相談も、学び方も、教科も——家庭に合わせて選ぶ3つの伴走|かすみそう先生インタビュー
※本記事には「まなぶてらす」のサービス紹介が含まれます
「勉強、しなさい」——そう言いたくなる気持ちは、子どもを心配する愛情そのものです。でも、その一言をぐっとこらえて、子どもと一緒に「なぜ勉強しないのか」を探ることから始める先生がいます。まなぶてらすで、子育て相談・学習コーチング(HS+)・教科指導という3つのサービスを掲げるかすみそう先生です。
「わたしも同じように悩み、迷っている一人のママです」。プロフィールにそう綴るかすみそう先生は、中学1年生の息子さんを育てるシングルマザーであり、20年以上家庭教師として家庭に伴走してきました。3つのサービスをなぜ、どうやって使い分けているのか。コロナ禍に始まった意外なきっかけから、実際にあった生徒さんのエピソードまで、じっくり伺いました。

かすみそう先生
家庭教師歴20年以上。子育てサロン(保護者向け相談)・HS+(学習コーチング)・教科指導(国語・算数・英語・作文・小論文・英検対策)の3本柱で、家庭の状況に合わせて伴走。図書館司書、中学・高校英語科教員免許、TOEIC860点。深夜・早朝レッスンにも対応し、海外在住・帰国子女家庭からの相談も多い。
テレビで見た、あるシングルマザーの一言から始まった
かすみそう先生がまなぶてらすで指導を始めたのは、コロナ禍で世の中が大きく揺れていた頃のことでした。息子さんの学校が休校になり、自分自身も先の見えない不安を抱えていたある日、テレビであるシングルマザーのコメントを目にします。
かすみそう先生
「仕事がなくなり、子どもに勉強をさせたくてもお金をかけられない」というシングルマザーさんのコメントを聞いたんです。もしかすると、ここまで積み上げてきた教育業界での経験を活かして、少しでも寄り添えることがあるのではないか、と思いました。
そこで「オンライン家庭教師 求人」と検索したのが、まなぶてらすとの出会いでした。1コマごとの買い切りでレッスンが受けられ、単価も他社より抑えめ。収入に不安があるママにも選びやすいのでは、と感じたことが応募の決め手だったといいます。
もうひとつ、まなぶてらすを選んだ理由がありました。それまで学習塾で長年、教科指導や年間・月間の学習計画づくり、目標設定などを担ってきたかすみそう先生には、ずっと引っかかっていることがあったのです。
かすみそう先生
学習塾では「夏期講習を申し込んでもらうためのヒアリング」「テスト前のアップセルのための声掛け」をしている気がして、とても苦しかったんです。もちろん今も売り上げはあったほうが嬉しいですが(笑)、それ以上に「この生徒さんに何が必要か」だけに注力できる。一人ひとりと向き合えるし、向き合いたい——そう思ったことが、教科指導だけでなくコーチングや子育て相談をメニュー化したい、と思った大きなきっかけです。
「収入に不安があるママでも申し込みやすい料金設定」と「営業ノルマから解放された、生徒本位の指導」。まったく別の入り口から生まれた二つの動機が、かすみそう先生のなかで一本につながっていきました。「教科を教える」ことと「家庭に寄り添う」ことを切り分けずに、両方まとめて引き受ける。かすみそう先生の3本柱は、こうして生まれました。
シングルマザーとして20年——「ちゃんと大問題」と受け止める理由
かすみそう先生自身、中学1年生の息子さんを育てるシングルマザーです。20年以上家庭教師を続けてきた今も、出産・育児の時期には担当できる生徒数が増減しながら、家庭と仕事を両立してきました。
その子育て経験は、指導にどう活きているのでしょうか。率直に尋ねてみると、意外な答えが返ってきました。
かすみそう先生
自分の子育て経験が活きているか、と言われるととても難しいです。本当に「わが子以外のことはよくわかるんだけれど……」という世界で、息子は異世界人か宇宙人だと思っています(笑)。
我が子のことは、むしろわからないことだらけ。それでも子育てをするなかで、かすみそう先生は一つのことを痛感したといいます。それは、自分の心配事をママ友に話しても「そんなの大したことじゃない」と言われてしまう経験の多さでした。
かすみそう先生
自分にとっては大問題だけど、まわりに理解してもらうのはとても難しい。それを体感したから、保護者様のどんな小さなお悩みに見えても、「ちゃんと大問題」と本気でとらえられるようになりました。
たとえば、「テストで90点以上は当たり前に取れるけれど、どうしてもケアレスミスがあって100点を取れない」という悩み。若いころのかすみそう先生なら「90点取れているんだから、志望校にも普通に合格できるし大丈夫」と軽く答えていたかもしれません。けれど今は違います。「ケアレスミスがあることと、そこに対する保護者様のご不安」を、ちゃんと大問題として受け取り、一緒に解決の道を進めることに力を尽くしているそうです。
子育てサロン——「なんで大問題か」を、詰問せずに掘り下げる
3本柱の一つ、子育てサロンは35分のプライベートカウンセリングです。保護者から寄せられる相談で、いちばん多いのはどんな内容なのでしょうか。
かすみそう先生
一番多いのは「成績が上がらない」「勉強しない」ですね。最近は海外のお子さまのレッスンが増えていることもあって、特に「日本語の勉強をしない」というご相談が多いような気がします。まとめてしまうと、「学校の勉強と、学校の宿題以外はやらない(だから結果が出ない)」というご相談がメインです。
相談に乗るときに崩さないようにしているのは、「保護者様にとって大問題」という姿勢です。そのうえで5W1Hを意識しながら、けれど詰問にならないように、「なぜそれが大問題なのか」を一緒に明らかにしていきます。
かすみそう先生
どのくらい勉強していたら安心か? それは何のためなのか? そのためには、本当に「たくさんの自習時間」が必要なのか?——そんなことが見えてくると、一旦安心される保護者様が少なくありません。でも、わたしも母親なので知っています。保護者様の愛が無限である以上、お悩みも無限大。同じお悩み・同じご相談でも、何回でも向き合わせていただきます。
子育てサロンは35分という枠のプライベートカウンセリングです。教科指導のように「何をどこまで進める」という目標がない分、保護者が本音を出しやすい時間になっています。「大したことじゃない」と流されずに、何度でも向き合ってもらえる場所。それが子育てサロンの役割のようです。
「正解がわからないなら、正解を作ってしまおう」——HS+学習コーチング
もう一つの柱が、HS+の学習コーチングです。教えるのではなく、生徒自身が「自分で学ぶ力」を身につけられるよう伴走するサービスで、まなぶてらすにはこの仕組みを専任で担当する講師(マナ先生インタビューで詳しく紹介しています)もいるほど、丁寧な伴走が求められる分野です。かすみそう先生も、このHS+を通じて忘れられない出会いがあったといいます。
かすみそう先生
高校入試のために勉強をしないといけないのはわかっている。でも、何をするのが正解かわからないから、結果「やらない」という中学2年生の生徒さんがいました。彼女との出会いは中学2年生の12月。1年後に欲しい結果がありました。
やる気があってもできない、そもそもやりたくない、何をやっていいかわからない——「勉強しない」にもいろいろな理由があるとかすみそう先生は考えています。この生徒さんは、まさに「何をしたら正解かわからない」タイプでした。
かすみそう先生
「正解がわからないなら、正解を作ってしまおう」。そう思って、1週間のプランニングをしました。月曜日には数学をするのが「正解」。火曜日には英語をするのが「正解」。30分でいいから、学校の問題集を進めれば「大正解」。そんなことを言った記憶があります。
完璧主義だった彼女は、本当に翌日から、毎日30分の勉強をママに声掛けされることなくスタートしたそうです。ママが一番驚いていました。それは1週間たっても、1か月たっても変わらず、だんだん「正解」に含まれる教科数と学習時間が増えていきました。5か月ほどたった中学3年生の中間テストでは、これまでの最高点から20点アップした教科もあったといいます。
そのまま夏休みを過ごし、2学期を過ごし、結果はもともとの志望校よりも2ランク上の、「本当は行きたいと思っていた」高校への合格でした。
かすみそう先生
「勉強しない理由」を見つけて、そこをダイレクトに解決できるのが学習コーチングの醍醐味だと感じています。
HS+の具体的な仕組み(週1〜3回の面談プランや保護者への報告の流れなど)については、専任講師であるマナ先生のインタビューでも詳しく紹介されています。気になる方はあわせてご覧ください。
国語・算数・英語・作文・英検まで——「何とかすればできるかもしれない」を積み重ねてきた
かすみそう先生が対応する教科は、小学生の国語・算数・作文から、中学生の英語・数学・作文、高校生の英語・小論文、そして全学年対象の英検対策まで、非常に幅広いのが特徴です(作文・読書感想文の指導については、こちらの記事でも詳しく紹介しています)。ここまで対応範囲を広げてきた理由を尋ねると、家庭教師ならではの事情が見えてきました。
かすみそう先生
ご家庭にお邪魔するタイプの家庭教師や、個別指導の学習塾での教室長などをしている中で、「わたしは英語しか教えられません」とは言えない状況下にいることが多かった気がしています。たとえば、高校生に突然「ちょっとでいいから化学を教えてほしい」と言われて、その範囲だけ3日くらい徹夜で勉強して、なんちゃってテスト対策。そのテストでは希望通り「脱・欠点」が達成できたので、ホッとしました(笑)。
できることだけでなく、「何とかすればできるかもしれないこと」に取り組んできた結果として、今の幅広い対応範囲があるとかすみそう先生は振り返ります。図書館司書の資格も、英語科教員免許も、そうした姿勢の延長線上で取得したものでした。
かすみそう先生
自分が読書好きで、本に囲まれて生活したい!と思って図書館司書の資格を取ったり、英語って素敵!と思って教科書の音読を続けた結果、英会話教室に行かなくても英語が話せるようになったりした、という経験があります。そんなことを伝えたくて、教員免許を取得しました。資格をダイレクトに何かに活用しています、という事例は現状ではありませんが、「好き」「楽しい」を積み上げていくと、勉強に面白さを実感できる、という体験には自信があります。
生徒と話すときも、「何かに打ち込めるきっかけ」が必ずあると確信して接している——それが「生きる力」につながると信じている、とかすみそう先生は語ります。
この幅広さは、一朝一夕に身についたものではありません。個別指導塾で教室長を務めていた時期には、英語・数学・国語を自ら担当しながら、約120名の生徒を抱える教室全体のアルバイト講師指導・学習プラン作成・保護者面談までを兼務していました。一つの教科だけでなく教室全体を見渡してきた経験が、今の「何でも相談できる」対応力の土台になっているようです。
深夜0時のビデオ通話も——海外在住・帰国子女家庭に伴走する工夫
かすみそう先生は深夜・早朝のレッスンにも対応しており、日本時間午前1時や午前6時での授業実績もあります。時差のある海外在住家庭や、帰国後に日本語の読み書きに苦労するお子さんからの依頼が多いためです。こうした生徒と接するときに大切にしていることを聞きました。
かすみそう先生
「わからないかもしれない」という感覚を持ちながら、「できるはずである」という気持ちを持ってレッスンをしています。海外在住の生徒さんにとって、たとえば漢字は異国の文字。「読めないかもしれない」「知らないかもしれない」——でも、学齢相応の漢字は「読めるはずだ」「知っているはずだ」と思い続けるなど、生徒さんのポテンシャルを、こちらが勝手に過小評価しないことは大切にしています。
実際に「読めない」「わからない」と言われたときには、「普段漢字を見ること少ないから(今は)仕方ない」と受け止めながら、どうすればできるようになるか、何をしたらいいか、できるようになった先にどんないいことがあるかを、「できるようになる」ことへの確信を持ちながら伝えるようにしているそうです。時差や環境の違いを言い訳にせず、それでも生徒の力を信じ続ける姿勢が、海外家庭から選ばれる理由の一つでしょう。まなぶてらすでは初回レッスンの前にメールやチャットで希望内容をすり合わせる流れになっており、深夜・早朝を含めた時間帯の調整もこの段階で相談できます。
「相談」「学習の仕方」「教科」——今この家庭に必要なものを、どう見極めているか
子育て相談、学習コーチング、教科指導。この記事の核心とも言える問い——3つのうち、今この家庭に必要なのはどれかをどう見極めているのか——を投げかけると、かすみそう先生からは飾らない答えが返ってきました。
かすみそう先生
難しい質問ですね……。正直に言うと「見極めている」とは思えていません。まずは、リクエスト通りに対応します。相談したい、と言われたら相談に乗り、学習の仕方を考えてほしい、と言われれば一緒に考える。その先にあるご家庭の状況で、自分の行動をチェックして微修正している気がします。
たとえば相談したい、と言われても、実はご本人の中にすでに答えがある場合は、その答えに対してダイレクトに訴求するほうが時短で解決策に進めます。そんなときは「一度やってみない? 騙されたと思って」などと、教科指導に誘導することもあるそうです。
かすみそう先生
めちゃくちゃカッコよく言ってみると「向き合って、観察して、判断している」なんですが、言いながら、そこまでではないような気がしています(笑)。
3つのサービスを器用に使い分ける達人、というより、目の前の一家族の反応を見ながら、そのつど選び直している——飾らないその等身大の姿勢が、かえって保護者の信頼につながっているようです。
保護者が家庭でやりがちなNG
最後に、家庭学習の場面で保護者がやってしまいがちなNGについても聞きました。
かすみそう先生
ご自身がした過去の勉強方法を、そのままお子さんに提案してしまうことですね。問題集も、学習方法も、教科によっては学習内容そのものも変わっていることがあります。良かれと思っていても、かえって混乱を招いていることがあるんです。
「自分の頃はこうだった」という経験則は、今の子どもにそのまま当てはまるとは限りません。まずは今の教材・今の方法を確認してみることが、遠回りに見えて一番の近道と言えそうです。
こんな家庭におすすめの使い分け
ここまでの内容を、かすみそう先生自身のプロフィールにある案内をもとに、3本柱ごとに整理してみます。ご家庭の状況に近いものから、まずは相談してみるのがよさそうです。
子育てサロンが向いている方
子育ての悩みを誰かに聞いてほしい/教育方針に迷っている/周りと比べて焦ってしまう/子どもとの関わり方に悩んでいる/不登校や学習の遅れが心配
HS+(学習コーチング)が向いている方
「勉強しなさい!」と毎日言うのに疲れた/子どもに自分から勉強してほしい/計画を立てるのが苦手/課題提出がいつもギリギリ/テスト前に何をしていいかわからない様子
教科指導が向いている方
学校の授業についていけない/苦手教科を克服したい/基礎からやり直したい/英検など資格試験に挑戦したい/読書感想文・作文・小論文の力をつけたい
一つの家庭が、時期によって3つを行き来することもある——それが、かすみそう先生の伴走スタイルです。日々の家庭学習の環境づくりについては、リビング学習が続く家庭に共通する3つの工夫もあわせて参考にしてみてください。
かすみそう先生に相談してみませんか
子育ての相談だけでも、学習コーチングだけでも、教科指導だけでも大丈夫。ご家庭の状況に合わせて、かすみそう先生がプロフィールページから直接ご相談を伺います。気になった方はまずお問い合わせください
※ しつこい勧誘は一切ありません。まずは気軽にお試しください。
かすみそう先生へのよくある質問
Q. 子育てサロン・HS+・教科指導は、それぞれ別々に申し込む必要がありますか?
A. はい、いずれもまなぶてらすのレッスンとして個別にご依頼いただく形になります。まずは相談したいのか、学習の仕方を一緒に考えてほしいのか、それとも教科を教えてほしいのか、ご家庭の状況に近いものからお問い合わせいただくのがおすすめです。迷う場合は、プロフィールページの問い合わせ欄でご相談内容を伝えていただければ対応いただけます。
Q. 海外在住・帰国子女でも対応してもらえますか?
A. 対応しています。かすみそう先生は日本時間の深夜・早朝レッスンにも実績があり、時差のある海外在住家庭や、日本語の読み書きに不安のある帰国子女のお子さんの指導経験も豊富です。
Q. 子育ての相談だけでも利用できますか?
A. はい。子育てサロンは35分のプライベートカウンセリングで、教科指導を伴わずにご利用いただけます。「成績が上がらない」「勉強しない」といったお悩みのほか、日本語学習に関するご相談も多く寄せられています。
Q. どの学年まで対応していますか?
A. 小学生から高校生まで対応しています。小学生は国語・算数・作文、中学生は英語・数学・作文、高校生は英語・小論文、全学年共通で英検対策・読書感想文の指導にも対応しています。
まとめ——「勉強しなさい」の代わりに
インタビューの最後に、読者の保護者に向けてメッセージをお願いしました。
かすみそう先生
「勉強しなさい!」は、「愛するあなたの将来が心配だ」という保護者様の無償の愛だと確信しています。そのうえでわたしは、「勉強しなさい!」をいったん封印して、お子様と保護者様の間で、何が好きで、何が楽しくて、どんなことが嬉しいのか、そんな会話をもっともっとしてほしいと思っています。もし「勉強しなさい!」と言うのを止められないなら、ぜひまなぶてらすのプロ講師に代わりに言わせてください。保護者様の無償の愛と、楽しく笑顔と夢があふれる会話のなかで育まれた「生きる力」を、最大限に発揮できるよう尽力いたします。
「見極めている自信はない」と正直に語りながらも、目の前の家庭に合わせて相談・学び方・教科の間を行き来し続けるかすみそう先生。その柔軟さの土台には、シングルマザーとして20年、悩みながら子どもと向き合ってきた実体験がありました。教科を一つに絞らず、相談ごとにも蓋をせず、目の前の家庭の声に合わせて形を変え続ける——その伴走のあり方こそが、20年間ずっと選ばれ続けてきた理由なのかもしれません。
この記事の著者
取材協力
かすみそう先生
まなぶてらす講師・子育てサロン/HS+学習コーチング/教科指導の3本柱で伴走・家庭教師歴20年以上
シングルマザーとして中学1年生の子どもを育てながら、20年以上家庭教師として活動。図書館司書、中学・高校英語科教員免許、TOEIC860点。