内申点を上げたい子が期末に意識すべき「副教科の比重」
※本記事には「まなぶてらす」のサービス紹介が含まれます
期末テストが近づくと、保護者の方から「副教科の点数は内申にどれくらい影響しますか?」というご相談をよくいただきます。
主要5教科ばかりを重視し、副教科を後回しにしているご家庭は少なくありません。ところが、都道府県によっては副教科の評定が高校入試の合否に大きく影響します。
この記事では、副教科の内申点がどのように高校受験に関わるのかを、都道府県ごとの制度の違いも含めて整理します。期末テストに向けて「どこに力を入れるか」を判断する材料として役立てていただければと思います。
副教科の「内申点」はなぜ重要なのか?
中学の内申点は、9教科すべての評定が対象です。音楽・美術・保健体育・技術家庭(副教科4科目)は主要5教科と同じく5段階評価で、副教科4科目の合計は最大20点。主要5教科(最大25点)と合わせて素内申は45点満点となります。
副教科を疎かにすることは、内申点の大きな部分を取りこぼすことに直結します。主要5教科の勉強に集中するあまり副教科の準備が手薄になりがちなご家庭は多いですが、期末テストは主要5教科に加えて副教科4科目が加わります(中間テストに副教科が含まれない学校が多い)。このタイミングで副教科を丁寧に仕上げることが、内申点全体を底上げする近道です。
さらに、副教科の評定はテストの点数だけで決まるわけではありません。授業への参加態度、提出物の完成度、実技課題の取り組み方なども評価に含まれます。特に期末テスト前の数週間は実技に向けた授業が多くなる時期で、日ごろの取り組みが評定に直結しやすいタイミングです。
副教科は「テストだけ頑張ればいい科目」ではなく、日常の授業参加から評価が積み上がる科目です。
都道府県によって「副教科の重み」は大きく違う
高校入試における副教科の扱いは、都道府県ごとに異なります。「副教科は2倍換算される」という話を聞いたことがある保護者の方もいらっしゃるでしょう。ただし、これはすべての地域に共通するルールではありません。
都道府県別・副教科の入試換算(主要例)
| 都道府県 | 副教科の扱い | 内申満点の目安 |
|---|---|---|
| 東京都 | 実技4科目を2倍換算(換算内申) | 65点満点 |
| 神奈川県 | 副教科の特別倍率なし(9教科均等) | 学校によって異なる |
| 埼玉県 | 中1〜中3の3年分の成績が対象 | 135点満点 |
| 千葉県 | 中1〜中3の3年分が対象 | 225点満点 |
| 大阪府 | 中1:中2:中3の比率が1:1:3 | 学校によって異なる |
東京都の「換算内申」で副教科が持つ意味
東京都では、都立高校の入試に「換算内申」という独自の計算方式を使っています。主要5教科の評定はそのまま合計し、実技4科目(音楽・美術・保健体育・技術家庭)の合計を2倍にして足します。
たとえば、全科目の評定が「3」の場合、換算内申は次のようになります。
換算内申の計算例(全科目「3」の場合)
主要5教科:3×5=15点
実技4科目:3×4×2=24点(2倍換算)
換算内申合計:39点(65点満点中)
実技4科目の評定を1つ上げると、換算内申は2点アップします。主要5教科の1点アップと比べて、副教科1科目の評定アップは内申全体への影響が大きいという点が、東京都入試の特徴です。
一方、神奈川県では副教科に特別な倍率はなく、9教科がほぼ均等に扱われます。受験予定の地域のルールを必ず確認しておくことが、対策の第一歩です。
副教科の評定はどう決まる?期末で特に重要な3つの要素
副教科の評定は、テスト点数だけで決まらない傾向があります。文部科学省の指針では、評定は「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」「主体的に学習に取り組む態度」の3観点から総合的に判断します。副教科では、この3つのうち実技や授業態度が占める比重が高くなりやすい傾向にあります。
副教科の評定を決める主な3要素
- ① 定期テストの点数(知識・理解の確認)
- ② 授業への参加態度・積極性(主体的な学習態度)
- ③ 提出物・実技課題の完成度(技能・表現)
① 定期テストの点数(知識・技能の観点)
音楽では楽典の知識(音符・記号・作曲家の名前など)、美術では技法や美術史、保健体育では身体の仕組みや応急処置の知識、技術家庭では製品の製作工程や家庭生活に関する知識が問われます。副教科のテスト問題は、授業中のプリントや板書から出題されるケースが多い傾向があります。副教科のテスト対策については、こちらの記事でも整理しています。
② 授業への参加態度
体育の授業で積極的に動く、音楽の授業で歌声をしっかり出す、美術の時間に集中して作品に取り組む——こうした姿勢が「主体的に学習に取り組む態度」として評価に反映されます。
「期末テストで高得点を取ったのに評定が思ったより低い」場合は、提出物の遅れや授業参加の問題がある可能性があります。テスト対策と同時に、日ごろの授業姿勢も見直してみてください。
③ 提出物・実技課題の完成度
美術の作品提出、技術家庭のレポート課題、保健体育の感想文など、副教科には提出物が多い傾向があります。提出物は「期限に遅れず・丁寧に仕上げる」ことが基本です。記述欄がある場合は授業で学んだキーワードや考え方を盛り込むと、評価がより高くなります。
期末テスト直前、副教科をどう仕上げるか
主要5教科の勉強を優先したい気持ちはよくわかります。ただ、副教科を後回しにし続けると、内申点の大きな部分を取りこぼすことになります。部活と定期テストを両立させながら内申を維持するための考え方については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
テスト2週間前から「仕込む」のが得策
副教科のテスト対策は、2週間前から始めると余裕を持って取り組めます。テスト1週間前に主要5教科に集中できるよう、副教科の仕込みを先に済ませておく進め方が効果的です。
2週間前:授業プリントを整理し、テスト範囲の全体像を把握する
10日前:プリントを使い、用語と意味をセットで確認する
1週間前:実技知識(ルール・手順・理由)の問いを想定して反復する
前日:プリントを一気に見直し、苦手な用語だけ拾い直す
副教科4科目別の学習ポイント
音楽:楽語・作曲家・演奏様式の用語をプリントで確認。「ピアノ(pp)はどういう意味か」のように意味とセットで押さえる。
美術:技法名(ぼかし・グラデーションなど)と特徴を整理。美術史で習った作品・作家名は正しく書けるよう練習しておく。
保健体育:知識問題に注力。心肺蘇生のステップ、栄養素の役割、スポーツのルールなどを文章で説明できるレベルまで理解を深める。
技術家庭:製品の製作手順、材料の特徴、家庭生活に関する知識(栄養・消費生活など)を体系的に整理。レポート提出がある場合は丁寧に記述する。
副教科の暗記に特化した学習法については、こちらの記事でも詳しく紹介しています。
まなぶてらすが内申点アップをサポートできる理由
まなぶてらすは、勉強も習い事もひとつの場所で学べるオンライン家庭教師サービスです。内申点アップを目標に、期末テスト対策から学習計画の立て方まで一人ひとりの状況に合わせてサポートしています。
副教科を含む9教科全体を見てほしい、テスト前だけでも集中して準備したいというご家庭にも対応できます。定期テスト直前の単発レッスンも受け付けている先生が多数在籍しています。
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内申点アップをサポートする先生をご紹介します
まなぶてらすには、高校受験対策・内申点アップをサポートできる講師が在籍しています。副教科を含む9教科の学習計画や定期テスト対策も相談できます。
くろまる 先生
実技4科目・高校受験全科に対応するベテラン講師。早稲田出身、指導歴14年以上。学習カウンセリングや進路相談も行い、内申点アップのための学習計画を一緒に考えてくれます。
ゆっちゃん 先生
塾講師時代3年連続満足度100%。高校受験・定期テスト対策を得意とする20代の若手講師。中学受験の経験者でもあり、受験のプロセスを肌感覚で伝えられる先生です。
よくある質問
Q. 副教科の評定は、テスト点数だけで決まりますか?
テスト点数だけでは決まりません。「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」「主体的に学習に取り組む態度」の3観点から総合的に評価されます。授業参加の態度や提出物の完成度も評定に影響します。
Q. 副教科の内申が低いと、高校受験に不利になりますか?
都道府県によって異なります。東京都では実技4科目の評定が2倍換算されるため、副教科の評定が低いと換算内申が大きく下がります。神奈川県では倍率換算はありませんが、9教科すべての評定が評価対象です。受験予定の地域の制度を確認することが大切です。
Q. 副教科のテスト対策は、家庭でできますか?
授業プリントを整理して用語を確認する、提出物を丁寧に仕上げるなど、家庭でできることは多くあります。学習計画の立て方や優先順位の付け方に迷う場合は、経験豊富な講師に相談するのも選択肢のひとつです。
Q. 期末テストで副教科に使える勉強時間はどのくらいですか?
副教科4科目合わせて1日30分〜1時間を2週間継続できると、テスト範囲をひととおり仕上げることができます。主要5教科の勉強と並行するため、早めに副教科の仕込みを始めておくと余裕が生まれます。
Q. まなぶてらすで副教科の指導も受けられますか?
副教科そのものの専門指導(実技・演奏など)よりも、テスト対策・暗記の進め方・学習計画づくりのサポートが得意な先生が在籍しています。9教科全体を見渡した指導を得意とする先生もいます。まずはプロフィールページからご確認ください。
参考文献
この記事の著者
まなぶてらす編集部
「まなぶてらす」は、勉強も習い事もひとつの場所で学べるオンライン家庭教師サービスです。一人ひとりの「好き」や「得意」を伸ばし、お子さまの強みを育てることを大切にしています。学びに関する最新情報や、家庭学習に役立つ知識をお届けします。
この記事の監修者
坂本七郎
まなぶてらす代表・家庭学習コンサルタント
5,000人以上の保護者への学習相談実績を持つ家庭学習の専門家。著書15冊(累計26万部以上)。NHK Eテレなど多数メディアに出演。2016年にオンライン家庭教師「まなぶてらす」を設立し、多様な学習ニーズに対応するサービスを運営。


