※本記事には「まなぶてらす」のサービス紹介が含まれます

9月1日は「防災の日」。多くの学校では新年度の始めに「学校安全計画」や引き渡しカードといった防災関連の書類が配布されており、保護者としては「もらった記憶はある」という状態になりがちです。しかし配布物に目を通しただけでは、実際に災害が起きたときの引き渡し場所や連絡手段まで把握できているとは限りません。

この記事では、①引き渡しのルール、②緊急連絡網、③避難場所の3点を、保護者目線で確認するチェックリストとして整理します。学校の対応を評価するためではなく、わが子の通う学校のルールを保護者自身が把握しておくための点検だと捉えていただければと思います。

「防災の日」をきっかけに、学校の防災体制を見直す

防災の日は、1960年(昭和35年)に閣議決定によって制定された記念日で、1923年に起きた関東大震災にちなんでいます。学校現場では、この時期に合わせて「学校安全計画」の説明や、引き渡し訓練の実施案内、緊急連絡先の確認プリントなどを配布している学校が多いようです。

ただ、こうした配布物は新学期のほかの書類に紛れ、目を通しただけで手元にしまい込まれてしまうケースも少なくありません。防災の日は、そうした書類を改めて引っ張り出し、「うちの子の学校では実際にどう動くのか」を確認し直すきっかけとして活用できます。次の項目から、家庭で確認しておきたいポイントを順番に見ていきます。

【チェック①】引き渡しのルールを把握できているか

文部科学省は学校に対し、地震や不審者侵入などの危険発生時に取るべき対応をまとめた「危機管理マニュアル」の作成を求めており、多くの学校がこの中に児童生徒の引き渡し・学校待機に関するルールを盛り込んでいるようです(出典:文部科学省「学校の危機管理マニュアル作成の手引」https://www.mext.go.jp/a_menu/kenko/anzen/1323513.htm)。ただし引き渡しの具体的な手順は学校ごとに差があり、保護者側が内容を正確に把握できていないケースも少なくないようです。

自宅の書類やお子さんの持ち物から、まずは次の3点を確認しておきたいところです。

確認ポイント チェック内容
引き渡しカード・委任状 提出済みか、迎えに行ける人が変わった場合(引っ越し・単身赴任など)に更新できているか
引き渡し訓練の実施状況 年何回行われているか、保護者として参加した経験があるか
不参加時の情報伝達 参加できなかった場合、学校からどの手段(連絡アプリ・プリント等)で情報が届くか

引き渡しカードは、配布時の家族構成のまま更新されていない家庭も見られるようです。年度替わりや家族構成が変わったタイミングで、一度見直しておくと安心です。

【チェック②】緊急連絡網は今も家庭に届く状態か

多くの学校では、従来の電話連絡網に代わって、メール配信システムやアプリでの一斉連絡が主流になりつつあります。ただし配信の仕組みが変わった分、家庭側の設定によっては情報が届かないケースも起こり得ます。

確認ポイント チェック内容
登録アドレス・電話番号 機種変更・キャリア変更後も最新の情報に更新できているか
受信設定 配信メールが迷惑メールフォルダに振り分けられていないか
受信体制 保護者一人だけでなく、複数人で受信できる体制になっているか

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【チェック③】指定避難場所・避難経路を家族で確認したか

結論から言うと、通っている学校が「命を守るために一時的に逃げ込む場所」なのか「しばらく生活を送る場所」なのかは、家庭で一度確かめておく価値があります。

内閣府の防災情報によると、災害発生直後に緊急的に避難する「指定緊急避難場所」と、避難生活を送るための「指定避難所」は、制度上は別のものとされています(出典:内閣府「避難場所に関すること」https://www.bousai.go.jp/taisaku/hinanbasyo.html)。ただし実際には、学校がこの両方を兼ねている場合が多いようです。地域の防災マップを見ると、同じ校舎が両方の役割で登録されているケースも珍しくありません。

保護者として確認しておきたいのは、次の3点です。

確認ポイント チェック内容
避難場所の種別 学校が「指定緊急避難場所」「指定避難所」のどちらに該当するのか(あるいは両方か)を、市区町村の防災マップで確かめる。
避難ルート 登下校中に大きな地震が起きた場合、子どもがどのルートで避難場所へ向かうのかを、実際に親子で一度歩いてみる。
集合場所 はぐれてしまったときに落ち合う集合場所を、あらかじめ家族内で決めておく

登下校中や外出先で地震に遭ったときの具体的な動き方については、外出先で地震に遭った子どもが取るべき「場所別」の避難行動でも詳しく取り上げているので、あわせて確認しておくと安心です。

学校と家庭、備蓄はどう分担されているか

学校が用意している備蓄は、基本的に「在校時間帯に児童生徒が校内にとどまる場合」を想定したものであり、下校後や休日の地震への備えは各家庭の役割になる、と考えておくと整理しやすい傾向があります。登下校中や自宅にいるときに地震が起きた場合、頼りになるのはまず家庭の備えです。水・食料・情報収集手段(携帯ラジオやモバイルバッテリーなど)を最低限そろえておくと、学校からの引き渡しを待つ時間も落ち着いて過ごしやすくなります。

学校の備蓄 家庭の備え
在校時間帯に児童生徒が校内にとどまる場合を想定 下校後・休日の地震には水・食料・情報収集手段(携帯ラジオ・モバイルバッテリー等)を用意

避難袋の中身や家族間の連絡ルールまで含めて、家庭全体の地震への備えを一度見直しておきたい場合は、家族で今日から始める地震の備えで具体的な準備物と手順を確認できます。また、下校後や休日に自宅で大きな地震に遭遇したときの初動対応については、家にいるときに大地震が来たらで詳しく扱われています。

なお、「まなぶてらす」自体の安全への取り組みについても、オンライン授業を利用する際の安全配慮を中心に、まなぶてらす安全ガイドラインとしてまとめて公開されています。

まなぶてらすで学校現場を知る先生

地震や火災が起きたとき、学校が実際にどう動くかを最もよく知っているのは、教壇に立っていた元教員です。今回紹介する3名の講師は防災の専門家ではありませんが、学校の現場を内側から見てきた先生として、まなぶてらすで指導にあたっています。


Yoshinori先生

Yoshinori 先生

元公立高校教諭(社会科・8年)。国語・社会(日本史・世界史・地理・公民)や作文小論文が専門。現在はオランダ在住で、総合型選抜対策・帰国生入試対策・IB日本語Aにも対応しています。

口コミ:「生徒の気持ちに寄り添い、共感してくださる」「わかりやすく、細かくアドバイスしてくれる

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おざき先生

おざき 先生

元小学校教諭で、学習支援・不登校支援が専門。小学生・中学生を対象に算数/数学・英語・英検対策・国語読解・作文/小論文を指導し、発達障害やグレーゾーンの生徒も歓迎しています。

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そうま先生

そうま 先生

元教員(高校化学指導 約5年)。製薬会社勤務や通信教育の大学受験化学添削業務12年の経験を経て、現在は化学基礎・化学(高校生〜大学受験対策)を指導しています。

口コミ:「一から説明をして下さりすごくわかりやすい」「化学が好きになった」といった声のほか、難関大学合格の報告も届いています。

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まなぶてらすの安全への取り組み

まなぶてらすでは、生徒・保護者・講師それぞれの安全を最優先に考えた体制づくりを進めています。個人情報の管理や講師の本人確認、レッスン中のトラブル相談窓口など、オンラインならではの安全基準を整えており、詳しくはまなぶてらす安全ガイドラインでご確認いただけます。

オンライン学習だからこそ、災害や休校で通学が難しい日でも、自宅にいながら学習を止めずに続けられる柔軟さがあります。台風や地震で交通機関が止まった日も、いつもの時間にいつもの先生と顔を合わせられるのは、保護者にとっても心強いポイントです。

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よくある質問

Q. 引き渡し訓練に参加できなかった場合はどうすればいいですか?

多くの学校では、訓練内容を後日プリントやオンライン連絡網で共有しています。まずは担任や学校に問い合わせ、引き渡しの流れやルールを確認しておくと安心です。近隣の保護者と情報を共有し合うのも一つの方法です。

Q. 学校からの緊急連絡メールが届かなかった場合はどうすればいいですか?

迷惑メール設定やアドレスの登録間違いが原因になっていることが多いようです。学校の連絡網アプリやホームページ、学年だよりなど複数の情報源を確認し、届かない場合は早めに学校へ連絡しておくと安心です。

Q. 学校の避難場所が、家庭で確認している指定避難場所と違う場合はどうすればいいですか?

学校は在校時の避難先を独自に定めている場合があり、必ずしも自治体の指定避難場所と同じとは限りません。どちらが優先されるかを学校に確認し、家族で共有しておくと迷いが減ります。

Q. 備蓄は各家庭でどのくらい用意しておくといいですか?

一般的な目安として、例えば飲料水や食料は3日分程度を用意しておくと安心だとされています。子どもの年齢や体質に合わせて、常備薬やアレルギー対応食も少し多めに備えておくとよいでしょう。

Q. 通学路の安全確認は、どのくらいの頻度で行うといいですか?

新学期や引っ越し直後だけでなく、季節の変わり目に一度歩いて確認している家庭も多いようです。工事や交通量の変化に気づきやすくなり、子どもと危険箇所を話し合うきっかけにもなります。

まとめ

引き渡しのルール・避難場所・連絡手段の3点は、防災の日を機に一度家庭で整理しておくと安心です。まずは配布されたプリントや学校ホームページを見直し、家族で声に出して確認するところから始めてみましょう。

分からない点や家庭の状況に合わない点があれば、学校や地域の防災窓口に相談し、必要に応じて調整してもらうのも一つの方法です。学校を責めるためではなく、保護者として一緒に備えを点検する視点を持てると、いざというときの安心感につながります。

この記事の著者

まなぶてらす編集部

まなぶてらす編集部

「まなぶてらす」は、勉強も習い事もひとつの場所で学べるオンライン家庭教師サービスです。

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この記事の監修者

坂本七郎

坂本七郎

まなぶてらす代表・家庭学習コンサルタント

5,000人以上の保護者への学習相談実績を持つ家庭学習の専門家。著書15冊(累計26万部以上)。NHK Eテレなど多数メディアに出演。2016年にオンライン家庭教師「まなぶてらす」を設立。

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