「英検を受けさせたいけど、塾に通わせる時間もお金も余裕がない…」「家で英検対策ってできるの?」

実は、英検5級〜3級までは家庭学習だけでも十分に合格を目指せます。一般的に、5級の合格率は約80%、4級は約65〜70%と、正しい方法で対策すれば合格しやすい試験です。

この記事では、お子さんの英検対策を家庭でサポートしたい保護者の方に向けて、級別の具体的な勉強法、おすすめ教材の選び方、親のサポートのコツをわかりやすく解説します。

英検対策を始める前に|親が知っておくべき3つのこと

1. 英検の出題形式を理解しよう

級別の試験構成

一次試験 二次試験
5級・4級 リーディング+リスニング なし
3級 リーディング+ライティング+リスニング 面接(スピーキング)
準2級 リーディング+ライティング+リスニング 面接(スピーキング)
準2級プラス・2級 リーディング+ライティング+リスニング 面接(スピーキング)

5級・4級の合否判定はリーディングとリスニングのみで行われるため、家庭学習との相性が非常に良い級です。なお、任意でスピーキングテストも受験できますが、合否には影響しません。3級以上はライティングと面接が加わるため、対策の工夫が必要になります。

2. 「合格」に必要なスコアを知ろう

英検はCSEスコアで合否が判定されます。満点を取る必要はありません

各技能で約6割の正答率が合格の目安とされています。苦手な分野があっても、他の技能でカバーすることができます。完璧を目指すのではなく、まんべんなく6割程度を取ることを目標にしましょう。

3. 学習計画は「逆算」で立てよう

試験日から逆算して学習計画を立てることが、合格への第一歩です。

学習計画の立て方(3級の場合)
  • 試験3ヶ月前:単語学習を開始(毎日10〜15語ずつ)
  • 試験2ヶ月前:文法・読解の問題集に取り組む
  • 試験1ヶ月前:過去問演習+ライティング練習を開始
  • 試験2週間前:過去問を時間を計って本番形式で解く
  • 試験1週間前:苦手分野の復習+リスニングの最終チェック

【5級・4級】家庭でできる具体的な勉強法

5級・4級は英検デビューに最適な級です。親子で楽しみながら取り組める勉強法を紹介します。

ステップ1:英単語を覚えよう

英単語は英検対策の土台です。5級なら約600語、4級なら約1,300語を覚える必要がありますが、一度に全部覚える必要はありません。

おすすめの覚え方:

  • 1日10〜15語ずつ、毎日コツコツ覚える
  • 朝覚えて、夜にもう一度確認する「2回チェック法」が効果的
  • 単語カードやアプリ(旺文社「英検でる順パス単」アプリ、英単語アプリmikanなど)を活用
  • 覚えた単語を使って簡単な文を作ると定着しやすい

ステップ2:問題形式に慣れよう

英検には独特の出題パターンがあります。過去問を解くことが最も効果的な対策です。

過去問の活用法:

  • 英検公式サイトから過去3回分が無料でダウンロード可能
  • 最初は時間を気にせず解く → 2回目以降は時間を計って解く
  • 間違えた問題は必ず解説を読んで理由を理解する
  • 同じ過去問を2〜3回繰り返すと、出題パターンが身につく

ステップ3:リスニング対策は「毎日少しずつ」

リスニングは一夜漬けが効かない技能です。毎日10分でも英語を聴く習慣をつけましょう。

家庭でできるリスニング対策:

  • 英検の過去問リスニング音声を繰り返し聴く
  • 最初は音声を聴きながらスクリプトを読む → 次は音声だけで聴く
  • NHKラジオの「基礎英語」シリーズもレベルに合った良い教材
  • 食事中やお風呂の時間にBGMとして流すだけでも効果あり

【3級】ライティング・面接対策を家庭で行う方法

3級からはライティング(英作文)と二次試験の面接が加わります。ここが家庭学習の最大の難関ですが、工夫次第で十分に対策できます。

ライティング対策:「型」を覚えれば怖くない

3級ライティングの「合格テンプレート」

3級のライティングは、質問に対して自分の意見+理由2つを25〜35語で書く形式です。

テンプレート:

  1. 意見:I think ~.(私は〜だと思います)
  2. 理由1:First, ~.(第一に、〜)
  3. 理由2:Second, ~.(第二に、〜)

この型に当てはめて練習するだけで、ライティングの得点が大幅にアップします。まずは週に2〜3問、このテンプレートで書く練習をしましょう。

注意:ライティングは親が添削するのが難しい分野です。文法的に正しいかどうかの判断に迷う場合は、オンライン家庭教師やAI添削ツールの活用も検討しましょう。

面接対策:親子でロールプレイ

3級の面接は約5分間で、以下の流れで行われます。

3級面接の流れ
  1. カードに書かれたパッセージ(文章)を音読する
  2. パッセージの内容について質問に答える(1問)
  3. イラストについて描写する(2問)
  4. 受験者自身のことについて質問に答える(2問)

家庭での面接練習法(効果的)

  • 親が面接官役をして過去問の質問を読み上げる
  • お子さんが英語で答える → うまく言えなくてもまず褒める
  • 模範解答を確認して、もう一度練習する
  • 週2〜3回、1回10分程度でOK

こんな練習法はNG

  • 模範解答を丸暗記させる(応用が利かなくなる)
  • 間違いを厳しく指摘しすぎる(英語を話すことへの恐怖心につながる)
  • 面接直前だけ練習する(付け焼き刃では本番で緊張してしまう)

【準2級・準2級プラス・2級】家庭学習+プロの力を借りるのが効率的

準2級以上になると、出題内容が高校レベルになるため、家庭学習だけでは対応が難しくなる部分が出てきます。

2025年度から準2級と2級の間に「準2級プラス」が新設されました(高校上級程度・約4,000語)。準2級に合格したあと、いきなり2級に挑戦するのが不安な場合は、準2級プラスをステップとして活用するのがおすすめです。

準2級以上で家庭学習が難しい理由:

  • 語彙数が大幅に増える(準2級:約3,600語、準2級プラス:約4,000語、2級:約5,100語)
  • ライティングの採点基準が厳しくなる
  • 面接で社会的なトピックについて意見を述べる必要がある
  • 長文読解の文章が長く、内容も複雑になる

家庭での単語学習やリスニング練習は継続しつつ、ライティング添削や面接練習はプロに任せる「ハイブリッド方式」が最も効率的です。

英検対策で親ができる5つのサポート

お子さんの英検合格に向けて、保護者がサポートできることはたくさんあります。

サポート1:学習環境を整える

勉強に集中できる場所と時間を確保しましょう。リビングの一角でもOKです。大切なのは「毎日同じ時間に英検の勉強をする」習慣を作ること。食後の30分、お風呂の前の20分など、お子さんの生活リズムに合わせて決めましょう。

サポート2:進捗を「見える化」する

カレンダーやチェックリストを使って、勉強した日にシールやチェックをつけましょう。がんばりが目に見えることで、お子さんのモチベーションが上がります。単語帳の進み具合や過去問の正答率を記録するのも効果的です。

サポート3:単語テストを出してあげる

毎日覚えた単語を、親が口頭でテストしてあげましょう。「apple は日本語で何?」「”学校” は英語で何?」と、クイズ感覚で楽しくやるのがポイント。正解したら大げさに褒めると、お子さんのやる気がアップします。

サポート4:リスニング音声を一緒に聴く

お子さんだけに「聴きなさい」と言っても続きません。親も一緒に聴いて、「今の聞き取れた?」「この単語知ってる?」と声をかけることで、学習がコミュニケーションの時間になります。

サポート5:プレッシャーをかけすぎない

「絶対に受からないとダメ」「○○ちゃんはもう合格したのに」といった言葉は禁物です。英検は何度でも受け直せる試験です。不合格でも「ここまでできるようになったね」と成長を認める言葉をかけてあげましょう。

おすすめの教材と無料リソース

級別おすすめ教材

教材の種類 おすすめ 特徴
単語帳 旺文社「でる順パス単」 頻出順に並んでいるので効率的
問題集 旺文社「英検○級 過去6回全問題集」 実際の過去問で実践力がつく
総合対策 学研「英検○級をひとつひとつわかりやすく」 イラスト豊富で小学生にもわかりやすい
無料教材 英検公式サイト「過去問・対策」 過去3回分を無料ダウンロード可能

教材は「1冊を完璧に」が鉄則です。あれこれ買い足すよりも、1冊の問題集を2〜3回繰り返す方が確実に力がつきます。まずは単語帳1冊+過去問1冊から始めましょう。

家庭学習の限界を感じたら|オンライン家庭教師という選択肢

家庭学習で基礎を固めながら、以下のようなケースではプロの力を借りることも検討してみてください。

保護者の声

「5級と4級は家で対策できたのですが、3級のライティング添削が自信がなくて…。まなぶてらすの先生にお願いしたところ、子どもの書いた英作文を丁寧に添削してくれて、2ヶ月で合格できました!」(小6・女の子のお母さま)

オンライン家庭教師が特に効果的な場面:

  • ライティングの添削と改善指導を受けたいとき
  • 面接の実践練習を本番さながらにやりたいとき
  • お子さんが伸び悩んでいるとき(原因の特定と対策)
  • 準2級以上の高度な内容を教えてほしいとき
  • 親が英語に自信がなく、質問に答えられないとき

まなぶてらすでは、英検指導に精通した講師がお子さんの目標級に合わせた完全個別レッスンを行っています。1回50分のレッスンで、ライティング添削や面接練習まで対応可能です。

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よくある質問

Q. 英語が苦手な親でも、子どもの英検対策をサポートできますか?

はい、できます。単語テストを出す、学習スケジュールを管理する、リスニング音声を一緒に聴くなど、英語力がなくてもできるサポートはたくさんあります。3級以上のライティング添削など専門的な部分は、オンライン講師に任せるのも一つの方法です。

Q. 英検対策の教材は何冊買えばいいですか?

最初は2冊で十分です。「単語帳」と「過去問題集」があれば、基本的な対策はカバーできます。問題集を追加するのは、過去問を2周以上解いてからで遅くありません。

Q. 毎日どのくらい勉強すればいいですか?

5級・4級なら1日15〜30分、3級なら1日30分〜1時間が目安です。大切なのは毎日続けること。週末にまとめて3時間やるよりも、毎日20分ずつの方が確実に力がつきます。

Q. 子どもが英検の勉強を嫌がります。どうすればいいですか?

勉強を「義務」ではなく「チャレンジ」として捉えられるよう工夫しましょう。合格したらご褒美を用意する、ゲーム感覚の英語アプリを取り入れる、過去問の正答率をグラフにして伸びを実感させるなど、モチベーションを高める仕掛けを作ることが大切です。

Q. 英検の一次試験に合格したあと、二次試験の面接対策は家庭でできますか?

基本的な練習は家庭でも可能です。過去問の面接カードを使って、親が面接官役をするロールプレイが効果的です。ただし、発音やイントネーションの指導は難しいため、不安な場合はオンライン講師に数回だけ面接練習をお願いするのもおすすめです。

まとめ

英検対策は、正しい方法で取り組めば家庭学習でも十分に合格を目指せます

この記事のポイント:

  • 5級・4級は家庭学習だけで合格可能。単語帳+過去問の2冊で始めよう
  • 3級以上はライティングの「型」を覚えて、親子で面接ロールプレイを
  • 教材は1冊を繰り返す「1冊完璧主義」が最も効果的
  • 親のサポートは「環境づくり」「進捗管理」「褒めること」が三本柱
  • 準2級以上やライティング添削は、プロの力を借りるのも賢い選択

まなぶてらすでは、英検指導の経験豊富な講師がお子さんの目標級に合わせた個別レッスンを行っています。家庭学習と組み合わせることで、最短ルートでの合格を目指せます。

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この記事の監修者

坂本七郎

坂本七郎

まなぶてらす代表・家庭学習コンサルタント

5,000人以上の保護者への学習相談実績を持つ家庭学習の専門家。著書15冊(累計10万部以上)。NHK Eテレなど多数メディアに出演。2016年にオンライン家庭教師「まなぶてらす」を設立し、多様な学習ニーズに対応するサービスを運営。

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オンライン家庭教師「まなぶてらす」
単発・短期から受講できる 小・中・高校生のためのオンライン個別指導サービス。授業はすべて対面式のマンツーマン。<指導科目> 5教科、中学受験、高校受験、大学受験、そろばん、プログラミング、英会話、理科実験、ピアノ、将棋、作文など。まなぶてらす