「ざつもくりん」と呼ばれた私が、声のプロになるまで|あらき先生インタビュー
※本記事には「まなぶてらす」のサービス紹介が含まれます
小学3年生の国語の授業で、「雑木林」を「ざつもくりん」と読み間違えた少女は、その日からクラス中に広まったニックネームを、笑顔で受け止めながら生きてきました。心の中は、ずっと土砂降りのままで。
そんな少女が、今では現役のFMラジオアナウンサーとして25年以上ニュースを読み続け、まなぶてらすでは総合型選抜・推薦入試の面接対策からスピーチ指導、海外在住のお子さんへの日本語指導まで手がけているのが、あらき先生です。
「あがり症だった自分」が、なぜ「声のプロ」になれたのか。そして、生徒が本番で変わる瞬間に何度も立ち会ってきた今、どんな指導をしているのか。あらき先生に、その原点と指導哲学をたっぷり聞きました。
近年、大学入試では総合型選抜・学校推薦型選抜を利用する受験生が増え、面接や口頭試問で「自分の言葉で語る力」が問われる場面が広がっています。就職活動の集団面接・個人面接、留学・帰国子女の受け入れ試験でも同様です。知識や成績だけでなく、それをその場で伝える力が合否を左右する時代だからこそ、話し方・伝え方を専門に指導できる先生の存在は貴重です。

あらき 先生
現役アナウンサー歴25年以上・国語教員免許・JSCA認定コーチ。総合型選抜・推薦入試の面接対策、海外在住のお子さん向け日本語指導、社会人・大学生向けスピーチ指導を担当。企業研修・教育研修講師歴25年以上、大学・専門学校でもプレゼンテーション指導に携わる。
- 「雑木林」を「ざつもくりん」と読み間違えて以来、人前で話すのが苦手だった——あらき先生の原点
- 大学2年、親友に誘われた学園祭の司会——あがり症の自分を変えた「清々しさ」
- 「伝える・話す」に才能は要らない——一緒に練習しましょう、という指導哲学
- 総合型選抜・推薦入試で「変われた」瞬間——AO入試の高校生、就活の大学生の実例
- 緊張でガチガチの生徒への声かけ——「真剣だからこそ緊張するよね」
- コーチングの視点は子育てにも——長女と次女、それぞれに合った朝学習の工夫
- 海外在住のお子さんへの日本語指導——「初めてスラスラ読めた」瞬間の感動
- あらき先生からのメッセージ——「言葉は、幸せに生きるための大事なスキル」
- あらき先生へのよくある質問
「雑木林」を「ざつもくりん」と読み間違えて以来、人前で話すのが苦手だった——あらき先生の原点
人前で話すことが得意ではなかった、という原点を、あらき先生は隠しません。きっかけは、小学3年生のある国語の授業でした。
あらき先生
小学校3年生の2学期最初に、国語の音読を指名された際、漢字を誤読しました。「雑木林」を「ざつもくりん」と。風邪で欠席した翌日の授業で、同級生は正しい読み方を知っていた中での事でした。その直後から私のニックネームは「ざつもくりん」に。あっという間に同学年の4クラスと、1学年上のクラスの人からも「ざつもくりん」と呼ばれるように。(今では考えられないですよね)笑顔で応じていましたが、心の中は土砂降りです。それ以来、人前で話すのは苦手になりました。
たった一度の読み間違いが、あだ名になって学年中に広まってしまった——今の感覚では考えにくい出来事ですが、当時の少女にとっては大きな傷になる体験でした。表面上は笑顔で受け流しながらも、「また何か失敗したらどうしよう」という不安が、人前に立つたびに顔を出すようになりました。それ以来、人前で話すことへの苦手意識を長く抱え続けることになります。
大学2年、親友に誘われた学園祭の司会——あがり症の自分を変えた「清々しさ」
その苦手意識に転機が訪れたのは、大学2年生のときです。学園祭の目玉プログラムだった部活動対決・歌合戦の司会に、思いがけない形で誘われたことがきっかけでした。
あらき先生
転機は大学2年生の時です。学園祭での目玉プログラム、部活動対決・歌合戦での事です。司会は、代々華やかな学生が先輩からバトンを渡されます。その白羽の矢は私の親友に。そして、思いがけずその親友が私に「学生生活の思い出に二人でやりたい」と伝えてきたのです。今思えば、私のコンプレックスを解消させてあげたいという優しさだったと思います。それからは、あがり症のひどい私につきあって、互いの家に泊まりこんで演出やコメントを考え、多くの時間を練習に費やしました。緊張の中で本番がスタートしましたが、終わってみれば清々しい気持ちが残っていました。そこから「このままあがり症で終わりたくない」「話す事に自信を持ちたい」と思い、アナウンスの専門学校にも通い始めたのが、伝える仕事を生涯に選んだスタートになります。
練習を重ねた本番の後に残ったのは、怖さではなく清々しさだった——この経験が、あらき先生をアナウンスの専門学校へと導きました。そこから現役アナウンサーとして25年以上、FMラジオ局でニュースを読み続けています。今も新人アナウンサーのニュース読み指導を担当するほか、企業研修・教育研修の講師、大学・専門学校でのプレゼンテーション指導など、「伝える技術」を軸にしたキャリアを歩んできました。
あらき先生の強みを3つにまとめると——
- 現役FMラジオアナウンサーとして25年以上、企業・教育研修講師としても25年以上の「伝える技術」の実績
- 自身も「あがり症のひどい」学生だった原体験に基づく、緊張への寄り添い方
- JSCA認定コーチ・中学高校教員免許(国語)を併せ持つ、理論と実践の両輪の指導
指導のフィールドは、まなぶてらすのレッスンだけにとどまりません。大学・専門学校では、アカデミックプレゼンテーションやスピーチ・口語表現演習を担当。県立高校の新任教諭向けスピーチ研修や、新任校長向けのスピーチレッスンも手がけてきました。「話す・伝える」というテーマを、学生からベテラン教員まで、幅広い年齢層に向けて指導してきた経験が、レッスンの土台になっています。
「伝える・話す」に才能は要らない——一緒に練習しましょう、という指導哲学
新人アナウンサーやレッスンの生徒に、あらき先生が繰り返し伝えている言葉があります。
あらき先生
「伝える・話す」は、特別な才能や素養は必要ありません。スキルを知って、練習すれば誰でもまずまずのレベルに到達するものです。だから、一緒に練習しましょう。
自身が「あがり症のひどい」学生だった経験があるからこそ、才能ではなく練習で変われる、という言葉には説得力があります。「話すのが苦手な子だから」と諦めるのではなく、正しい練習を積み重ねれば誰でも変われる——この考え方は、そのまま総合型選抜・推薦入試の面接指導にも受け継がれています。
あらき先生はJSCA(日本スクールコーチング協会)認定コーチの資格も持っています。コーチングとは、答えを一方的に教え込むのではなく、対話を通じて本人の中にある考えや強みを引き出す関わり方のこと。「話す型」を暗記させるのではなく、生徒自身の言葉を一緒に探していく姿勢は、この資格に裏打ちされたものでもあります。
総合型選抜・推薦入試で「変われた」瞬間——AO入試の高校生、就活の大学生の実例
これまで指導した生徒の中で、あらき先生が特に印象に残っているというエピソードが2つあります。いずれも、「このままでは難しいのでは」と周囲から言われていた生徒が、本番で結果を出した瞬間です。総合型選抜・学校推薦型選抜の準備を進める受験生にとって、面接そのものへの不安は大きな壁になりがちです。
あらき先生
AO入試を受験した高校生。消極的な性格が治らず学校の先生からは難しいのではと言われていた大学に「合格しました。有り難うございます」との連絡を受けた時は、とても嬉しかったです。
あらき先生
理論的な話し方が苦手で、しどろもどろになる大学生。第一志望の就職先の集団面接、その後の個人面接で「練習どおりに自分の強みをアピールできた」「自分には無理だと思っていたレベルの企業に合格した」との報告を受けた時は、私も充足感に包まれました。
消極的な性格も、しどろもどろな話し方も、練習次第で変えられる——2つのエピソードに共通するのは、生徒自身が「本番で自分の強みを出せた」という手応えを得ていることです。総合型選抜・推薦入試では、自己分析で自分の強みを言語化することと同じくらい、それを本番で「話す」形にできるかが合否を分けます。
志望理由書や自己PR文をどれだけ練り上げても、面接本番で緊張のあまり言葉に詰まってしまえば、その内容は面接官に伝わりません。「書いた言葉」と「話す言葉」は別のスキルであり、後者は特別な才能ではなく、模擬面接という「場数」を踏むことで確実に鍛えられます。消極的な高校生も、しどろもどろだった大学生も、練習を重ねる中で少しずつ「自分の言葉で話す」感覚をつかんでいきました。
緊張でガチガチの生徒への声かけ——「真剣だからこそ緊張するよね」
緊張してガチガチになっている生徒に、あらき先生がよく投げかける言葉があります。
あらき先生
「真剣だからこそ、緊張するよね。それは伝わっているから、大丈夫」「緊張していることが原因で嫌われる人はいないと思いませんか」と問いかけます。
緊張を否定せず、緊張していること自体を肯定する——かつて自分自身があがり症だったからこそ生まれた声かけです。「緊張してはいけない」と思えば思うほど余計に固くなってしまうものですが、「緊張していい」と思えるだけで、本番での落ち着きが変わってきます。生徒の弱さを否定するのではなく、その裏にある「真剣さ」を言葉にして返す——これが、あらき先生の指導に共通するスタンスです。
コーチングの視点は子育てにも——長女と次女、それぞれに合った朝学習の工夫
JSCA認定コーチとしての知見は、レッスンの外、ご自身の子育てにも活きています。
あらき先生
我が子でさえ、自分とは異なる価値観を持ち、その子独自のアイデンティティ、得意不得意がある。その子にあったアプローチを見つけようとしました。例えば、起きぬけの朝学習。長女は新聞のストック記事を読み、徐々に目を覚ます。次女は、一ひねり必要な数学の問題を、クイズを楽しむように考えて、目を覚ます。等。
我が子であっても、同じやり方が通用するとは限らない——長女には新聞記事の音読、次女にはクイズ感覚の数学の問題。「その子に合ったアプローチを見つける」という視点は、レッスンで一人ひとりの生徒に向き合うときの姿勢にもそのまま通じています。正解は一つではなく、その子に合った方法を一緒に探す——これも、あらき先生の指導哲学の一部です。同じ「面接練習」でも、生徒によって効くアプローチは違う、という前提に立っているからこそ、決まった型を押しつけない指導ができるのでしょう。
海外在住のお子さんへの日本語指導——「初めてスラスラ読めた」瞬間の感動
あらき先生は、海外在住のお子さんへの日本語指導も担当しています。帰国子女が日本語でつまずきやすいポイントは少なくありませんが、あらき先生が今も鮮明に覚えているのは、生徒が「初めてスラスラ読めた」瞬間です。
あらき先生
一言で言うと、感動です。お子さんに、お母さんを呼んできてもらって、一緒に感動を分かち合いました。
この指導スタイルは、実際にレッスンを受けた保護者の声にも表れています。
静かに見守り、たくさん褒める——口コミにあるこの「根気強い」指導は、あがり症だった自身の経験から生まれた「緊張を否定しない」姿勢と地続きです。海外在住のご家庭は、海外在住者向けのオンライン家庭教師としてまなぶてらすを活用いただけます。
海外在住のご家庭では、日本語に触れる時間そのものが限られがちです。現地校や日本人学校のスケジュール、時差を踏まえたレッスン時間の調整、そして「日本に帰ったときに困らない日本語力」をどう育てるか——保護者の悩みは一様ではありません。「感動を分かち合う」という姿勢で一人ひとりのペースに寄り添うあらき先生の指導は、こうした個別性の高いニーズに向いていると言えるでしょう。
あらき先生からのメッセージ——「言葉は、幸せに生きるための大事なスキル」
最後に、面接対策やスピーチ指導を検討している保護者・生徒へのメッセージを聞きました。
あらき先生
「言わなくても、わざわざ伝えなくても、きっと分かってもらえる」は、大事な場面ではあまりないのではないでしょうか。話す事が得意でないお子さんこそ、このような経験をしていると感じます。それを思い出してもらうと、かつての私のように「このままでいたくない」という思いがモチベーションに変化するのを感じます。コミュニケーション力、伝える力は、幸せに生きる為の大事なスキルです。一緒に、練習しませんか。
コミュニケーション力、伝える力は、幸せに生きるための大事なスキル——かつて「ざつもくりん」と呼ばれ、人前で話すことが苦手だった少女は、その経験があったからこそ、緊張する生徒の気持ちに寄り添える先生になりました。才能ではなく練習で変われるという言葉には、25年以上「伝える仕事」を続けてきた本人の歩みそのものが重なっています。
読み間違いをからかわれた小学生が、大学の学園祭で司会を務め、やがて現役アナウンサーとして25年以上ニュースを読み続ける——あらき先生の歩みは、「話すのが苦手」であることが、そのままその子の未来を決めるわけではないことを教えてくれます。大事なのは、緊張を否定せず、正しい練習を積み重ねること。総合型選抜・推薦入試の面接、就職活動、スピーチ、そして海外での日本語——場面は違っても、あらき先生が向き合っているのはいつも「伝えることへの不安」そのものです。
あらき先生へのよくある質問
Q. あらき先生のレッスンはどんな内容ですか?
総合型選抜・推薦入試・AO入試の面接対策を中心に、海外在住のお子さん向けの日本語指導、社会人・大学生向けのスピーチ指導、フリートークに対応しています。模擬面接や想定問答の練習を通じて、緊張との向き合い方から自己表現の仕方まで指導します。企業研修・大学講師としての経験も踏まえ、志望理由書の内容を「話し言葉」として伝える練習にも力を入れています。
Q. 対象年齢は何歳からですか?
未就学児から小学生、中学生(一般・受験対策)まで幅広く対応しているほか、既卒生・大学生・大人の方も受講可能です。就職活動の面接対策やスピーチ練習など、大人向けのレッスンも行っています。「人前で話すのが苦手」という悩みは学年を問わないため、年齢に関わらず相談しやすい先生です。
Q. 緊張しやすい性格でも大丈夫ですか?
あらき先生ご自身も「あがり症のひどい」学生だった経験を持っています。緊張を無理に消そうとするのではなく、「緊張していい」と受け止めたうえで練習を重ねる指導スタイルのため、緊張しやすいお子さんこそ相談しやすい先生です。「真剣だからこそ緊張する」という声かけに象徴されるように、生徒の弱さを否定しない関わり方を大切にしています。
Q. レッスン時間や料金はどれくらいですか?
1レッスン50分2,800pt(月4回受講の場合、月額12,320円)です。初回レッスンは無料で、25分のカウンセリング+ワンポイントレッスンを受けられます。レッスン回数は自由に設定できるため、面接本番までの期間に合わせて集中的に受講することもできます。
Q. 海外在住でも受講できますか?
受講可能です。海外在住のお子さんへの日本語指導の実績があり、「初めてスラスラ読めた」という保護者の声も届いています。時差を考慮した時間帯のご相談も可能なほか、夏休み期間中は平日日中のレッスン枠も拡大しています。
あらき先生に、レッスンについて問い合わせてみませんか?
初回レッスンは無料(25分のカウンセリング+ワンポイントレッスン)、当日依頼もOK。面接対策・スピーチ指導・海外在住のお子さん向け日本語指導について、まずはプロフィールページから直接ご相談ください
※ しつこい勧誘は一切ありません。まずは気軽にお試しください。
この記事の著者
まなぶてらす編集部
「まなぶてらす」は、勉強も習い事もひとつの場所で学べるオンライン家庭教師サービスです。一人ひとりの「好き」や「得意」を伸ばし、お子さまの強みを育てることを大切にしています。学びに関する最新情報や、家庭学習に役立つ知識をお届けします。
取材協力
あらき 先生
まなぶてらす講師・現役FMラジオアナウンサー・JSCA認定コーチ
現役アナウンサーとして25年以上活動する傍ら、企業研修・教育研修講師としても25年以上のキャリアを持つ。中学・高校教員免許(国語)、JSCA日本スクールコーチング協会認定コーチの資格を活かし、総合型選抜・推薦入試の面接対策、海外在住のお子さん向け日本語指導、スピーチ指導をまなぶてらすで担当している。