講師ブログ

思いきって進路を変える勇気

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算数・数学・アート講師のYumiです。

いつもブログをお読み戴きありがとうございます。

“3つ目のブログ”は「思いきって進路を変える勇気」というお題で、NFくんの実例をご紹介させていただきます。

NFくんのお父様は製薬会社に御勤めなので頻繁に全国を転勤しておられました。

お母様は転勤の都度、子供たち3人と共にお父様の仕事に合わせて喜んで移動しておられました。

そのような家族の絆を大切になさるご家庭で育ったNFくんが中学3年生の夏休みに、広島県から兵庫県神戸市に次の春にお父様が転勤されることが決まりました。

それで夏休みにお母様とご一緒に神戸に住んでいた私のもとに、お友だちの紹介で広島県からいらしてくださって初めてお会いしました。

中学3年生のNFくんは将来英語で身を立てたく願っておられ、そのために神戸市にある公立高校の英語科を第一志望校と決めて、広島では英語の先生に頻繁に来ていただいてレッスンを受けておられました。

ただ、英語科の受験でも数学が受験科目にありますので、私の自宅教室で数学を学ぶことを希望してレッスンにお出でになられたわけです。

全国模試をその場で受けていただいて、翌月に到着したテスト結果では英語と数学、国語がほぼ横並びの成績でした。英語が突出している状況ではなかったので、二学期は更に広島で、英語強化のレッスンを受けておられました。

初めてお会いしました時の模試以来、何度か受けて戴いた模試の結果でも、遠隔地(広島-神戸間)なので私と始めて戴きました毎週の数学電話レッスンとファックス学習でも、数学がどんどん伸びて来られて、『NFくんは数学がお好きなのだなあ』『数学の解答を見るとNFくんは数学が本当に得意のような気がする』と何度も思える時がございました。

2学期末の成績表にも数学の伸びが明らかになりました。一方、英語は、強い希望がおありなのに苦戦しておられました。

その頃には英語の受験勉強の合間に気分転換にクイズを解く感覚で楽しく数学の問題をたくさん解いて下さるようになって、数学を解くのが楽しくなったNFくんは、難問が解けると嬉しくて夜中にでも、うちのファックスに答えをたくさん書いて送信して下さるようになりました。

でも英語に注力していただく必要がありましたから「NFくんの数学の成績は、英語科の受験に必要な充分の学力に達しているから、英語にますます力を入れてくださいね」と、NFくんによくお話したものです。

年末年始も休まず数学のファックス学習をしてくださいました。

重点が英語の仕上げに置かれているものの、数学については正当率90%以上、速算力も更に伸びて、神戸高専を受験できるくらいに引き上げられていました。

そして年が明け、先ず広島県から新幹線で私学高校の理数コースの受験に来られて、進学校の私学高校の理数コースに合格されました。

それから本命の英語科受験がありました。再び広島県から受験にいらっしゃいました。ですが、結果は不合格でした。人生を歩き始めてわずか15年での「不合格」はあまりにも厳しい現実でした。英語がすべてと思ってこれまで準備して来たのにこれからどうすれば良いのか考えることが出来ないくらい彼は落ち込んでしまわれました。

御両親は私学高校の理数コースに進むことに決めかけておられました。

その時、NFくんと初めてお出会いしてからの半年間を私は走馬灯のように思い起こしてみました。電話レッスンを提供していたとき、数学を解くときの電話の向こうから聴こえてくる、はずんだ嬉しい声、楽しそうに解く鉛筆のリズム良い音、ファックス学習の時の喜びあふれる元気な数学の解答文字、そして冬休みに顔と顔を合わせて数学総まとめレッスンをさせていただいたときの夢中に解く姿勢、NFくんのその努力に伴ってどんどん伸びる数学力…。

NFくんはひょっとしたら数学が「好きかも知れない」いや「数学が得意かも知れない」と思いました。そして御両親に不合格発表日から約ひと月後にある神戸高専の受験を持ちかけました。

願書提出も間に合いました。その頃にはおうちも神戸に引っ越して来られていましたから、私の家に数学の特訓に通ってくださいました。英語と国語は主人が担当して、NFくんも御両親も本当によく頑張られました。

その結果、神戸高専を見事合格されました。春近い季節に「合格」というお花が咲きました。ご本人もご家族様もとても喜ばれました。

それからNFくんは高専で数学の授業がある間の3年間、数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B・Cのレッスンに通ってくださいました。勤勉に課題ノートのチャート式(白)を数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B・Cとコツコツ仕上げて行かれて、課題でもテストでも高得点を保持されて卒業されました。

卒業後は高専時代にアルバイトをしていた得意な数学講師を続けて、海外ボランティアで日本を行き来して活躍しておられます。

NFくんの場合、英語の道を行くことが本人の強い願いであり、当たり前なことで、それ以外の道は考えられないことでした。

ですから、これまでの生き方を変えること、これまでの考え方を変えることには、とても勇気が要ったと思います。

思いきって進路を変える勇気を、彼の柔軟さ、謙遜さ、そしてご家族様の柔軟さが後押しをしてくれました。あらためて15才の少年の、つらい挫折から挫折をバネに立ち直り立ち上がり伸びて行く努力を見させて戴き、決してあきらめてはならないことや、勇気を出して道を変えてみる大切さを学ばせて戴きました。

そして世界中の子供たちひとりひとりの中に公平に内在するピカッと光る数学を解く力は、ひかり始めるとその子だけでなく周りの人人にも勇気や元気を与えてくれるものだということも学ばせて戴きました。

これは10年以上前の出来事です。

もし当時にSkypeによるオンラインレッスンがあれば、広島と神戸の物理的な地理による距離感を感じずに、さらには電話やファックスという顔や数学を解く手が見えないという限界を感じずに、楽しく学習出来ただろうにと思います。

Skypeによるオンラインレッスンは正に顔と顔を合わせて、楽しく算数・数学を学んでいただけるすぐれものだとNFくんの事例を思い出すたびに考えています。

算数・数学に、ある時点から「つまずき感」のあるお子様、親御様、理由がおありで現在学校に登校しておられない皆様、通信制高校の数学の授業でお困りの方、高認数学のテスト受験のための学習をしているけれども分からないところがある方、一度無料レッスンをお受けくださいませ。



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