LD(学習障害)対策をオンライン塾で!読み書き・計算を重視した選び方
「漢字テストはいつも赤点なのに、話し言葉や理科の実験の説明はとてもうまい」「計算の途中式は合っているのに、答えを書き写すと桁がずれる」──そんなギャップに戸惑い、オンラインでサポートを検討している保護者の方も多いのではないでしょうか。
文部科学省の「通級による指導実施状況調査」では、通級指導を受ける児童生徒数が増加傾向にあり、令和5年度は約18万人を超えました(10年前と比べておおむね2倍以上の規模)。学習面の支援が必要とされるお子さんが増えている背景のひとつとして、保護者の関心も高まっています。
この記事では、学習障害(いわゆるLD)のお子さん向けに、オンラインの個別指導を選ぶときの観点を整理します。読字・書字・計算など「困りの型」の違い、オンラインで取り入れやすい支援の形、選定基準・費用の見方、学校との役割分担まで、保護者が次の一歩を踏み出すための材料にしてください。
結論からお伝えすると、LDのお子さんには「苦手領域を細かく分解し、フィードバックが見える化できるマンツーマン」が向きやすい傾向があります。
ただし、すべてのお子さんに同じ支援が当てはまるわけではありません。診断の有無や支援の状況は家庭によってさまざまです。「この記事を参考にしながら、学校や専門機関とも並走して検討する」というスタンスで、ぜひご活用ください。
※本文の「発達障害(神経発達症)」という表現は、初出のみ医学・教育行政の文脈での呼称として用います。2回目以降は文脈に応じて「発達障害」や「学習障害(LD)」と書き分けます。
学習障害(LD)とは? 読み・書き・計算のつまずきはタイプによって違う
学習障害(LD)とは、一般に、知的な遅れがないにもかかわらず、読む・書く・計算するなど特定の学習領域に著しい困難さが見られる状態を指す言葉です。お子さんによって困りの出方は大きく異なり、以下はあくまで代表的な例としてお読みください。
- 読字のつまずきの例:文字を追うのに時間がかかる、行がずれる、音と文字の対応が不安定になる、など。
- 書字のつまずきの例:思いついたことを紙に落としにくい、字形が崩れやすい、作文の構成が難しい、など。
- 計算・数のつまずきの例:位取りや数量のイメージがつかみにくい、暗算の手順が定着しにくい、など。
たとえば、同じ「国語が苦手」でも、読解の途中で意味がつながらないのか、書く量やスピードが追いつかないのかで、支援の打ち手が変わります。医療・心理の場では、読字の困難さを読字障害(ディスレクシア)、書字の困難さを書字障害(ディスグラフィア)、数の処理の困難さを算数障害(ディスカリキュリア)などと呼ぶこともありますが、ラベルよりもいまの学習場面で何が障壁になっているかを一緒に見ていくことが先です。
ラベルで子どもの全体像を固定せず、「いま何がつらいか」を言葉にしていくことが大切です。過去の事例として、お子様に学習意欲がないというお悩みを受けてレッスンを開始してから、お子さんの知識の深さや思考力、考え方がとても優れているのに点数が取れていないことに疑問を持った結果、文字認識が弱いということに気づき、それによって状況が変わったというケースもあります。
また、お子さんには苦手な領域以外に得意なことや興味のあることがあるはずです。それを認めてあげること自体が、学習への自己像を守る助けになることがあります。
診断やラベルの有無にかかわらず、「学校・医療・学習支援」の役割は異なります。医学的な判断が必要なときは、必ず医療機関や学校の専門部署に相談してください。
オンラインならどんな支援の形が取りやすい? マルチモーダル・反復・小刻みの工夫
オンラインの個別指導では、画面共有・音声・文字チャットなど複数のチャネル(マルチモーダル)を組み合わせて説明しやすく、小さなステップに分けた反復練習もしやすい傾向があります。ただし、ICTがすべてを解決するわけではなく、端末操作や画面越しのコミュニケーションに負担を感じるお子さんもいます。
- 読字の支援の例:フォントサイズを大きくする、読み上げ機能と併用する、一文ずつ意味を確認する、など。
- 書字の支援の例:タイピングやタブレット入力を併用する、口頭で先に言語化してから書く、など。
- 計算の支援の例:具体物や図で「量」のイメージを共有する、途中式を画面で一緒にたどる、など。
レッスンは基本50分のコマで行うことが多いですが、その中でも短い単位で区切り、小さな達成感を積み重ねる設計が向く場合があります。自宅という慣れた環境で受けられること、保護者が近くで見守れることも、安心材料になります。
親御さんのサポートが必要になる場面(プリントの準備、入力補助、課題の印刷など)がある場合は、事前に講師へ伝えておくとスムーズです。
学習障害の子向けにオンライン塾・家庭教師を選ぶときの基準は?
選ぶときの軸は、「フィードバックが具体的か」「ペースをどこまで調整できるか」「苦手を責めず別ルートを一緒に探せるか」が中心になります。特定のサービスに入れば必ず改善する、という言い方は現実的ではありません。相性と設計の両方を見ましょう。
- 指導の見える化:「今日できたこと」「次回の一歩」が言語化されるか。
- 教材とペース:学校の教材に合わせられるか、無理な進度を求められないか。
- 画面・音声の負担:カメラOFFや休憩の相談がしやすいか(サービス・講師による)。
- 保護者との連携:困りごとや家庭での様子を共有しやすいか。
まなぶてらすのように保護者が講師プロフィールを見て選び、体験で感触を確かめられる仕組みは、LDのお子さんのように個別性が大きい場合、ミスマッチを減らす助けになることがあります。
また、「まなぶてらす」ではレッスン開始時に保護者面談を必須で行っております。保護者様が感じる不安や悩みを安心して共有いただき、具体的にどうレッスンを進めていけばいいかを決めていくので安心です。
比較の見方・費用の見方|安さだけで決めないために
費用は大切ですが、「1コマあたりの単価」だけで比較すると、体験の質や柔軟性、規約の違いを見落としがちです。次のような列を自分なりのチェックリストに加えてみてください(他社との優劣を断定するものではありません)。
オンライン指導を比較するときの観点(例)
| 項目 | 確認すること(例) |
|---|---|
| 体験・初回 | 無料体験の有無、事前に伝えるべき情報 |
| 予約・柔軟性 | 都度予約か、キャンセル規定は家庭の波に合うか |
| 規約 | 入会金・月会費・解約、ポイントの扱い(公式に確認) |
| サポート体制 | 事務局・ガイダンスへの相談しやすさ |
まなぶてらすは入会金0円・月会費0円の都度予約制(講師により必要ポイント数が異なります)で、試しやすい設計になっています。最新の料金・規約は必ず公式サイトでご確認ください。
経験豊富な講師をプロフィールから見つけるときのコツは?
プロフィール上のキーワードだけで判断せず、体験レッスンで「説明の細かさ」「待ち方」「ほめ方」を体感する流れがおすすめです。次の点を読み取りの手がかりにしてください。
- 読字・書字・算数に関する記述:一般論に終わらず、具体的な教材や学年の経験に触れているか。
- 不登校・発達障害サポート等のタグ:学習面以外のストレスにも配慮した経験があるか(タグの有無は参考情報です)。
- 保護者向けの文面:連携や事前ヒアリングに前向きか。
プロフィールの表現は過信も過小評価も禁物です。「この先生なら必ず」といった断定は避け、体験で合うかを確かめる姿勢が続きやすくなります。
学校・公的支援との役割分担|オンラインは「並走」が基本
オンラインの学習支援は、学校の特別支援教育や個別の教育支援計画の代替にはなりません。家庭・学校・外部支援が情報を共有しながら並走するイメージが適切です。
- 学校では、支援計画や通級指導、合理的配慮など、制度に基づく支援が組み立てられます。
- 家庭教師・オンライン指導は、つまずきの解消や学習習慣づくり、自信の回復など、学習面の補助線になりやすい役割です。
- 両者を対立させず、お子さんのために使える情報(得意・苦手、家庭で様子が分かったこと)を整理して伝えるとスムーズです。
担任の先生や支援員への伝え方は家庭ごとに最適解が異なります。迷ったら、学校の相談窓口に「外部で学習支援を検討している」と正直に相談してみてください。
まとめ|小さく試せる設計から始める
LDのお子さん向けのオンライン塾・家庭教師選びでは、苦手領域のタイプをざっくり把握し、マルチモーダルと小刻みの反復がしやすい環境か、フィードバックとペース調整ができるかを軸にすると整理しやすいです。費用だけでなく規約・柔軟性もセットで見て、プロフィール+体験で相性を確かめましょう。学校支援との役割分担を意識し、必要なら専門機関にも相談してください。
まなぶてらすでは、発達障害やグレーゾーンのお子さんへの配慮をまとめたガイドラインを講師間で共有し、習い事と教科を同じプラットフォームで組み合わせやすいのも特徴です。詳しくは発達障害サポートの紹介ページをご覧ください。
学習障害(LD)の学びを支える講師紹介
算数・理科と発達支援の両方に強みがある先生、特別支援の現場経験が豊富な先生をご紹介します。プロフィールの最新情報は各ページでご確認ください。

しょーこ 先生
算数・理科と発達障害支援を両立。子ども発達障がいインストラクター・メンタルヘルス心理士の資格を持ち、難しい言葉を使わずかみくだいた説明が好評です。
よくあるご質問(FAQ)
Q. 学習障害と診断されていなくてもオンライン指導を受けられますか?
A. サービスによって条件は異なります。まなぶてらすでは診断書の提出は不要で、グレーゾーンのお子さんも含めて相談いただけます。
Q. カメラOFFや短い時間から始められますか?
A. 講師・事務局にご相談ください。お子さんの負担に合わせて、カメラの扱いや区切り方を調整できる場合があります。
Q. 学校の教材に合わせてもらえますか?
A. 多くの講師が学校の教科書・プリントに対応可能です。初回前に教材や単元を共有するとスムーズです。
Q. 読字が苦手でもオンラインで大丈夫?
A. 画面共有や読み上げ、一文ずつの確認など、工夫の余地があります。体験で無理のないペースかどうかも見てください。
Q. 講師が合わなかったら変更できますか?
A. まなぶてらすは都度予約制のため、次回から別の講師を選ぶ形で変更しやすい設計です(詳細は公式サイトでご確認ください)。
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参考文献
- 文部科学省「通級による指導実施状況調査」(最新年度の結果を参照)
- 文部科学省「令和6年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」
この記事の著者
まなぶてらす編集部
「まなぶてらす」は、勉強も習い事もひとつの場所で学べるオンライン家庭教師サービスです。一人ひとりの「好き」や「得意」を伸ばし、お子さまの強みを育てることを大切にしています。学びに関する最新情報や、家庭学習に役立つ知識をお届けします。
この記事の監修者
るか先生(伊藤 陽香)
臨床心理士・公認心理師
臨床心理士(10年目)・公認心理師(第1回国家試験合格)。スクールカウンセラーとして小中高19校で勤務し、発達障害・不登校の児童生徒へのカウンセリングや保護者相談を多数実施。精神科病院での心理検査、放課後等デイサービスでの個別療育の経験も持つ。愛知淑徳大学大学院心理学研究科修了。

