※本記事には「まなぶてらす」のサービス紹介が含まれます

こんにちは。まなぶてらす講師のたくとです。

2026年6月13日(土)、まなぶてらす10周年記念イベント「子育てオンラインフェス2026」の司会を務めました。

……「務めました」と、さらっと書きましたが、開始前の私はというと、台本を何度も読み直し、前日の夜中に「あ、マイクの設定確認してない」と飛び起きるレベルで緊張していました。5人の専門家の前で、多くの保護者の方々を相手に、2時間ぶっ続けで進行するという体験だったので、そりゃそうです。

当日のZoomを開くと、参加者の方が続々と入室してくる。事前のメールやチャットからは「楽しみにしていました!」「子育て中なので参考にしたいです」という文字が流れてくる。……本当にやるんだな、と震えながら「時間になりましたので始めます」と言ったあの瞬間のことは、たぶんしばらく忘れられないと思います。

そんな私の視点から、あの2時間をまるごとお届けします。「参加できなかった」「もう一度振り返りたい」という方はもちろん、「どんなイベントだったか気になる」という方もぜひ最後まで読んでみてください。

この記事でわかること

  • 坂本代表が「5,000人の経験」から語った、AI時代の子育ての軸
  • 南極観測隊員の先生が教える「主体的に学ぶ子」の育て方
  • スクールロイヤー(弁護士)が明かす、子どものSOSの見つけ方
  • 18校を担当した臨床心理士が言う「伝わる前に大切なこと」
  • 元アナウンサーの即席レッスンで気づく「声の力」

まず、このイベントどんなものだったか

開催日時 2026年6月13日(土)14:00〜16:00
形式 Zoomウェビナー(定員約50名)
テーマ 5人の専門家と考える、AI時代の子育てヒント
主催 まなぶてらす(10周年記念)

テーマは「AI時代の子育てヒント」。データ・法律・心理・声という、ふだんなかなか一堂に会わない4つの専門分野から1人ずつ先生をお招きし、坂本代表の基調講演を合わせた全5パートのリレー形式で進みました。

参加者の多くはミュート・カメラオフなので、こちらからは表情が見えません。でも、中には「なるほど……」「これ、うちの子そのままです」と言わんばかりに頷く方もいて、それを横目で見ながら「次の先生にバトンを渡す」のが私のお仕事でした。ちょっとした反応が嬉しくて、ついニコニコしながら進行してしまったのは内緒です。

【主催者講演】坂本先生「AI時代に求められる『独自性』の育て方」

たくとの正直な感想

「この話、2時間目に聞いたら全然違う感じ方をしていたかもしれない。最初に聞いてよかった」

トップバッターは、まなぶてらす代表の坂本七郎先生。5,000人以上の学習指導実績、著書15冊・累計26万部という方ですが、講演の第一声は思いのほかシンプルなものでした。

「AIがここまで進んだ時代に、親は子どもに何をしてあげるべきか」

会場(といってもZoom上ですが)の空気が、ぴたっと止まった感じがしました。画面を見つめた瞬間。私もつられてタイマーをみることを忘れていました。

坂本先生の答えは「独自性」でした。ただ、「個性を大事に」という話ではなく、5,000人と向き合ってきた経験から導き出した具体的な育て方の話。これ以上書くとネタバレになってしまうので、続きは録画でぜひ——と言いたいところですが、一つだけ。

この講演を冒頭に聞いておくと、このあとの4人の先生のお話が全部、一本の糸に繋がって聞こえてきます。それが意図された設計なんだと、進行しながら気づきました。坂本先生、すごい。(と、密かにうなっていました。)


坂本七郎

坂本七郎(まなぶてらす代表)

5,000人以上の学習指導実績・著書15冊累計26万部の家庭学習コンサルタント。2016年にまなぶてらすを設立し、多様な学びのニーズに応え続けている。

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【第1部】うえむら先生「地図と気象データで、探究する子どもに変わる?」

たくとの正直な感想

「紹介文で『南極観測隊員』と読み上げたとき、『えっ!?』という表情をされる方もいて、ちょっと嬉しかった(笑)」

第1部はうえむら先生。元中高理科(地学)教員で、第46次南極観測隊の一員として実際にフィールドワークをされた経験をお持ちです。まなぶてらすは本当に多様な先生がいるな……と改めて実感した瞬間でした。

「テスト勉強ばかりで、主体的に学んでいる姿が見えない」と感じているご家庭には、特に刺さるパートだったと思います。うえむら先生が持ってきてくださったのは、地図データと気象データを使って「なぜ?」を深める探究学習の事例2つ。

なかでも「大阪城の意外な正体」は、リアルタイムでオープンデータで、うえむら先生が共有する画面を確認しながら説明を受ける体験型の展開に。「そういう見方があったのか……」という驚きが、探究の入り口になるんだという、どこか納得した空気とともに伝わってきました。

特別な機材もお金もかかりません。「うちの子が『調べてみたい!』と言うようになる声かけ」まで教えてもらえるので、ご家庭で今日からできる話です。Q&Aでは「データに興味を示さない子への最初の一歩」についても聞けました。ここだけでも録画を見る価値があると個人的には思っています。


うえむら先生

うえむら先生

元中高理科(地学)教員・第46次南極観測隊員。地図・気象データを活用した探究学習が専門。学校では出会えない視点で子どもの「なぜ?」を育てる授業が好評。

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【第2部】さとっち先生「いじめのSOS、見逃していませんか?」

たくとの正直な感想

「弁護士の先生が『困った』を見逃さないための手順を語るパートで、参加者が前のめりになる様子が一番活発になった気がする。みんな、心のどこかで不安を抱えているんだなと感じた」

第2部を担当してくださったさとっち先生は、まなぶてらす講師歴6年目でありながら、学校現場のいじめやトラブルに法律の面から関わる若手のスクールロイヤー(弁護士)というレアな専門家です。

「うちの子には関係ない」——そう思いたいのは親心として当然なんですが、さとっち先生のお話の出だしは「それがいちばん怖い」という話でした。

このパートでいちばん反響が大きかったのは、「子どもが助けを求めてきたとき、最初の5分でやること・やってはいけないこと」。法律家の視点だからこそ語れる「学校への連絡の順番」や「教育委員会を動かすタイミング」——知識としてわかっていても、いざとなると動けないですよね。私も司会しながらメモしてました(進行中なのに)。

Q&Aでは「子どもが何かを隠している気がするとき、問い詰めずに切り出すにはどんな言葉から入ればいいか」という質問が上がって、さとっち先生がすぐに使える具体的な言い回しを教えてくださいました。これは録画で確認してほしいです。本当に「明日から使える」内容でした。


さとっち先生

さとっち先生

スクールロイヤー(弁護士)×まなぶてらす講師歴6年。学校現場のいじめ・トラブルに法律の側面から関わる、まなぶてらす唯一の学校弁護士。子どもの「困った」への対応手順に定評がある。

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【第3部】るか先生「『伝えたい』より先に大切なこと、ありませんか?」

たくとの正直な感想

「自分もレッスン中に生徒に同じことをやってしまっていると気づいて、こっそり反省しました」

第3部はるか先生臨床心理士・公認心理師で、スクールカウンセラーとして小・中・高あわせて18校を10年間担当してこられた方です。

このパートのテーマは「伝わる前に大切なこと」。「応援したいのについ強く言ってしまう」「子どもが話してくれなくなった」——こういう悩みを持つ方が、このイベントの参加者にも多かったようで、共感する様子が一番多かったパートでもありました。

るか先生が繰り返し言っていたのが、「気持ち」と「行動」を分けて捉えること。子どもが「学校に行きたくない」と言ったとき、多くの大人はすぐ「行かないとダメだよ」という行動の話に飛んでしまう。でも、その前に「どんな気持ちなの?」と受けとめるひと手間が関係を変えるというのです。

「受けとめると甘やかすの違いは?」「言ってしまった後のリカバリーは?」——どちらも参加者から飛んだ、リアルな質問でした。るか先生の答えは、複雑なようでシンプルで、何度でも聞き直したくなる内容です。感情的に言ってしまって自己嫌悪に陥ったことがある保護者の方に、特に見ていただきたいパートです。


るか先生

るか先生

臨床心理士・公認心理師。小・中・高計18校を10年間担当したスクールカウンセラー。「気持ち」と「行動」を分けて捉えるアプローチで、親子のコミュニケーションを変えるサポートを得意とする。

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【第4部】しみずゆみ先生「怒鳴る前に、まず3秒、息を吸う」

たくとの正直な感想

「先生の指示に従って一緒に腹式呼吸をやったら、たしかに声が落ち着いた。司会なのに自分が一番効果を実感してしまった」

トリを飾ってくださったのがしみずゆみ先生。元陸上自衛隊音楽隊のボーカリスト、そして元日本テレビ系列局アナウンサーというご経歴を持ち、現在はスピーチトレーナー・ボイスインストラクターとして活躍されています。劇団四季の研究生や局アナ合格者も輩出されている、文字通り「声のプロ」です。

「冷静に話そうと思っているのに、ついイライラして声が荒くなってしまう」——その悩みへのアプローチが、なんと「声を整えること」でした。気持ちを整えるのではなく、先に声を整えると、気持ちが後からついてくる、というのです。

このパートはミニレッスン形式。先生の「背もたれに身を預けて」「ゆっくり息を吸って」という声かけに、参加者みなさんがミュートのまま素直に従っていたのが印象的でした(私も従いました)。「腹式呼吸してみたら、たしかに声が変わった気がする」——このパートの後、多くの方の表情からは、そんな声が聞こえるようでした。


しみずゆみ先生

しみずゆみ先生

元陸上自衛隊音楽隊ボーカリスト・元日本テレビ系列局アナウンサー。現在はスピーチトレーナー・ボイスインストラクターとして活躍。劇団四季研究生や局アナ合格者も輩出する「声のプロ」。

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【パネルトーク】5人全員に「最初の一歩を教えてください」と聞いてみた

最後の10分は、5人の先生全員にご登場いただいてのパネルトーク。事前にいただいていた質問に対する意見として

  • 坂本先生:「その子だけの『好きなこと』に今日5分だけ向き合ってみてください」
  • うえむら先生:「今日見た地図アプリを、お子さんと一緒にもう一度開いてみてください」
  • さとっち先生:「『何かあったら絶対に味方だよ』と、理由なく伝える習慣を」
  • るか先生:「子どもが話してくれたとき、最初の一言を『そうなんだ』にするだけでいい」
  • しみずゆみ先生:「声をかける前に、まず自分が3秒深呼吸する。それだけで声が変わります」

分野も切り口もバラバラな5人、でも最後に通じるものは同じかもしれません。「AIがどれだけ進んでも、子どものいちばん近くにいる大人の関わり方は変わらない」ということ。

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まなぶてらす編集部

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