※本記事には「まなぶてらす」のサービス紹介が含まれます

「うちの子は不登校で欠席日数が多いけれど、調査書に書かれて高校受験で不利になるのでは……?」そんな不安を抱えていらっしゃる保護者の方は少なくありません。

はじめまして。まなぶてらすで不登校サポートを担当している、さとしんと申します。実はいま、全国の公立高校入試で「調査書から出欠席の記録を削除する」動きが急速に広がっています。朝日新聞が2024年6〜7月に全国47都道府県の教育委員会に対して行ったアンケート調査では、2027年度入試までにおよそ4割にあたる19都府県が出欠席日数欄を廃止する見通しであることが分かりました(2025年10月15日朝日新聞デジタルで報道)。さらに2026年5月には群馬県も廃止を決定し、流れは加速しています。

さとしん先生
さとしん先生
「学校に行けない=高校受験で不利」という前提が、いま大きく変わろうとしています。20年以上、不登校のお子さんと保護者の方々のご相談を受けてきた立場から、最新の都道府県動向、不登校児童生徒数の増加という背景、そしてご家庭で知っておきたい現実的なポイントを整理してお伝えします。
Contents

そもそも「出欠席の記録」とは?調査書のどこに書かれているもの?

調査書(内申書)の「出欠席の記録」とは、中学校1〜3年生の各学年における年間の欠席日数や、欠席の主な理由・3年間の健康状況を記入する欄のことです。高校入試の合否判定のために、中学校から受験先の高校へ提出される書類の一部として記載されてきました。

長年、不登校のお子さんを持つご家庭にとって、この欄は大きなプレッシャーでした。「欠席日数が多いと、それだけで不合格になるのではないか」という不安は、多くの保護者の方が経験されているのではないでしょうか。

調査書の「出欠席の記録」に書かれる内容(従来)

  • 1年・2年・3年それぞれの年間欠席日数
  • 欠席の主な理由(病気・経済的理由・不登校など)
  • 3年間の健康状況

調査書から「出欠席の記録」を削除している都道府県はどこ?

2027年度入試までに、すでに約4割の19都府県が「出欠席の記録」欄の廃止を決定しています。朝日新聞が2024年6〜7月に全国の都道府県教育委員会に行ったアンケートで明らかになりました。さらに2026年5月には群馬県も2027年度からの廃止を発表しており、流れは止まりません。

調査書から「出欠席の記録」欄を廃止する都道府県(実施年度別)

実施年度 都道府県
2023年度入試時点で
すでに廃止済み
東京都・神奈川県・大阪府・奈良県・広島県
2025年度〜 長野県・新潟県・兵庫県・滋賀県
2026年度〜 宮城県・青森県・岩手県・山形県・千葉県・京都府
2027年度〜 愛知県・福島県・茨城県・群馬県・埼玉県・石川県・三重県

※朝日新聞2024年全国アンケート・各都道府県教育委員会の発表(読売新聞・中日新聞・河北新報・リセマム等)をもとに作成。なお群馬県は朝日新聞調査後の2026年5月1日に廃止決定を公表しました。実施年度は変更される可能性があるため、最新情報は各教育委員会の公式発表をご確認ください。

2026年5月の最新ニュース:群馬県も廃止を発表

2026年5月1日、群馬県教育委員会は2027年度(令和9年度)公立高校入学者選抜の実施大綱を公表し、調査書の「出欠席の記録」を削除することを発表しました。理由として「不登校などさまざまな理由で欠席日数が多くなった生徒の心理的負担を軽減するとともに、調査書作成に係る教職員の負担軽減」が挙げられています。

「出欠席の記録」が残る都道府県もまだある

2027年度時点でも、北海道や沖縄県をはじめとした約半数の道県では引き続き出欠席の記録欄が残る予定です。住んでいる地域によって対応が異なるため、お子さんが受験する都道府県の最新の情報を、必ず教育委員会の公式サイトで確認することが大切です。

なぜ「出欠席の記録」を削除する動きが広がっているの?

削除の最大の背景にあるのは、不登校児童生徒数が過去最多を更新し続けていることです。文部科学省の最新調査(2024年度)では、不登校の小中学生は35万3,970人と過去最多を記録しました。中学生では約15人に1人、クラスに2〜3人の不登校生徒がいる計算になります。

背景1:不登校児童生徒数の急増

2024年度の不登校児童生徒数の内訳は次の通りです(文部科学省「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」より)。

2024年度 不登校児童生徒数

  • 小学生:13万7,704人(前年度比 7,334人増)
  • 中学生:21万6,266人(前年度比 154人増)
  • 合計:35万3,970人(12年連続で過去最多)
  • 在籍児童生徒に占める割合:3.9%

出典:文部科学省(2025年10月29日発表)

これだけ多くのお子さんが学校に行けない状況にあるなかで、「出欠席日数だけで進路の可能性を狭めるのは適切ではない」という考え方が、教育現場でも広がっています。

背景2:文部科学省の方針

文部科学省は2019年(令和元年)の「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」のなかで、「高校で学ぶ意欲や能力を有する不登校生徒については、これを適切に評価することが望まれる」と明記しています。さらに2023年に策定された「COCOLOプラン(誰一人取り残されない学びの保障に向けた不登校対策)」でも、不登校の子どもたちの学びを保障することが国の方針として打ち出されました。

こうした国の方向性を受けて、各都道府県が「出席日数のみを理由に不利に扱わない」ための具体的な施策として、調査書の出欠席欄を見直す動きを進めているのです。

背景3:心理的負担の軽減と教職員の負担軽減

都道府県教育委員会が削除の理由として共通して挙げているのは、次の2点です。

「不登校生徒の心理的負担の軽減」──欠席日数が記録されることで「合否に影響するのでは」と不安を抱える生徒・保護者を減らす

「教職員の作成負担の軽減」──多様化する出席扱い(フリースクール・ICT学習・教育支援センターなど)に対応するため、調査書の項目を精選する

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「出欠席の記録」が削除されると、何が変わる?保護者が知っておきたい3つのこと

「出欠席の記録」の削除は、不登校のお子さんやその保護者にとって心理的なハードルを大きく下げる施策です。ただし、すべての心配が消えるわけではありません。保護者として押さえておきたいポイントを整理しましょう。

変わること1:欠席日数が直接的に合否判定に影響しなくなる

これまで多くのご家庭が抱えていた「欠席日数が記載されるだけで不合格になるのでは」という不安が和らぎます。出欠席の数字そのものは選考資料に登場しないため、当日のテストの点数や学力検査、面接などで純粋に評価されるようになります。

変わること2:体調を優先しやすくなる

「皆勤賞のために無理して登校する」という風潮が見直されつつあります。体調が優れないときに無理せず休むという選択が、進路に直接的に響かなくなることで、子どもの心と体を守りやすくなります

変わらないこと:学習面の準備は引き続き必要

出欠席欄が削除されても、学力検査(当日のテスト)や評定(内申点)の重要性は変わりません。むしろ「出席日数で評価されない分、学力検査の比重が増す」という見方もあります。不登校期間中の学習をどうカバーするかは、引き続き重要なテーマです。

注意したいポイント

  • 都道府県によって対応が異なる──お子さんが受験する都道府県の最新ルールを必ず確認
  • 私立高校は独自の判断──公立高校で出欠席欄が削除されても、私立は別の取扱いとなることがある
  • 学力面の準備は引き続き重要──出席日数で測られない分、学習を積み上げておく必要がある

不登校でも高校進学はできる?──いま広がる「学びの選択肢」

不登校のお子さんが高校に進学する道は、いまや一つではありません。調査書の出欠席欄削除の動きとあわせて、進路の選択肢そのものも大きく広がっています。

進路の選択肢は大きく分けて4つ

不登校経験者の主な進路

進路 特徴
全日制高校 毎日通学。出欠席欄が削除された都道府県では受験のハードルが下がっている
定時制高校 夜間や昼間部などで自分のペースで通学できる
通信制高校 レポート提出・スクーリング中心。不登校経験者が多く通う
高卒認定試験 高校に通わず大学受験資格を得る道

文部科学省の調査では、不登校児童生徒のうち61.7%(21万8,246人)が学校内外の機関等で専門的な相談・指導等を受けていることも明らかになっており、家庭・学校・支援機関の三者で子どもを支える流れが定着しつつあります。

学校外で「出席扱い」になる仕組みも

文部科学省は2019年の通知で、「自宅でICTを活用した学習」や「フリースクール等での学習」を一定の条件のもとで指導要録上の出席扱いとすることを認めています。オンライン家庭教師など民間の学習サービスでも、学校との連携によって出席扱いの認定を受けられるケースが増えています。

まなぶてらすが選ばれる理由──不登校のお子さんを支える3つの強み

「家から出るのが難しい」「人と話すのが怖い」──そんなお子さんでも安心して学べる場として、まなぶてらすはオンライン家庭教師サービスとして多くのご家庭に選ばれています。

強み1:採用率8%の高品質な講師陣

まなぶてらすの講師は、採用率8%という厳しい基準を通過した先生たちです。元教員、臨床心理士、公認心理師、不登校支援の専門家など、多様なバックグラウンドを持つ講師が在籍しています。単なる勉強の指導ではなく、子どもの心に寄り添う対話を大切にしています。

強み2:カメラOFF・声だけでもOKの柔軟性

顔を出すのが苦手なお子さんには、カメラOFFや音声のみのレッスンにも対応しています。チャットだけでのやりとりからスタートし、少しずつ慣れていくことも可能です。「人と話すのが怖い」状態からでも、無理なく学習を始められます。

強み3:「好き」から始める学び直し

勉強への抵抗感が強いお子さんには、得意なことや好きなことから入るのが効果的です。まなぶてらすには国語・算数・英語といった主要科目だけでなく、そろばん・プログラミング・英会話・アート・ピアノ・将棋など多彩な習い事の先生もいます。「好き → 自信 → 学び」の順番で、子どもの意欲を取り戻すサポートをしています。

不登校サポートに強い講師を5名ご紹介します

まなぶてらすには、不登校のお子さんやそのご家族の支援に長く携わってきた先生方が在籍しています。主要科目の先生だけでなく、「好き」から学びの入口を作れる習い事系の先生もご紹介します。プログラミングやアートは、机に向かう習慣を取り戻すきっかけにもなる人気ジャンルです。


かすみそう先生

かすみそう 先生

家庭教師歴20年・「ママサポート」も得意な伴走型講師。中学英語科教員免許・TOEIC860点。シングルマザーとしての視点から、お子さまだけでなく保護者の悩みにも寄り添います。

口コミ:「学習時間ゼロだった息子が、毎日30分以上自分から机に向かうようになりました。先生に出会えてから、『勉強しなさい』を言わない毎日になり、親子関係も穏やかになりました」

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たろー先生

たろー 先生

チェコの大学で「インクルーシブ教育」を学ぶ元高校教諭。英検指導歴10年以上、通信制高校での勤務経験あり。不登校のお子さんへのゼロからの学び直しと伴走型コーチングが強みです。

口コミ:「中学の英語が全くわからない状態でしたが、基礎の基礎から丁寧に教えてくださり、英検3級に合格できました息子の自信が戻ってきたのが、何より嬉しかったです」

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るか先生

るか 先生

臨床心理士・公認心理師(スクールカウンセラー歴10年以上)。完全不登校のお子さんを通信制高校・大学合格まで導いた実績あり。「心のレッスン」や保護者向けカウンセリングにも対応します。

口コミ:「先生と話すなかで、娘が自分の進みたい道を自分の言葉で話せるようになりました。親としても子どもへの接し方の相談ができ、本当に救われました

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たしろ先生

たしろ 先生(プログラミング)

筑波大学卒・スタジオジブリ作品の制作にも携わった元アニメーター。新潟でプログラミングスクールを運営し、延べ300名以上の子どもを指導。Scratch・Python・Unity・電子工作など初心者対応。「興味のタネを見つけ、学ぶ楽しさを届ける」が指導方針です。

口コミ:「学校に行けず家で過ごす時間が長かった息子が、先生のレッスンを毎週楽しみに待つようになりました『できた!』の積み重ねで、自信を取り戻していくのが分かります

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さかさい先生

さかさい 先生(アート・イラスト)

元公立小学校教諭(7年)×現役プロイラストレーター。小学校教諭1種免許・幼稚園教諭1種免許・保育士免許を持ち、子どもとの関わりに長けています。「絵を描きたい」気持ちを後押しする、楽しく続けられるイラストレッスンが好評です。

口コミ:「学校では話さなくなっていた娘が、先生とのお絵かきレッスンでは笑顔で楽しそうに話します『描く』が居場所になり、少しずつ外の世界とつながり直しています

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※ 必要な機材や先生選びに迷ったら、無料のガイダンスサービスで詳しくサポートいたします。

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調査書の出欠席記録に関するよくある質問

Q1. 自分の住んでいる都道府県が出欠席記録を削除しているか、どこで確認できますか?

各都道府県の教育委員会公式サイトで毎年公表される「公立高校入学者選抜実施要項(または実施大綱)」をご確認ください。「調査書」の様式に出欠席欄が含まれているかどうかで判断できます。最新情報は中学校の進路担当の先生に確認するのが確実です。

Q2. 出欠席記録が削除されれば、不登校でも高校に行きやすくなりますか?

心理的なハードルは確実に下がりますが、学力検査(当日のテスト)の重要性は変わりません。むしろ「出席日数で評価されない分、学力で見られる」傾向が強まる可能性があります。学習面の準備を進めておくことが、結果的に進路選択の幅を広げることにつながります。

Q3. 私立高校でも出欠席記録は使われなくなりますか?

私立高校は独自の判断で選考を行うため、調査書の取扱いも学校ごとに異なります。公立高校で出欠席欄が削除されても、私立では出席状況を考慮するケースもあります。志望校の選考方針を必ず確認しましょう。

Q4. オンライン家庭教師での学習は、学校の出席扱いになりますか?

文部科学省の通知に基づき、一定の条件を満たせば指導要録上の出席扱いと認められる場合があります。条件には「保護者と学校の連携」「学習計画の共有」「定期的な学習状況の報告」などがあります。詳細は通っている学校の校長先生にご相談ください。まなぶてらすでも、出席扱い制度の活用をサポートしています。

Q5. 不登校期間中、家庭でできる勉強の準備は何から始めればいいですか?

「好きなこと・得意なこと」から始めて自信を取り戻すのが第一歩です。いきなり苦手科目に取り組むのではなく、お子さんが楽しめる教科や活動からスタートしましょう。学習習慣が戻ってきたら、苦手科目の基礎の学び直しに移ります。一人で進めるのが難しい場合は、伴走してくれる先生を見つけることが効果的です。

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参考文献

この記事の著者

まなぶてらす編集部

まなぶてらす編集部

「まなぶてらす」は、勉強も習い事もひとつの場所で学べるオンライン家庭教師サービスです。一人ひとりの「好き」や「得意」を伸ばし、お子さまの強みを育てることを大切にしています。学びに関する最新情報や、家庭学習に役立つ知識をお届けします。

▶ まなぶてらす公式サイト

この記事の監修者

さとしん先生(佐藤 信一)

さとしん先生(佐藤 信一)

教育心理学修士・不登校支援歴20年

国際基督教大学(ICU)大学院教育心理学修士課程修了。20年以上の英語指導経験に加え、20年以上にわたり不登校の子ども・保護者の相談支援に携わる。現在もフリースクール職員として現場でサポートを続けながら、約350人の不登校生とその保護者への相談・情報提供の実績を持つ。

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ABOUT ME
オンライン家庭教師「まなぶてらす」
単発・短期から受講できる 小・中・高校生のためのオンライン個別指導サービス。授業はすべて対面式のマンツーマン。<指導科目> 5教科、中学受験、高校受験、大学受験、そろばん、プログラミング、英会話、理科実験、ピアノ、将棋、作文など。まなぶてらす