不登校

不登校の子が立ち直る「4つのきっかけ」を知って適切な対応を心がけよう

不登校の子が立ち直る「4つのきっかけ」を知って適切な対応を心がけよう

不登校はケースバイケースなので、画一的な正解が存在せず、周囲の大人は「どのように対応をすれば良いのか」困り果ててしまうものです。

したがって、「不登校から立ち直るきっかけ」を知ることができれば、何をするべきなのかを知る上で役に立つ可能性があります。

私たちは、「まなぶてらす」というオンライン家庭教師サービスを運営しており、その中で「不登校支援」に非常に力を入れています。この記事では、まなぶてらすに在籍する「不登校支援に精通した先生」に直接話を聞いて、「不登校から立ち直るきっかけ」というテーマを、できるだけ多くの方に当てはまるよう一般化しながら深掘りしてみました。

不登校に悩む全ての方にとって参考になる記事となっているので、最後までお付き合いいただけたら嬉しいです。

さとしん先生
さとしん先生
  • さとしん先生
  • 不登校の子をフリースクールで15年以上に渡り支援
  • 「親の会」への支援活動にも参加
  • 「全ての子どもの命と存在を肯定する」ために不登校支援活動を続けている

不登校のエキスパートに聞いた「立ち直るきっかけ」とは?

早速、不登校から立ち直るきっかけについて深掘りしていきますが、先述のように、不登校は子ども自身の年齢や性格、子どもを取り巻く環境によって対応方法が大きく異なるため、「こうしたら絶対に立ち直れる」といった正解はありません。

したがって、これから紹介する立ち直るきっかけは、あくまで「当事者の子どもにとって何がベストなのか」をしっかり考える上での参考程度に捉えてください。

居場所を見つける

言うまでもありませんが、大人も子どもも関係なく、人間は「自分が安心して存在できる場所」がなければ健全に生きていけません。

特に成長途上にある子どもの場合、身体的にも、精神的にも、居場所がないことが大きな悪影響を与えます。

必要な欲求を満たしてあげよう

話をよりわかりやすくするために、ここで「マズローの欲求5段階説」を取り上げます。アメリカの心理学者で「人間性心理学の生みの親」と呼ばれているマズローは、人間の心を理解するために、「人間の欲求を5つの階層」に分けました。

欲求名 欲求の説明
生理的欲求 生存に必要な本能的欲求。食欲や睡眠欲。
安全の欲求 心身ともに安全に、安定して生きていきたい。
社会的欲求 学校や会社、組織に属して、自分を受け入れてもらいたい。
承認欲求 社会や組織から人間性や能力を認められたい。
自己実現の欲求 見返りを求めず、ただ「理想の自分」へと成長していきたい。

その5つの欲求は上記の通りで、一見すると「どれも人として当たり前の欲求」に見えます。しかし、マズローの提唱した「欲求5段階説」の重要なポイントは欲求そのものではなく、「欲求を順番に満たしていかないと、高位の欲求は満たされない」とした点です。

たとえば、満足な食事も与えられず、安心して寝られる場所を持たない、つまり「生理的欲求を満たしていない子ども」に対して、「理想の自分に近づこう」と「自己実現の欲求」を満たすことを諭しても、それは全く意味をなさないことは明白です。

この例は極端であり、マズローのこの説が100%正しいわけではありませんが、当たらずとも遠からず、であることもまた理解できます。

「心から安心できる場所」を提供しよう

したがって、不登校の子どもに対しては、少なくとも「社会的欲求」までは周囲の大人の努力で満たしてあげなければいけません。食べ物や住居は言うまでもなく、安心して生きていける環境、さらには周りに受け入れてくれる大人がいてくれて初めて、立ち直るきっかけに必要な承認欲求や自己実現の欲求が満たされていきます。

逆に言えば、どれだけ子どもが努力して、頑張ったとしても、「生理的欲求、安全の欲求、社会的欲求」の3つの欲求が満たされない劣悪な環境に置かれてしまっては、その努力が正しい方向へと向かない可能性が高くなるということです。

そして、言うまでもなく、この3つの欲求は「家庭」で満たすべき欲求です。ゆえに、不登校の子が立ち直るには「安心して存在できる家庭」が必要であり、もしこれが提供できない場合は、周囲の支援を積極的に活用すべきだと言えます。

「信頼できる大人が存在する」ことを知る

不登校から立ち直る上で大切なことに、「信頼できる大人が存在することを知る」ことがあげられます。

もちろんケースバイケースですが、不登校の子の多くは、多かれ少なかれ、また意識的、無意識的問わず、大人への不信感を抱えている場合が多いです。

「誰も自分に関心を持ってくれない」という世代特有の悩みから、「親に生き方を強制される」といった親への不信感、さらには「いじめから守ってもらえなかった」といった教師や学校への「諦め」にも似た思いが、子どもたちの心の中に渦巻いている可能性があります

大事なのは「受け入れること」

では、このような不信感を取り除き、子どもたちが安心して生きていける「つながり」はどのように提供するべきなのでしょうか?

答えは非常にシンプルで「受け入れること」です。

これは子どもたちだけでなく、「人間の本質」とも呼べるものですが、人間が心から安心して生きていくには「自分は多くの人に認められている」という感覚が必要不可欠です。

特に、成長の途上にある子どもの場合、この感覚が欠如してしまうと、人生単位で負の影響を与えることにつながりかねません。したがって、周囲の大人たちが、どれだけ早く、どれだけ手厚く、「受け入れる姿勢」を示せるのかが、子どもが立ち直るきっかけとして極めて重要な要素だと言えます。

周囲の大人は「聴く姿勢」を身につけよう

では、一体どのようにしたら、子どもたちは「自分は受け入れられている」と感じるのでしょうか?最も大切なのは「聴くこと」です。

「きく」という漢字にも現れている通り、「きく」ことには2種類があります。「聞く」ことと「聴く」ことです。

前者の「聞く」は音として耳に入れることを意味しており、そこには「相手の気持ちを汲み取る」という、相手を受け入れる上で必要不可欠なものが抜け落ちています。

したがって、子どもの話をきく上では(子どもだけでなく人生全般で言えることだが)、子どもの気持ちを汲み取る「聴く」ことを実践しなければいけません。しかし、「聴く」ためには、子どもの背景にあるさまざまなものを受け止めた上で、忍耐強く接する必要があるため、想像以上に難しいです。

しかし、子どもにとって保護者など親族や学校の先生は、「命綱」とも呼べる、最後の最後で頼る存在です。まさに命懸けの行動として「不登校」を選んでいるため、子どもが何を言っても、まずは聴いてあげて、受け入れる姿勢を示してあげましょう。

「お試し行動」も受け入れてあげよう

また、不登校の子の中でも、自尊心が低かったり、大人への不信感を強く持つ子どもは、「お試し行動」をとる傾向にあります。「自分はどれくらい周りの人間にとって価値のある存在なんだろう」という問いは、大人も子供も、人間なら誰しもが抱くものですが、不登校の子どもは、これが大きく揺らいでいます。

この揺らぎを取り除かなければ人間は安心して生きていけないため、たとえ「お試し行動」というネガティブな形だったとしても、自分の価値を確認せずにはいられないのです。

したがって、「お試し行動」への対応は、慎重に行う必要があります。お試し行動を取る子どもは、言わば人間としての「崖っぷち」に立たされている状態です。そんな中、頭ごなしに叱るような対応をしてしまったら、どうなってしまうのか、想像がつくと思います。

ゆえに、もしお試し行動が、周囲の人間にとって望ましくないものだったとしても、まずは受け入れる姿勢を見せてあげましょう。その上で、子どもに対してではなく、「お試し行動に対して叱る」ことを意識して対話を重ね、お試し行動が立ち直るきっかけになるような、そんな指導が望ましいです。

視野が広がる

不登校から立ち直るきっかけの1つに、「視野の広がり」があります。

人間誰しも、成長をしていく中で視野が広がっていくものです。人生の中で苦しいことがあったとしても、後になって振り返ってみると「あの時は若かったな」と感じた経験は誰もがあると思います。

「学校の外側」に意識を向けることも大切

では、不登校の子どもは、どんな視野を持っているのでしょうか?人によって異なりますが、おおよそこのような視点で人生を捉えているはずです。

  • 「学校」に行きたくない
  • 「友達」と会いたくない
  • 「部活」をやりたくない

このように、彼らの目には学校や友達といった「学校に関連するもの」しか入っていません。いわゆる「視野が狭い」という状態ですが、狭い世界で生きる子どもにとっての人生は学校と同義なので、このような視野の狭さは仕方ありません。

しかし、学校という狭い世界から一歩出ると、世界が一気に広がるのもまた事実です。「学校だけが人生ではない」ことに気づくには時間が必要ですが、ここに気がつければ、もはや学校は「行かなければいけない場所」から、「行っても行かなくても良い場所」へと変わります。

やりたいこと、夢を見つけられる環境を整えよう

子どもの視野を広げる上で最も重要なのは「やりたいことを見つけること」です。夢、というほど大それたものでなくても良いですが、「将来的にこんなことをやりたいなぁ」「こんな風になりたいなぁ」といった、ぼんやりとしたイメージを持てると大きいです。

例えば、学校に行かない時間の中、ひたすらにゲームをしている中で「ゲームを作ってみたいかも」と考えたとしましょう。ゲームを作るためには、学歴的にも、技能的にも、専門学校や大学を卒業しておく必要があります。

場合によっては高専も選択肢に入りますが、するとその子どもにとって、学校とは「やりたいことのために行くべき場所」へと変わります。これまで漠然と足を運んでいた教室も、ぼんやり受けていた授業も、「将来のために必要な過程」と割り切りが生まれ、良い意味で「我慢」ができるようになるはずです。

これは、子どもにとって大きな視野の広がりであり、人生の中でもターニングポイントとなるような成長です。したがって、視野を広げるという意味では、「やりたいことを見つけられる環境を整えてあげる」ことが大切。

ゆえに、不登校の時間で、闇雲に「勉強をしなさい」と強制するのではなく、ゲームや趣味など、子どもにとっての「興味」を広げられるような指導をすると、立ち直るきっかけを提供できるかもしれません。

成功体験を得る

不登校の子どもは、何かに失敗した経験から「自信を喪失している」可能性が高いです。

それは、勉強や運動かもしれませんし、友達関係かもしれません。はたまた、先生、親など、人によりけりなので、画一的な対応は意味をなしません。

大切なのは、「小さな成功体験の積み重ねから、自信を取り戻していくこと」です。

「褒めれば良い」わけではない

こう聞くと、多くの方は「とにかく褒めてあげれば良い」と考えますし、実際、「褒めちぎり」が不登校の子への対応として推奨されています。

確かに、褒めることは大切です。しかし、ただ褒めれば良いわけではなく、安易な褒め言葉は時に逆効果になることもあるため注意が必要です。

スタンフォード大学の「褒め方」に関する研究で、褒める時に注意すべき「4つのポイント」が明らかになりました。

  1. 真実味があるか
  2. 何を褒めるか
  3. 「褒めて釣る」のが目的化していないか
  4. 能力を比較していないか

参考:スタンフォード式「子どもの正しいほめ方」4つの習慣 – ダイアモンドオンライン

少し抽象的なのでわかりにくいですが、この中でも特に重要なのが「何を褒めるか」です。

例えば、不登校で学校に行けない中、掃除や洗濯など、家の中のことを手伝ってくれたとしましょう。この時、「家事を手伝ってくれて偉いね」と褒めてしまうと、短期的には褒められて嬉しい気持ちを抱きますが、長期的には「家事を手伝わないとダメなんだ」とプレッシャーを与えます。

そして、家事を手伝えない時が来ると、子どもにとってこれは「失敗」として植え付けられ、成功体験とは真逆の方向へと向かってしまうのです。

したがって、 何かを褒めるときには、「努力や過程そのものを褒めてあげる」ことがとても大切です。「〇〇はすごく優しいね」「助かるよ、ありがとう」といった褒め方をしてあげれば、短期的にも、長期的にも良い影響を与え、成功体験として立ち直るきっかけになる可能性が高まります。

この章のまとめ
  • 必要な欲求を満たせる「居場所」を提供してあげよう。必要なら支援も積極的に活用。
  • 不登校の子には「信頼できる大人」の存在が不可欠。「聴く姿勢」を身につけよう。
  • 「学校の外側」に意識を向けることも大切。やりたいことや夢を見つけられる環境を整えよう。
  • 成功体験は立ち直るきっかけに不可欠。褒める時は努力や過程そのものを褒めてあげよう。

「勉強」が立ち直るきっかけになる可能性も

ここまで、不登校の子が立ち直るきっかけを解説してきました。不登校のエキスパートに取材した内容を基にしているので、参考になった部分はあったでしょうか?

ここからは、不登校の子が立ち直るためのきっかけとして「勉強」を取り上げ、話を進めていきます。

成功体験につながる可能性がある

ここまでのお話で、不登校の子が立ち直るきっかけとして「成功体験」が必要だと解説しました。

そして、「学生の本分は勉強」と言われている通り、子どもたちは日々、勉強と向き合いながら人生を歩んでいます。大人にとっての仕事、それが子どもにとっての勉強です。

大人にとって、仕事は確かに大変です。しかし、大変だからこそ、仕事で上手くいったり、成長を実感できたりすると、大きな喜びや達成感、さらには「こんな自分になりたいな」といった「自己実現の欲求」を抱くことができます。

これと同様に、子どもにとっての勉強も「大きな成功体験」になる可能性を秘めているのです。喜びや達成感はもちろん、勉強をすることで人生の幅は大きく広がっていくので、勉強を不登校からの立ち直りのきっかけとして活用できればさまざまなメリットが期待できます。

1人で取り組むのも、教育サービスの活用も難しい

しかし、子どもが1人で勉強に取り組むことは至難の業です。不登校の子は学校で授業を受けられないので、なおさらそうだと言えます。

そこで選択肢にあがるのが、以下のような教育サービスです。

  • 家庭教師
  • 通信教育

確かに、これらの教育サービスは一般的には学習への効果が期待できますが、「不登校の子の学習」という観点に立つと、これらの学習サービスは最適とは言えません。

例えば塾は、同級生や他の学生と同じ空間で授業を受ける可能性があります。これは不登校の子にとって大きなストレスになり、状況がさらに悪化するかもしれません。

また、家庭教師は塾よりも安心して授業を受けられるので、不登校の子との適性は悪くないでしょう。しかし、子によっては「他人と直接接することに抵抗がある」場合があるため、先生との相性が何よりも重要です。

そして、通信教育はあくまで「学校の授業の補習」が目的であるため、不登校の子には効果的ではありません。

オンライン家庭教師なら安心して利用できる

このように、不登校の子は教育サービスを利用しにくいため、学校に行けている子との差がどんどん開くことになってしまいます。

そこでおすすめしたいのが「オンライン家庭教師」という新しい時代の教育サービスです。私たち「まなぶてらす」は、「とびきりの先生を、いつものリビングに」をキャッチコピーとする、オンライン家庭教師サービスを運営しています。

完全在宅で自分のペースで学習可能

オンライン家庭教師の最大の強みは「完全在宅で授業を受けられる」点です。

授業を受けるために学校に行く必要はありませんし、塾にだって行かなくてOK。いつも過ごしている自宅で、時に家族に見守られながら学習ができるので、ストレスなく、快適に授業が受けられます。

もちろん、授業は画面越しに行われるので、対面型家庭教師特有の「先生からの圧」を感じることもありません。心から安心して勉強を進められます。

また、「まなぶてらす」の授業は月謝制ではなく「都度予約制」なので、受けたい時に授業が受けられます。不登校の子の中には、

  • 気分が安定しない
  • 体調が安定しない
  • 毎週決まった曜日、時間に授業を受けるのが難しい

このような背景があり、なかなか教育サービスの利用に踏み切れない家庭が多いため、「まなぶてらす」の「3時間前まで都度予約、キャンセル可能」である点は、大きなメリットです。

自分に合った先生が見つかれば大きなきっかけに

また、「まなぶてらす」には、たくさんの魅力的な先生が在籍しています。

一般的な塾や家庭教師は、少しでも人件費を削減するために、講師として大学生をメインに雇っています。大学生講師が悪いとは言いませんが、少なくとも「不登校の子への指導」という点では、大学生講師は適切ではありません。

なぜなら、不登校の指導には高い専門性に加え、人間的な成熟が不可欠だからです。

そんな中、「まなぶてらす」では、以下の3つの流れに沿って講師の採用が行われます。

  1. 書類選考
  2. 面接・模擬授業
  3. マンツーマン研修

採用率は30%程度の難関なので、業界内でも講師の質には大きな自信があります。また、不登校の子への指導に強い先生も多数在籍しているので、そういった先生に授業をお願いしてみると、さらに効果的な学習になるはずです。

この記事も、「まなぶてらす」に在籍する不登校指導に精通している先生に取材を行い、それを踏まえて記事としています。

オンライン家庭教師サービス「まなぶてらす」についてもっと知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。

オンライン家庭教師「まなぶてらす」の不登校への取り組み
オンライン家庭教師「まなぶてらす」の不登校への取り組みオンライン家庭教師サービス「まなぶてらす」は、不登校への取り組みに力を入れています。どんな取り組みをしているのか、詳しく解説しています。...

立ち直るきっかけを掴めるよう、サポートをしてあげよう

不登校の子は、例外なく、「自分が立ち直るきっかけ」を毎日模索しながら、必死に生きています。その立ち直りが、学校に行くことなのか、はたまた学校以外の選択肢に目を向けることなのか、それは人それぞれですが、どんな人生を歩むことになったとしても、それを尊重し、最大限のサポートをしてあげたいものです。

この記事で紹介したきっかけを参考に、不登校に悩む全ての子が立ち直るために必要なきっかけを提供できるようになれば幸いです。

もし、不登校のことでお悩みになっているなら、一度「まなぶてらす」に在籍する「とびきりの先生たち」の授業を受けてみてください。ご両親が相談するだけでも構いません。きっと、皆さんのお役に立てるはずです。

50分の無料体験レッスンを受けてみる