹する。だから「先生についてきなさい」ではなく、「先生が子どもに合わせる」というスタンスになるのです。

「わからない→ひょっとしたらいけるかも→できた!」という変化は、子どもの中にもともとあるものを引き出した結果。26年間、その瞬間を見届けてきたからこそ、なかはら先生は今も楽しそうに授業をしています。

中学受験でお子さんの成績に悩んでいる方、あるいは「自分で考えて動ける力」を育てたいと思っている保護者の方——まなぶてらすにはなかはら先生のように、長年の現場経験を持つ講師が多数在籍しています。まずは無料体験から、お子さんのペースに合った先生を見つけてみてください。

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この記事の著者

まなぶてらす編集部

まなぶてらす編集部

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この記事の取材協力

なかはら先生

なかはら先生

中学受験専門講師・指導歴26年

塾講師・派遣家庭教師・オンライン家庭教師として26年間にわたり中学受験指導を担う。予習シリーズ・日能研・新演習の3大テキストに対応し、逗子開成・公文国際学園・西南学院をはじめ全国の難関中への合格者を輩出。「先生が子どもに合わせる」スタンスで、人見知りや自信のない子の指導を得意とする。

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