※本記事には「まなぶてらす」のサービス紹介が含まれます

こんにちは、まなぶてらす代表の坂本です。

「夏期講習の日程も決まって、あとはやるだけ」と一息ついたところで、ふと不安がよぎる——そんな6月を過ごしていませんか。

中学受験の6年生にとって、夏休みは合否を左右する最大の山場です。ただ、「何をやるか」は塾に任せていても、「どう過ごすか」の設計は親にしかできないのが現実です。

坂本七郎
坂本七郎
夏が来てから慌てる家庭と、6月に「仕込み」を終えていた家庭では、夏休みの質が全く違います。今回は「親が6月のうちにやるべき5つの準備」を、具体的なタスクとしてお伝えします。

本記事では、塾のカリキュラムや勉強法ではなく、親が6月中に済ませておくべき「段取り・生活設計」の5つの準備を解説します。夏期講習の取捨選択から、過ごし方の合意・志望校の予定確保・過去問の整備・夏バテ対策まで、チェックリスト形式でご確認ください。

なぜ「夏が天王山」なのか?——6年生の夏で差がつく理由

中学受験の6年生にとって夏休みは、これまでの弱点を総復習し、得点力を一気に引き上げられる最後の長期集中期間です。塾業界が「夏は天王山」と言い続けてきたのには、明確な根拠があります。

多くの受験塾は6年生の夏休みに、5年生までの全単元を復習する「夏期講習」を組みます。文部科学省の調査では、小学6年生の塾通い率は約6割(2023年度)に達しており、受験を意識した家庭の多くがこの夏に本格的な対策を始めます。

一方で、夏休みが終わってから本番まで残るのは約5か月しかありません。「夏に基礎を固められた子」と「夏に遅れた子」の差は、その後の5か月では埋まりにくいのが実態です。

「うちの子は塾に任せているから大丈夫」という考えは半分正解・半分誤りです。塾は教科学習を管理してくれますが、生活リズム・体調・気力・家族との関係は親が設計しなければ誰も守れません。6月の準備は、その「守り」を固める作業です。

準備①:夏期講習のコマ数を「子ども基準」で再点検する

夏期講習のコマ数は、塾が設定したプランそのままではなく、「わが子のキャパシティ」に合わせて調整するのが6月のうちにやるべき最初の仕事です。

塾が提示する夏期講習のカリキュラムは、あくまで「標準的な受験生」向けのプランです。子どもによっては多すぎる場合も、逆に空きが多すぎる場合もあります。

チェックすべきポイント

  • 1日あたりのコマ数:午前・午後ともに通塾が続く日は、移動時間と昼食を含めると1日10〜12時間拘束される場合があります。子どもの体力・集中力と見合っているか確認する
  • オプション講座の取捨:志望校対策・弱点補強・模試など、オプションが積み重なって費用・時間ともに過剰になりがちです。「今の子どもに本当に必要か」を親がフィルタリングする
  • 塾以外の学習時間:自主学習・宿題消化・復習の時間を1日何時間確保できるかを逆算し、コマ数との整合を取る
6月中に確認したい「コマ数適正チェック」の目安

1日の総学習時間(塾+自宅)が8〜9時間を超えるような週が続くと、8月中旬以降に失速するリスクが高まります。週1〜2日は「塾がない日」を確保し、体と頭のリセット日をあらかじめ設けておくのが理想です。

準備②:夏休みの生活時間を親子で事前合意する

「何時に起きて、いつ勉強して、いつ寝るか」を8月ではなく6月のうちに親子で話し合って決めておくことで、夏休み中の親子のぶつかり合いを大幅に減らせます。

夏休みに入ってから「もっと勉強して」「でも疲れた」という押し問答が始まるのは、最初からルールが曖昧なまま突入しているのが原因です。

合意しておきたい4つの時間軸

  • 起床・就寝時間:受験本番は多くの学校が8〜9時スタート。夏休みでも「朝型」を維持するために起床時間を固定する
  • ゲーム・スマホ利用の可否と時間:「ゼロにする」より「1日○分まで」の方が継続しやすい。リフレッシュ時間として位置づけ、夜遅い使用だけは禁止する
  • 外出・遊びの扱い:友達との外出を一切禁止すると精神的にきつくなります。月に2〜3回の「リフレッシュ外出」を親が先に認めておく
  • 家族旅行・帰省の日程:夏期講習の予定と干渉しないよう、家族側の予定も早めに固定する

「親が決める」のではなく「子どもと話し合って決める」ことが大切です。6年生ともなれば、自分のスケジュールに意見を持っています。子どもが「自分で決めたルール」として受け入れられると、夏休み中の実行率が格段に上がります

準備③:志望校の文化祭・説明会スケジュールを今のうちに確保する

志望校の文化祭・学校説明会は6〜10月に集中します。6年生の夏以降は申込が殺到するため、6月のうちに日程を確認し、塾のスケジュールと照合しておくことが必須です。

多くの私立中学は、6月〜11月に文化祭・学校説明会・入試説明会を実施します。こうしたイベントは子どものモチベーション維持にも大きく影響します。

6月にやること

  • 志望校(第1〜第3志望)の公式サイトでイベント日程を確認する
  • 夏期講習のスケジュールと照合して、参加可能な日程を選ぶ
  • 事前申込が必要な学校は、6月中に申込を完了させる(文化祭は申込なし・先着制の場合もある)
  • 子どもと一緒に「行きたいイベント」を選び、カレンダーに記入する

文化祭で学校の空気に触れることで、子どもが「あの学校に行きたい」と具体的なイメージを持てるようになります。モチベーションの維持は、秋以降の追い込みに直結します

準備④:過去問集の「買い揃え」と「保管環境」を整える

本格的な過去問演習は9月以降ですが、「赤本の買い揃え」と「家庭の保管環境づくり」は6月のうちに済ませておくのが安全です。本記事はあくまで「夏休み前に親がやる段取り」に絞ってお伝えします。

過去問演習の進め方は別記事で詳しく解説しています

「いつから過去問を始めるか」「9月以降の演習スケジュール」「教科別の前倒し可否」など、演習そのものの計画は、こちらの記事にまとめています。

中学受験の過去問は「9月から」で間に合う?春に焦らないために5月のうちにやる5つのこと

声の教育社・東京学参などから出版されている学校別の「過去問集」(赤本)は、人気校ほど7〜8月に品切れになることがあります。受験直前に「本屋で見つからない」「Amazonで2週間待ち」という状況は毎年起きるため、第1〜第3志望分は6月中に入手しておくのが安全です。

6月のうちにやること(買い揃え・保管)

  • 志望校の過去問集を購入または取り寄せる:第1〜第3志望分は揃えておく。過去5〜6年分が1冊にまとまった学校別問題集が一般的。中古で状態の良いものを探すのも選択肢のひとつ
  • 整理棚を作る:科目別・年度別にファイリングできるクリアファイル(またはバインダー)を用意する。子ども自身が「今日何の過去問をやるか」を取り出しやすい仕組みを作る
  • 答案コピーの習慣化:過去問は繰り返し解くため、問題用紙はコピーして使う。コピー機の使い方と保管場所をルール化しておく

準備⑤:夏バテ前提の「睡眠と食事の設計」をしておく

夏休みに失速する受験生の多くは、8月に入って体調を崩しています。「体を守る準備」は塾が教えてくれません。6月のうちに睡眠と食事の設計を親が決めておくことが、秋以降に繋がります。

受験直前の秋〜冬に最高のパフォーマンスを出すためには、夏に体力を「蓄える」期間として設計する必要があります。夏期講習の詰め込みで体力と集中力を削りきってしまうと、9月以降に失速します。

睡眠の設計

  • 小学6年生に必要な睡眠時間は9〜10時間が目安(米国国立睡眠財団)。勉強時間のために削らない
  • 就寝時刻は「起床時刻の9〜10時間前」を固定する(例:7時起床なら21時〜22時就寝)
  • スマホ・タブレットのブルーライトは就寝1時間前から避ける

食事の設計

  • 朝食は必ず食べる。「準備が面倒」を理由に抜く家庭が増えるのが夏休み。前日夜に準備できるメニューを決めておく
  • 夏バテ予防には、たんぱく質(肉・魚・卵・豆腐)と水分補給が基本。食欲が落ちる日は無理に食べさせず、スープやヨーグルトなど消化しやすいもので補う
  • 塾への交通手段(徒歩・電車など)を考え、帰宅後の補食(おにぎり・バナナなど)を常備しておく

夏期講習中に体調を崩してしまうと、1週間以上の遅れが生じます。学習の進捗より「体を守ること」が最優先です。「少し休んだくらいで遅れない」という安心感を親が持てていると、子どももプレッシャーを感じにくくなります。

6月にやることをまとめると——

6月の「5つの準備」チェックリスト:

  • 夏期講習のコマ数を子どもの体力に合わせて再点検する
  • 夏休みの生活時間(起床・就寝・ゲーム・外出)を親子で合意する
  • 志望校の文化祭・説明会スケジュールを確認し、申込が必要なものは完了する
  • 過去問集を第1〜第3志望分、入手・整理する
  • 睡眠時間の確保と、夏バテ防止の食事ルールを決めておく

塾の補完にオンライン家庭教師を検討するなら、6月のうちに体験を

夏期講習だけでは不安が残る単元や、塾のペースについていけない部分がある場合、オンライン家庭教師を「夏の補完」として検討するのは6月が最適なタイミングです。

7月以降は受験生からの問い合わせが集中し、希望の先生への体験予約が取りにくくなります。6月中に体験レッスンを受けて、子どもとの相性を確かめておくことで、夏休みをスムーズにスタートできます。

まなぶてらすは、200名以上の講師が在籍するオンライン家庭教師サービスです。中学受験専門の講師も多数在籍しており、塾と並行して「苦手科目の個別補強」「精神的なサポート」「学習計画の管理」など、お子さまの状況に合わせた指導が可能です。

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まなぶてらすの中学受験対応講師を紹介します

実際に6年生の受験生とその保護者をサポートしてきた、まなぶてらすの中学受験対応講師を3名ご紹介します。


くろまる先生

くろまる 先生

中学受験の算数・国語・社会に多数の合格実績。大手進学塾教務部主任・選抜コース特任講師の経験を持つプロ家庭教師。早稲田大学教育学部出身。

口コミ:「中学受験の算数を教えて頂きました。授業内容はもちろんですが、子どもの勉強に向かう気持ちを整えてくださったり、親の重い相談にも乗って頂き、受験期の辛い時期、本当に先生に支えて頂きました。その結果、模試の持ち偏差より高い学校に合格することができました」

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はなこ先生

はなこ 先生

中学受験国語・算数30年以上のベテラン指導者。Z会進学教室・SAPIX・TOMAS等での指導経験あり。「読めているのに点が取れない」国語の苦手克服に強み。

口コミ:「夏期講習のカリキュラムを作成して頂きました。子供の理解度に合わせて復習と予習をバランスよく取り入れてくださり、固定レッスンだけではなく、夏期講習もお願いして良かったです!」

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さとっち先生

さとっち 先生

スクールロイヤー(弁護士)×中学受験全般対応。算数・理科・社会・英語・英検・そろばんと幅広く対応。初回レッスン無料。

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よくある質問

Q. 夏期講習のコマ数はどのくらいが適切ですか?

A. 一般的な私立中受験塾の夏期講習では、1日3〜5コマ(1コマ50〜90分)を設定している場合が多いです。子どもによって体力差があるため、「塾の日は自宅学習が2時間以上確保できているか」を目安に調整するとよいでしょう。疲労のサインが出たら迷わずコマ数を減らす判断も必要です。

Q. 塾なしで夏休みを乗り切ることはできますか?

A. 方法と計画次第では可能です。教材の選定・学習スケジュールの管理・弱点の見極めを自分たちで行う必要がありますが、オンライン家庭教師と組み合わせることで塾と遜色ない効果を上げている家庭もあります。詳しくはこちらの記事もご覧ください。塾なしで中学受験は可能?オンライン家庭教師だけで合格した実例と進め方

Q. 夏休みの睡眠時間はどう確保すればよいですか?

A. 小学6年生の推奨睡眠時間は9〜10時間です(米国国立睡眠財団)。夏期講習の時間割に合わせて逆算し、遅くとも22時には就寝できるスケジュールを作ることが大切です。睡眠を削ると記憶の定着が落ちるため、塾の日は特に就寝時間を守るよう心がけましょう。

Q. 過去問はいつから始めればよいですか?

A. 多くの塾では9月以降に過去問演習を本格化させます。ただし「購入・整理・コピー体制の準備」は6月に完了させておくのが理想です。詳細はこちらをご覧ください。中学受験の過去問は「9月から」で間に合う?春に焦らないために5月のうちにやる5つのこと

Q. 中学受験を5年生から始めたいのですが間に合いますか?

A. 学校と目標によっては十分間に合います。戦略的なアプローチが必要ですが、多くの合格事例があります。詳しくはこちらをご覧ください。中学受験は5年生からでも間に合う?大手塾乗り遅れ組のリアル合格パス3選

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参考文献

  • 文部科学省「子供の学習費調査(令和5年度)」 https://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa03/gakushuhi/kekka/
  • National Sleep Foundation “School-Age Children and Teens Sleep” https://www.thensf.org/sleep-in-america-polls/

この記事の著者

まなぶてらす編集部

まなぶてらす編集部

「まなぶてらす」は、勉強も習い事もひとつの場所で学べるオンライン家庭教師サービスです。一人ひとりの「好き」や「得意」を伸ばし、お子さまの強みを育てることを大切にしています。学びに関する最新情報や、家庭学習に役立つ知識をお届けします。

▶ まなぶてらす公式サイト

この記事の監修者

坂本七郎

坂本七郎

まなぶてらす代表・家庭学習コンサルタント

5,000人以上の保護者への学習相談実績を持つ家庭学習の専門家。著書15冊(累計26万部以上)。NHK Eテレなど多数メディアに出演。2016年にオンライン家庭教師「まなぶてらす」を設立し、多様な学習ニーズに対応するサービスを運営。

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ABOUT ME
オンライン家庭教師「まなぶてらす」
単発・短期から受講できる 小・中・高校生のためのオンライン個別指導サービス。授業はすべて対面式のマンツーマン。<指導科目> 5教科、中学受験、高校受験、大学受験、そろばん、プログラミング、英会話、理科実験、ピアノ、将棋、作文など。まなぶてらす