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英検の一次試験を突破したのに、二次試験(面接)で不合格になってしまった——。そんな経験を持つお子さんや保護者の方は少なくありません。実は英検2級の二次試験は合格率が約80%とされており、一見高く見えますが、10人に2人は落ちているという現実もあります。準2級でも同様に、対策なしでは足元をすくわれることがあります。

「一次試験に受かったんだから、二次は大丈夫だろう」と油断した結果、追試を受けることになったお子さんをこれまで何人も見てきました。一方で、しっかりとした準備をしたうえで面接に臨んだ子どもたちは、準2〜2級の二次試験を安定してクリアしています。その差はどこにあるのでしょうか。

この記事では、英検準2〜2級の二次試験(スピーキング面接)の形式を整理し、面接で落ちてしまう子の共通パターンと、合格する子がやっていることを具体的にお伝えします。お子さんの二次試験対策に、ぜひ役立ててください。

坂本七郎
坂本七郎
面接対策で大切なのは「英語をペラペラ話せること」ではありません。評価基準に沿った準備と、積極的に伝えようとする姿勢が合否を分けます。

英検準2〜2級の二次試験、どんな試験なの?

二次試験は「英語を使えるか」ではなく「試験の形式を理解しているか」が問われます。面接官と1対1で向き合い、パッセージの音読、イラスト描写、意見表明といった課題をこなしていきます。準2級と2級では時間や問題数が異なりますが、基本的な流れは共通しています。

準2級・2級 二次試験の比較

項目 準2級 2級
面接時間 約6分 約7分
パッセージ音読 約50語 約60語
質問数 No.1〜No.5(5問) No.1〜No.4(4問)
意見問題 身近なテーマ 社会的なテーマ
合格基準スコア 484点/600点満点 460点/600点満点

準2級の面接の流れ(No.1〜No.5)

準2級の面接は、カードに書かれたパッセージを音読するところから始まります。その後、No.1でパッセージの内容について質問され、No.2でカード内のイラストに描かれた人物の行動を描写します。No.3では1枚絵の状況説明、No.4・No.5はカードのテーマに関連した意見問題です。

意見問題では「あなたはどう思いますか」という問いに対し、自分の考えを2文以上で答えることが求められます。「Yes」か「No」だけで終わってしまうのは失点のもとです。

2級の面接の流れ(No.1〜No.4)

2級は準2級よりも音読文が長く、意見問題のテーマも「環境問題」「教育」「テクノロジー」など社会的な話題になります。No.3・No.4の意見問題では、自分の立場を明確にしてから理由を述べる構成が採点上は有利です。

2級で特徴的なのは3コマのイラスト描写(No.2)です。過去形を使いながら出来事の流れを説明する力が試されます。ここで詰まってしまう受験者が多く、事前の練習が合否を分けやすいポイントです。

評価は「発音の流暢さ」だけじゃない。アティチュード(積極的なコミュニケーション姿勢)も点数になる。これが、英語が得意でない子でも合格できる理由です。

面接で落ちてしまう子に共通するパターン

二次試験で不合格になる子には、いくつかの共通したつまずきポイントがあります。一次試験を突破した実力がありながら、面接独特の形式に慣れていないために点を落としてしまうケースがほとんどです。

「一次を受かったから大丈夫」という油断

一次試験の合格通知が届いた瞬間、気持ちが緩んでしまうことがあります。「もう受かったも同然」と思い、二次対策を後回しにした結果、面接当日に形式すら把握していない状態で臨む子もいます。

英検二次試験の合格率は一見高く見えますが、対策をしていない子が一定数いるために引き上げられているという側面もあります。実際には、準備をした子とそうでない子の間に大きな差が生まれます。

「英会話と同じ」という思い込み

英語塾で英会話を習っていたり、日常的に英語を話しているお子さんでも、面接形式を知らないまま臨むと失敗することがあります。試験では自由な会話力ではなく、特定の形式に沿って答える能力が求められます。

例えば2級のイラスト描写問題は、3コマを過去形で時系列に説明するルールがあります。このルールを知らずに現在形で話してしまうと、それだけで文法の採点に影響が出ます。英会話が得意な子ほど「形式を無視した自由な話し方」に慣れているため、かえって失点しやすいことがあります。

沈黙・聞き返しの多さ

10秒以上の沈黙、2回以上の聞き返しは、採点に直接マイナスとなります。「I don’t know」と答えてしまったり、「もう一度言ってください」を何度も繰り返したりすることは、コミュニケーションへの積極性を示すアティチュードの点数を下げる原因になります。

準備が不十分だと、質問の意味はわかっていても言葉が出てこない、という状態になりがちです。「わからなくても何か言う」「言い換えて伝えようとする」姿勢が、合否を左右します。

落ちやすいパターン3つ

  • 一次試験後に対策をやめてしまった
  • 面接の形式(ルール)を知らないまま臨んだ
  • 沈黙・聞き返しが多く、積極性を示せなかった

合格する子がやっていること① 形式を体で覚える

二次試験対策で最も効果が高いのは、本番と同じ形式で繰り返し練習することです。参考書を読んで「わかった気」になるのと、実際に声に出して練習するのとでは、当日のパフォーマンスに大きな差が出ます。

特に意識してほしいのは次の3点です。

準2・2級 形式マスターの3ステップ

ステップ1:問題の流れを暗記する
No.1〜No.5(準2級)またはNo.1〜No.4(2級)の流れを、目をつぶっても言えるくらい頭に入れる。面接当日に「次は何をするんだっけ」と焦らないために。

ステップ2:音読を毎日5分やる
パッセージの音読は発音・イントネーション・スラスラ読める速度の3点を意識する。家族に聞いてもらうか、スマホで録音して確認するのが効果的。

ステップ3:答え方のテンプレを持つ
意見問題は「I think + 意見。Because + 理由。」の型で答えるだけで、採点者に伝わりやすくなる。内容の正しさより「言い切る力」が重要。

英検準2〜2級の一次試験対策については、英検準2級・2級に合格する勉強法でも整理していますので、併せてご覧ください。

合格する子がやっていること② アティチュードを意識する

面接の採点には「アティチュード」という項目があり、これは積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度を評価するものです。英語力だけでなく、試験官と「ちゃんと会話しようとしているか」が点数に加わります。

アティチュードで高評価を得るために、合格する子がやっていることがあります。

声を大きく、はっきりと話す

声が小さいと、それだけで「消極的」と受け取られます。「自信がなくてもとにかく元気よく」は、面接において実際に有効な戦略です。発音が完璧でなくても、はっきりと声を出して伝えようとする姿勢が高評価につながります。

わからなくても止まらない

完璧な答えでなくていいので、何か言葉を紡ごうとする態度が大切です。「I think it’s important because…」と言い始めてから考えを整理する方法も有効です。準備段階では「うまく言えなかったとき用の言い回し」もいくつか持っておくとよいでしょう。

アイコンタクトと礼儀

入室から退室まで、試験官とのやりとり全体がアティチュードの評価対象です。挨拶を丁寧にする、カードを受け取るときにお礼を言う、といったことも印象に影響します。特に中学生・高校生のお子さんは、日本語での面接経験も少ないことが多いため、入退室の作法まで家で練習しておくと安心です。

アティチュードで差がつく3つの習慣

  • 大きな声で、はっきりと話す(発音が多少不完全でも◎)
  • 沈黙より「言い換え・言い直し」を選ぶ
  • 入退室の挨拶まで家で練習しておく

合格する子がやっていること③ 本番前2週間の集中練習

二次試験の対策は、一次試験合格後から始めても十分間に合います。ただし「2週間・毎日少しずつ」が条件です。

効果的な2週間のスケジュール例を示します。

2週間の二次試験対策スケジュール(準2〜2級共通)

時期 やること 目安時間
1〜3日目 試験の形式・流れを完全に把握する。過去問カードを入手して音読練習 20〜30分/日
4〜7日目 No.1〜最終問題まで通し練習。答え方のテンプレを身につける 20〜30分/日
8〜11日目 模擬面接(保護者・塾講師・オンライン講師に試験官役を頼む) 30〜40分/日
12〜14日目 弱点の補強と音読の最終仕上げ。緊張対策として大声練習 15〜20分/日

特に重要なのは「模擬面接」の機会です。一人でテキストを読むだけの練習と、実際に誰かを相手に話す練習では、当日の緊張感の慣れ方がまったく違います。保護者の方が試験官役を務めるだけでも、子どものアティチュードは大きく変わります。

ライティング対策と並行して準備を進める場合は、英検準2級ライティングのコツもあわせてご参照ください。

合格する子がやっていること④ 意見問題の「型」を持つ

準2〜2級の面接で多くの受験者が苦手とするのが、意見問題です。「あなたはどう思いますか」という質問に対して英語で答えるのは、日本語でも難しいと感じる中高生が少なくありません。

しかし意見問題は、内容の正確さより「型に乗って答えられたか」の方が採点上は重要です。次の3つの型を覚えておけば、どんなテーマが来ても対応できます。

意見問題の3つの答え方テンプレ

① 基本型(2文)
I think + 意見。Because + 理由。
例:I think it is important to study English. Because it helps us communicate with people from other countries.

② 理由2つ型(3〜4文)
I think + 意見。First, + 理由1。Also, + 理由2。
2級レベルでは理由が2つ言えるとより高評価になります。

③ 詰まったときの切り抜け型
That’s a difficult question, but I think… と言い始めることで考える時間を稼げます。I don’t know / I’m not sure の代わりに使いましょう。

2級では環境・テクノロジー・教育などの社会的テーマが出題されます。事前にそれぞれのテーマについて「自分の意見と理由のセット」を日本語で用意しておき、それを英語に変換する練習をしておくと準備がしやすくなります。意見の内容が採点されるのではなく、英語で伝えようとする姿勢と文章の構成が評価されるという点を、お子さんにも伝えてあげてください。

2級の意見問題テーマ例:「スマートフォンは学校に持ち込むべきか」「リモートワークは広まるべきか」「環境問題のために個人ができることは何か」など。こうしたテーマで保護者と日本語で話し合うだけでも、考えを整理する練習になります。

オンライン講師に頼る選択肢:「本物の面接官」に慣れる

二次試験の模擬練習を一人では続けにくい、という家庭も多くあります。特に保護者自身が英語に自信がない場合や、お子さんが「家族相手だと緊張しない」という場合は、オンライン講師を活用する方法が効果的です。

まなぶてらすには英検二次試験(スピーキング)に特化した指導を得意とする講師が在籍しています。週1回の模擬面接を数回受けるだけで、形式への慣れと自信が大きく変わってきます。英検対策のコスパについては英検オンライン家庭教師のコスパ比較もご参考にしてください。

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まなぶてらすで英検二次試験を指導する先生のご紹介

以下の3名は、英検スピーキング・二次試験対策を得意としており、現在新規生徒を受け付けています。


ひまわり先生

ひまわり 先生

英検5級〜2級の一次・二次試験対策。リスニング・ライティング・面接まで一貫指導。国語・現代文も対応し、小中高生の読解力向上もサポートします。

口コミ:「分からないところを分かるまで懇切丁寧に優しく教えてくれました。英検も見事合格することができ、その後も定期テスト対策でお世話になっています明るく接しやすい先生です」

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たろー先生

たろー 先生

公立高校英語科教諭・塾予備校・通信制高校での指導経験を持つ、英検対策のスペシャリスト。大問ごとの対策プリントと過去問演習で、ライティング添削から二次試験(面接)練習まで対応します。現在チェコの国立大学でインクルーシブ教育を学びながら指導中。IELTS 6.5・英検準1級保持。

口コミ:「とても熱意があって、子どもにも親にも寄り添ってくれる優しい先生です。学習コーチングと英検2級対策で、見事一発合格することができましたマイペースなうちの子に合った学び方を提案してくれました」(保護者)

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はまだみのる先生

はまだみのる 先生

英検5級〜1級まで対応。スピーキング面接では「自分の知っている単語で話す姿勢」を重点的に育てる指導が特長。25か国バックパッカー経験後にカナダへ留学し、TOEIC930点を取得。英語を「試験科目」ではなく「使う言語」として教えます。

口コミ:「面接対策では、自分の知っている単語を使って話してみようとする姿勢を身につけてくださり、それを毎日繰り返し練習しました。本番ではほとんどはまだ先生と練習した内容が聞かれましたアドバイスをしっかり守れば、確実に目標級を取得できる素晴らしい先生です」(保護者)

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よくある質問

Q. 英検準2〜2級の二次試験は何日後に行われますか?

一次試験の合否発表後から約3〜4週間後が二次試験の日程となるのが一般的です。正確な日程は英検公式サイト(日本英語検定協会)でご確認ください。一次試験合格後は速やかに二次対策を始めることをおすすめします。

Q. 英検の面接は日本語で答えてもいいですか?

日本語での回答は採点対象外となり、大幅な減点につながります。英語でうまく答えられない場合でも、知っている単語を使って英語で伝えようとすることが大切です。「I’m not sure, but I think…」など、言い出しの表現をいくつか準備しておくと安心です。

Q. 面接が緊張しやすい子どもにはどう対策すればいいですか?

慣れることが最善の対策です。保護者が試験官役を演じる模擬面接を、本番まで最低5〜6回行うことをおすすめします。オンライン講師を使った模擬面接も、試験官と1対1で話す緊張感に慣れる意味で非常に効果的です。

Q. 二次試験だけ2回落ちました。再挑戦で気をつけることは?

2回落ちた場合は「形式の誤解」か「アティチュードの問題」のどちらかであることがほとんどです。改めて採点基準を確認し、特にアティチュード(声の大きさ・積極性・聞き返しの少なさ)に絞って練習し直すことをおすすめします。

Q. 一次試験から日が浅くても間に合いますか?

はい、2週間あれば十分に対策できます。ただし「毎日少しずつ」が条件です。1日30分の練習を2週間続けることで、形式への慣れとアティチュードの改善が期待できます。

参考:

この記事の著者

まなぶてらす編集部

まなぶてらす編集部

まなぶてらす」は、勉強も習い事もひとつの場所で学べるオンライン家庭教師サービスです。一人ひとりの「好き」や「得意」を伸ばし、お子さまの強みを育てることを大切にしています。学びに関する最新情報や、家庭学習に役立つ知識をお届けします。

▶ まなぶてらす公式サイト

この記事の監修者

YOKOI先生(横井智洋)

YOKOI先生(横井智洋)

英検1級・TOEIC L/R990点・中高英語教諭

実用英語技能検定1級、TOEIC L/R990点を取得。公立中学校教諭5年間、私立中高で約10年間の教職経験を持つ英語指導のプロフェッショナル。英検3級〜準1級の1次・2次試験対策で多くの合格者を輩出。特に英作文指導に定評があります。参考書・洋書700冊以上を所有し、豊富な知識に裏打ちされたレッスンを提供しています。

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