講師ブログ

読書感想文の書き方(ワークシート付いてます)

まなぶてらす事務局です。

今日は「読書感想文の書き方」
についての記事をお送りしたいと思います。

執筆は、こみや先生です。
https://www.manatera.com/wte/prfdtlfrm/304

現役の塾講師であり、子ども向けの本にも
とてもくわしい先生です。

最後に重要な告知もあります。
コーヒーでも飲みながら最後までお楽しみください^^

 

■読書感想文の書き方
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こんにちは。
まなぶてらす講師のこみやです。

今日は、私がメルマガを担当します。
どうぞよろしくお願い致します。

今日のメルマガでは
読書感想文の書き方、保護者のサポートのコツ
についてお伝えします。

 

夏休みも中盤にさしかかり、子どもたちの間でも
「宿題なにがおわったー?」
とお互い聞き合う声が聞こえてきます。

話を聞いていると、やはり後回しにして最後に残るのは、
読書感想文のようです。

読書感想文といえば、親子そろって悩みの種となる宿題ですね。

いったい何を書けばよいのだろう?
そもそも何の本を読もう?
と悩んでいるうちにあっという間に夏休が過ぎていく・・・。

タイムリミットが迫れば迫るほどあせり、
親も子どももイライラしてきます。

 

私自身、読書感想文をめぐって母とけんかをしたことがあります。

私はこうやって書きたいのに、母はこうしたほうがいいと言ってきて
口げんかになってしまいました。(結果わたしは拗(す)ねて、
柿ピーをもって自分の部屋にたてこもったことを覚えています。笑)

今思うと母も忙しい中、私のためによく考えてくれたなと思います。
今となれば感謝の思い出です。

 

そんな私の実体験や今までの読書感想文指導を踏まえて・・・

今回のメルマガでは、親も子どもも一緒に楽しく
読書感想文を書くためのアイディアを共有したいと思います。

 

■考える力が育つ読書感想文
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作文というと、どうしても「書く」ことに注目されがちですが、
私は読書感想文こそ「考える力」が必要だと思います。

基本的に人は、考えることを好みます。
考えるとは、つまり「自己表現」です。

人は常に「自己表現」をしています。
そして、自己を発信したがります。

毎日の会話はもちろん、現代ではネット世界
(ツイッター、インスタグラムなど)も自己表現の場となっています。

しかし、「自己表現の力」つまり「考える力」は
訓練しないと成長していきません。

なので私は、ぜひ読書感想文を書くこの機会に
「考える」練習をたくさんしてほしいと思います。

 

そこで有効なのは、親子のコミュニケーションです。

原稿用紙に向かう前に、まず親子で話し合いながら
子どもの「考え」を引き出してあげましょう。

書いた後にアドバイスするのではなく、
初めにある程度の見通しを立ててあげると書きやすくなります。

では具体的に、どのように会話を進めていけば、
子どもの「考え」を引き出せるかをお伝えしていきます。

 

■読書感想文に最適な本の選び方
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本選びはとても重要です。

なにより大事なのは、子どもの気に入った本を選ぶこと。
面白いと思える本でなければ「考える」ことはできません。

 

おすすめは、図書館を利用することです。

じっくり中身を確認して本を選べますし、
司書さんに本選びの相談もできます。

図書館で本を決めてから、
本屋さんやインターネットで購入するのもいいでしょう。

読書感想文を書くのが苦手な子なら、
伝記やノンフィクション、あるいは
自分の身近なテーマをとりあげた本を選ぶと良いでしょう。

 

一方で、昔から読み継がれてきた名作とよばれる本は、
読書感想文を書くのには難易度が高いです。

時代、考え方、文化などが、子どもたちの実生活とは
かけ離れているので、イメージするのが難しいのです。

もちろん「考える」ことが好きな子にとってそうした本は、
想像力をふくらませて作文を書くのにうってつけです。

 

■読書感想文にピッタリ!おすすめ図書3選
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ここで私のオススメ本をご紹介したいと思います。

▼小学低学年から▼

『としょかんライオン』ミシェル・ヌードセン 著/岩崎書店

図書館にライオン!という面白い設定が子どもの興味をそそります。
内容は、大人が読んでも深く考えられるので、
親子で話し合うにはぴったりです。
ずっと大切にしていたくなるような本です。

 

▼小学校高学年▼

『レモンの図書室』ジョー・コットリル 著/小学館

この本は読書が好きな女の子にぜひ読んでもらいたい一冊です。
親を介護するヤングケアラーの主人公が友達との交流を通して、
本当の「強い心」について考えます。
扱っているテーマは深く重みがありますが、主人公のキラキラした
想像力の世界観のおかげで、読み終わりはタイトルのレモンのように
爽やかです。読書感想文にはぴったりの、一人ひとりが違う観点で
考えさせられる一冊です。

 

▼中学生▼

『ブランケット・キャッツ』重松 清 著/朝日新聞出版

2泊3日だけネコを貸してくれるお店にやってくるのは、
みんな問題を抱えた人たちばかり。ネコ好きにはたまらない、
ネコだらけの本です。深く考えられるテーマばかりなので、
じっくり読んでほしい一冊です。
連作短編集になっているので、一話だけ読んでも感想が書けます。
NHKでドラマ化もされているので、そちらを見てイメージを
膨らませるのも良いかもしれませんね。

 

■本を読みながらふせんを貼ろう!
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本が決まったら、早速読んでいきましょう。

本を読むにあたって、ぜひやっていただきたいことがあります。

それは、気になったところに付箋(ふせん)を貼ることです。

さらに、どうしてそこが良かったのかの理由も簡単にメモしておくと、
後で思い出しやすくなります。

気になったところを選ぶポイントは・・・
ギモンに思ったところ、びっくりしたところ、笑ってしまったところ、
悲しい気持ちになったところ、心に残ったところ、共感できるところ
・・・などです。

この作業をしておくことで、書きたいテーマを絞りやすくなります。

 

■感想文に魅力を与える親の質問
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本が読み終わったら、親子で本について話し合いましょう。

おやつを食べながらリラックスした雰囲気を作ると良いです。
子どもが話しやすい時や場を選んでください。

まずは、「この本はどんなお話だった?」と聞いてみましょう。
そこから次に、どこが面白かったのか、なぜ面白かったのかを聞きます。

子どもは、「面白かった。」しか言わないこともあるので、
「なぜ」面白かったのかを、子どもの考えを引き出すために
色々質問してあげましょう。

 

たとえばこのような質問をします。

「登場人物の中で誰が自分に似ていると思う?」

「主人公はどうしてこんなことをしたのだろう?」

「あなただったら、このとき、どうする?」

「この子があなたの友達だったら、どうする?」

 

このように、子どもが本の内容を
身近に感じられるような質問をしていくのです。

この質問で、子どもの感想文が魅力的になっていきます。

 

また、この時に話したことをメモしておくと良いです。

子どもが低学年なら親が書いてもいいですし、
絵が好きな子であればカラフルに色を付けたり、
本の内容をイメージする絵を描いてもいいでしょう。

時に子どもは自分の言いたいことがまとまらず、
長々と話してしまうことがあるかもしれません。

そんな時、それを聞いている親には辛抱強く話を聞く姿勢が必要です。

 

忙しい中、時間をとって子どもの話を聞いていると、
だんだんもどかしい気持ちになってしまうかもしれません。

それでつい、話に割って入ってしまったり、
親の意見を押し付けてしまいます。

しかし、誰でも初めから上手に説明したり、
気持ちを話したりすることができるわけではありません。

練習が必要なのです。
そのことを思いに留めて、ぜひ見守りましょう。

 

■テーマと構成を決めよう(ワークシート付き)
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子どもの意見がある程度でたら、
メモをみながら作文のテーマを絞りましょう。

 

読書感想文でありがちな例として、

・長々とあらすじを説明して、
最後に道徳的な努力目標を書いて終わる作文。

・色々なテーマを扱いすぎて、
結局何が言いたいのかわからない作文。

などがあります。

 

特に2番目の例は、本が好きな子によくあります。

書きたいことがありすぎて、それを全部書こうとしてしまうのです。
そうなると広く浅い内容になってしまいます。

これを防ぐためにも、テーマを一つに絞りましょう。
そして、自分の「考え」を書きましょう。

 

本の内容や作者の意見をまとめるだけでは感想文とは言いません。
それでは、みんなが同じ内容になってしまいます。

ぜひ、自分にしか書けない、
自分らしさを表現した作文を書いてみましょう!

 

テーマが絞れたら作文を書く前に、
メモを見ながら作文の構成を考えます。

どういう順番で書くと、
まとまりのある内容になるかを事前に考えておくと、
見通しが立てられて、後がぐっと楽になります。

 

「でも、作文の構成を考えるって
慣れていないと大人でも難しいのでは・・・?」

と思われた方!

今回は、作文の構成を考えるときに役立つ
「ワークシート」(小学生向き)を配信いたします!

ぜひ、ワークシートをダウンロードして、書き込んでみてください。

話し合ったことをメモするときにも活用できます。
(ご自分でのご利用目的のみにお使い下さい。)

 

▼こちらからダウンロードしてください▼

クリックしてkansoubun-worksheet.pdfにアクセス

 

 

■それでは、原稿用紙を用意して、感想文を書こう!
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ここまでで何をどの順で書くかが決まっているので、
書きやすくなっていると思います。

子ども一人で書けそうなら、まずは自分で書かせてみましょう。

そして、書いたものをみて、調整してあげます。

主語と述語のつながりがおかしくないか、
漢字が間違っていないか、文と文のつなぎは自然か、
などに注意してみてあげましょう。

 

もし、文字数が足りないようなら、
「くわしくする言葉(比喩)」を入れると良いです。

たとえば、
「きれい」は「ダイヤモンドがピカピカ光っているみたいにきれい」
とすると、文字数も増えますし、読み手にイメージが伝えやすくなり、
生き生きとした表現になります。

こうした表現を考えるのは、子どもはとても上手です。

 

以前、「岩」を表現するのに「抹茶シュークリームのような岩」
と表現した子がいました。「岩なのにシュークリーム?」と思いましたが、
その子なりに考えがあったようです。今でもとても印象に残っています。

「なんかこの表現、変だぞ?」と思っても、
まずはどうしてそう書いたのか聞いてみるといいですね。
思ってもみなかった答えが返ってくるかもしれません。

 

作文が書けたら、最後に題(タイトル)を考えましょう。
テーマに関係するキーワードを選んで、組み合わせると良いでしょう。

これで、読書感想文の完成です!

 

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■最後に

今日は、読書感想文の書き方を「親子のコミュニケーション」に
焦点をあててお伝えしましたがいかがでしたでしょうか?

ぜひ、親子で楽しんで感想文を書いてみてください。

きっと、今年の夏の読書感想文は特別な思い出になると思います。

中学生以上であれば、この流れを一人でやってみましょう。
自分で自問自答しながら、内容を深めていってください。

ある程度、内容がまとまったら、親に読んでもらいましょう。
他の人に読んでもらうと、自分では考えなかった点に気づかされるかもしれません。

ぜひ、読書感想文を「考える力」を訓練する機会としましょう!

 

まなぶてらす講師 こみや

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まなぶてらすでは、読書感想文の作成指導もしています。

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小さな頃から(今でも)図書館に通っているほどの本好き。
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一人一人と向き合いながら、優しく指導してくださいます。

 

どの先生も、それぞれの個性をお持ちの、素晴らしい先生です!

ぜひ今年の夏は読書感想文を
「考える力」を成長させる機会としましょう。

わたしたちも全力でサポートいたします!!

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オンライン家庭教師「まなぶてらす」
小・中・高校生のためのオンライン家庭教師サービス。授業はすべて対面式のマンツーマン。<指導科目> 5教科、中学受験、高校受験、大学受験、そろばん、プログラミング、英会話、理科実験、ピアノ、将棋、作文など。まなぶてらすのホームページ