※本記事には「まなぶてらす」のサービス紹介が含まれます

1学期の終業式が近づくと、お子さんが通知表(成績表)を持ち帰ってきます。開いてみて「思ったより悪かった」「去年より下がっている」と感じたとき、どう声をかければいいか分からず、つい黙り込んでしまった——そんな経験のある保護者の方は少なくありません。

ただ、通知表を見た瞬間の親の反応は、そのあとの家庭学習の空気を大きく左右します。数字の上下だけで一喜一憂する前に、まず「どこを見るか」を知っておくと、声かけも夏休みの過ごし方も変わってきます。

いまの小・中学校の通知表は、「観点別評価」という3つの観点で学習の状況を示す仕組みになっています。これは文部科学省の学習指導要領にもとづくもので、小学校では2020年度、中学校では2021年度から、全国で3つの観点に整理されました。数字だけでなく、この観点を見ると「どこでつまずいたのか」が見えてきます。

この記事では、1学期に成績が下がっていたときに、親がどこを見て、どう声をかけ、夏休みでどう立て直すかを、小・中学生の保護者向けに順を追って解説します。

坂本七郎
坂本七郎
通知表は「終わったこと」の記録ではなく、夏休みの40日をどう使うかを決める材料です。数字の上下で叱る前に、どの観点でつまずいたかを親子で一緒に見てあげてください。

この記事でわかること

  • 通知表を開いたときの、親の「第一声」の整え方
  • 観点別評価(3観点)の読み方と、評定との関係
  • 成績が下がった原因を3つに切り分ける見方
  • やってはいけない声かけ・子どもに届く声かけ
  • 夏休みに立て直す教科の優先順位のつけ方
  • 家庭だけで抱え込まないための個別指導の使い方

通知表を開く前に——親の「第一声」で子どもの2学期は変わる?

通知表を見た瞬間の親の第一声は、子どものその後のやる気を大きく左右します。だからこそ、開く前に「まず責めない」と決めておくことが大切です。

子どもも、成績が下がったことは自分がいちばん分かっています。そこへ「なんでこんな点なの」と数字だけを責められると、子どもは「もう見せたくない」と心を閉ざしてしまいます。反対に、下がった原因を一緒に探してもらえた子は、「じゃあ夏に立て直そう」と前を向きやすくなります。

通知表は、1学期の頑張りをねぎらう場であり、夏休みの計画を立てる材料でもあります。まずは「1学期おつかれさま」から始める——それだけで、そのあとの会話が驚くほど進めやすくなります。具体的な声かけの言葉は、記事の後半でまとめて紹介します。

いまの通知表は「観点別評価」——数字より“どこで落としたか”を見る

観点別評価とは、各教科の学習状況を「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」という3つの観点に分けて示す評価のことです。教科ごとの数字(評定)だけを見るのではなく、この3観点のどこがA・B・Cのどれかを見ると、つまずいた場所が具体的に分かります。

3つの観点は、それぞれ次のようなことを見ています。

観点 何を見ている評価か Cが多いときに考えられること
知識・技能 用語・公式・漢字などの基礎知識と、それを使う技能が身についているか 覚える・定着の段階でつまずいている
思考・判断・表現 知識を使って考え、説明したり記述したりする力 応用問題・記述・文章題で得点できていない
主体的に学習に取り組む態度 提出物・振り返り・粘り強く取り組む姿勢 提出物の遅れや未提出、授業への取り組み

A・B・Cと評定(数字)の関係は?小・中学校で違う

観点別評価は、多くの学校でA・B・Cの3段階(「よくできる・できる・もう少し」などの表記もあります)で示されます。そして、この観点の評価をもとに、教科全体の評定がつけられます。

  • 中学校:各観点をA・B・Cで示し、教科の評定は5段階(5〜1)で表すのが一般的です。評定は高校入試の内申点にもつながります。
  • 小学校:各観点を3段階で示し、多くの学校で教科の評定も3段階(「たいへんよい・よい・もう少し」など)を用います。

表記は学校によって異なりますが、大事なのは数字(評定)だけでなく、その内訳である観点を見ることです。同じ「評定3」でも、知識・技能でCがついているのか、主体的に取り組む態度でCがついているのかで、夏休みにやるべきことはまったく変わります。

成績が下がった原因を3つに切り分けるには?

成績が下がった原因は、観点別評価を手がかりに、大きく3つに切り分けられます。どのタイプかで打ち手が変わるため、まずは「うちの子はどれに近いか」を見当づけることが立て直しの第一歩です。

原因のタイプ 通知表に出るサイン 夏休みの立て直しの方向
1. 理解不足 「知識・技能」にCが多い 覚える・基礎を戻す。1つ前の学年・単元まで戻って定着させる
2. 提出物・授業態度 「主体的に学習に取り組む態度」にCがつく 学力より先に、提出物・宿題・振り返りの出し方を整える
3. テスト本番で崩れる 知識はあるのに「思考・判断・表現」や評定が伸びない 解き方・見直し・時間配分など「テストでの点の取り方」を練習する

とくに見落としやすいのが2番目の「提出物・授業態度」です。テストの点数はそれほど悪くないのに評定が下がっている場合、ワークやレポートの提出遅れ、振り返りの記入不足が原因になっていることがあります。これは学力の問題ではないので、夏休みに「出すものを期限までに出す」習慣を整えるだけで戻ることも少なくありません。

なお、ここでは診断の入り口を「通知表の観点」に置いています。テストの答案やノートを1枚ずつ見て、間違いを「知識不足・解き方の未定着・読み違い・学習習慣」に分ける、より細かい棚卸しの手順は、小学生の1学期、どこでつまずいた?夏休み前に親子でできる「苦手の棚卸し」で詳しく解説しています。答案単位で原因を掘り下げたいときは、あわせてご覧ください。

また、中学生で音楽・美術・保健体育・技術家庭などの副教科(実技教科)にCがついた場合は、内申点への影響も気になるところです。副教科は提出物やペーパーテストの比重が大きく、対策のコツが主要5教科とは異なります。詳しくは副教科のテスト対策は「この3つ」だけで差がつく【中学生向け】を参考にしてください。

やってはいけない声かけ・子どもに届く声かけは?

成績が下がったときの声かけは、「責める」から「一緒に探す」へ切り替えるのがポイントです。同じことを伝えるのでも、言い方ひとつで子どもの受け取り方は大きく変わります。

×避けたい声かけ
  • 「なんでこんな点なの」と数字だけを責める
  • 「お姉ちゃんはできたのに」ときょうだいや友達と比べる
  • 通知表を見た瞬間に、ため息をつく・無言になる
  • 「次がんばればいい」で終わらせ、具体的な次の一歩がない
○子どもに届く声かけ
  • 「1学期おつかれさま。まずはよく頑張ったね」とねぎらう
  • 「どの教科が、自分でも気になってる?」と本人に選ばせる
  • 「これは覚えるところ?それともテストで力を出せなかった感じ?」と原因を一緒に見る
  • 「夏はここだけ立て直そう」と、取り組む的を1つに絞る

コツは、子どもに原因を説明させるのではなく、親子で一緒に探すことです。「なんで?」と問い詰めると子どもは言い訳を探しますが、「一緒に見てみよう」と横に並ぶと、子ども自身も落ち着いて振り返れます。

もう一つ大切なのは、下げないための声かけよりも、「夏に一つだけ立て直せた」という小さな成功体験を目標にすることです。全教科を一気に戻そうとせず、一点突破で「前より分かる」を作るほうが、2学期のやる気につながります。

夏休みは「立て直しの40日」——どの教科から手をつける?

夏休みに立て直す教科は、1〜2つに絞るのが成功のコツです。約40日間はまとまった時間に見えても、宿題・自由研究・帰省・部活・習い事で、実際に使える時間は限られます。あれもこれもと欲張ると、どれも中途半端に終わってしまいます。

絞るときは、次の3つの基準で優先順位をつけます。

  1. 2学期以降につながる教科か——算数・数学・英語は積み上げ型なので、つまずきを放置すると後で響きやすい
  2. 観点別でCが複数ついた教科か——複数の観点で落としている教科は、土台から見直す価値がある
  3. 短期間で戻せそうか——提出物の抜けや基礎の暗記は、夏の間に取り戻しやすい

優先順位が決まったら、原因のタイプに合わせて夏の課題を決めます。

夏休みの立て直し4ステップ
  • ステップ1:通知表を見て、Cがついた観点に印をつける
  • ステップ2:立て直す教科を1〜2つに絞る
  • ステップ3:原因タイプ別に課題を決める(理解不足なら基礎に戻る/提出物なら出す習慣/テスト本番なら解き方と見直し)
  • ステップ4:週単位で小さく回し、できたことを毎週確認する

「テスト本番で崩れる」タイプの子は、勉強量より解き直しと見直しのやり方を変えると変化が出やすいです。答えを写すだけの見直しになっていないか、点数につながる見直しの手順は、テストの見直し、写すだけになっていませんか?点数につながるやり方と続け方で確認できます。

夏休みの目標は「苦手をゼロにする」ことではなく、「2学期に困らない土台を1つ作る」ことです。一つの教科で「前より分かる」「自分で解ける」を作れれば、それが子どもの自信になり、次の教科にも向かいやすくなります。

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まなぶてらすは入会金0円・月会費なし。1コマ50分から、通知表を見ながら夏の学習計画を相談できます。

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家庭だけで抱え込まないために——ピンポイントの個別指導という選択肢

通知表を見ても、なぜ下がったのか原因が分からない。そんなときは、家庭だけで抱え込まず、第三者に見てもらうのも一つの方法です。親が教えようとすると、つい感情的になったり、「学校のやり方と違う」と子どもが混乱したりすることもあります。

まなぶてらすは、勉強も習い事もひとつの場所で学べるオンライン家庭教師サービスです。200名以上の先生が在籍し、マンツーマンで、苦手な単元だけをピンポイントで見てもらえます。通知表を画面で一緒に見ながら、「どの観点でつまずいているか」「夏に何を立て直すか」を相談できるのも、個別指導ならではの使い方です。

個別レッスンでは、たとえば次のようなことを相談できます。

  • 通知表の観点を見ながら、つまずきの原因を一緒に切り分ける
  • 算数・数学で、どの学年・単元まで戻るべきか判断してもらう
  • 提出物や振り返りの出し方など、態度の観点を立て直す
  • 夏休みに取り組む教科を1〜2つに絞り、週ごとの計画に落とす

1コマ50分から、単発・短期での受講もしやすいため、「夏休みの間だけ立て直したい」「1学期に下がった数学だけ見てほしい」という使い方にも向いています。

※ 必要な機材や準備がわからない場合もご安心ください。無料のガイダンスサービスで、先生選びや受講の流れを詳しくサポートいたします。

成績の立て直しをサポートする、まなぶてらすの先生

ここでは、1学期に下がった成績の立て直しや、苦手単元のピンポイント補強をサポートしている先生を3名ご紹介します。小学校高学年から中学生まで、それぞれ違うタイプのつまずきに寄り添ってくれる先生です。


みつあき先生

みつあき 先生

小・中・高の指導実績30年・数百人以上のベテラン。「勉強しているのに成績が上がらない」「今、何をすればいいか分からない」という悩みに、志望校合格・成績向上から逆算して“今やること”を整理してくれます。下がった成績の立て直しから相談したいご家庭に向いています。

口コミ:「見捨てずちゃんと寄り添ってくださり、やる気が出てきた頃から徐々に試験結果も浮上し、今では数学が得意科目となり、学年一桁の順位を取れるまでになりました

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みゆき先生

みゆき 先生

個別指導塾で12年、算数・数学・理科が苦手な子を多く指導。「勉強が苦手」を「分かる・できる」に変える丁寧なレッスンが持ち味で、単発・不定期の受講にも対応。理解の段階でつまずいた小学生・中学生の立て直しに向いています。

口コミ:「小学校入学から5年間、自主学習では1度も取ったことのなかった算数のテスト100点を既に2回も取ることができました!」

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マリナ先生

マリナ 先生

理工系大学院卒(工学修士)の「勉強のやり方改革」型講師。「机に向かっているのに点数が伸びない」「わかっているはずなのにテストで解けない」子に、“できない理由”と“できる道筋”を明確にします。中学生の数学・英語を中心に対応します。

口コミ:娘はマリナ先生の授業を楽しみにしており、授業中は楽しそうに積極的に質問する声が聞こえてきます。授業が終わると『今日はこんな事教わった』と報告してくれます。どうやって勉強させようか悩んでいたので、親としては嬉しい限りです

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通知表の読み解き、夏休みの学習計画、下がった教科の立て直しまで、先生と相談しながら始められます。

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よくある質問

Q. 通知表の見方で、まず最初にどこを見ればいいですか?

数字(評定)だけでなく、その内訳である「観点別評価」を見てください。いまの通知表は「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」の3観点で示されています。どの観点にCがついているかを見ると、覚える段階でつまずいているのか、提出物や態度なのか、テスト本番なのか、つまずいた場所が具体的に分かります。

Q. 小学校と中学校で通知表の評価はどう違いますか?

どちらも観点別評価(3観点)を用いる点は同じですが、教科の評定は異なります。中学校は5段階(5〜1)で示すのが一般的で、高校入試の内申点にもつながります。小学校は3段階(「たいへんよい・よい・もう少し」など)を用いる学校が多く、表記は学校によって異なります。いずれも観点の内訳を見ることが大切です。

Q. 成績が下がったとき、最初にどんな声をかければいいですか?

まずは「1学期おつかれさま」とねぎらう言葉から始めてください。「なんでこんな点なの」と数字を責めると、子どもは心を閉ざしがちです。そのうえで「これは覚えるところ?それともテストで力を出せなかった感じ?」と、原因を一緒に探す声かけに切り替えると、子どもも落ち着いて振り返れます。

Q. 夏休みに立て直す教科は、どうやって選べばいいですか?

1〜2教科に絞るのがおすすめです。選ぶ基準は、(1)2学期以降につながる積み上げ型の教科(算数・数学・英語)か、(2)観点別でCが複数ついた教科か、(3)短期間で戻せそうか、の3つです。あれもこれもと欲張らず、一つの教科で「前より分かる」を作るほうが、夏の学習は続きやすくなります。

Q. 家庭だけで立て直せるか不安です。オンライン家庭教師は夏休みだけでも使えますか?

はい。まなぶてらすは入会金・月会費なしで、1コマ50分から受講できます。単発・短期の受講もしやすいため、「夏休みの間だけ」「下がった数学だけ」といった使い方も可能です。通知表を画面で一緒に見ながら、つまずきの原因の切り分けや夏の計画づくりを相談できます。

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参考文献

  • 文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」「中学校学習指導要領(平成29年告示)」
  • 国立教育政策研究所「『指導と評価の一体化』のための学習評価に関する参考資料(小学校・中学校)」

この記事の著者

まなぶてらす編集部

まなぶてらす編集部

「まなぶてらす」は、勉強も習い事もひとつの場所で学べるオンライン家庭教師サービスです。一人ひとりの「好き」や「得意」を伸ばし、お子さまの強みを育てることを大切にしています。学びに関する最新情報や、家庭学習に役立つ知識をお届けします。

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この記事の監修者

坂本七郎

坂本七郎

まなぶてらす代表・家庭学習コンサルタント

5,000人以上の保護者への学習相談実績を持つ家庭学習の専門家。著書15冊(累計26万部以上)。NHK Eテレなど多数メディアに出演。2016年にオンライン家庭教師「まなぶてらす」を設立し、多様な学習ニーズに対応するサービスを運営。

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ABOUT ME
オンライン家庭教師「まなぶてらす」
単発・短期から受講できる 小・中・高校生のためのオンライン個別指導サービス。授業はすべて対面式のマンツーマン。<指導科目> 5教科、中学受験、高校受験、大学受験、そろばん、プログラミング、英会話、理科実験、ピアノ、将棋、作文など。まなぶてらす