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「作文を書いてきてね」という宿題を持ち帰ると、鉛筆を持ったまま原稿用紙をじっと見つめて固まってしまう——そんなお子さんの様子に、どう声をかけたらいいか分からず困っている保護者の方は少なくありません

生活文、運動会や遠足の作文、意見文。学校で出される作文の宿題は、読書感想文とは違って「決まった型」がないぶん、何を書けばいいのか本人にも分からなくなりがちです。この記事では、作文用紙に向かう前の「素材集め」と、書き出しでつまずく子への声かけを中心に、家庭でできる作文の育て方を解説します。

なぜ作文が苦手な子は「何を書くか」で止まってしまうのか

作文が苦手な子の多くは、文章を書く技術より前に「何を書くか」を決める段階でつまずいています。いきなり原稿用紙を渡されても、頭の中に散らばった出来事を整理する手順を知らなければ、手が止まってしまうのは自然なことです。

「作文が苦手」というと語彙力や表現力の問題だと思われがちですが、実際には「書きたいことが決まっていないまま書き始めてしまう」ことが原因になっているケースが多く見られます。次の章では、原稿用紙を使わずに「書きたいこと」を見つける手順を紹介します。

書く前にやること——「事実を全部出す」素材集めの3ステップ

作文が苦手な子ほど、いきなり原稿用紙に向かわせず、素材集めの時間を別に取ることが効果的です。まなぶてらすの講師陣の間でも、次の3ステップで進める方法がよく使われています。

①出来事を洗いざらい書き出す(作文用紙は使わない)

まずは原稿用紙ではなく、メモ用紙やノートの余白に、その日あったことを箇条書きで全部書き出します。「いつ」「どこで」「誰と」「何をした」を順番に、良し悪しを考えずにとにかく並べていきます。書きたいことが思い浮かばない子には、「朝は何時に起きた?」「お昼は何を食べた?」のように、時系列に沿って質問しながら一緒に書き出すと進めやすくなります。

②その中から「一番書きたいこと」を選ぶ

事実がひととおり出そろったら、「この中で一番書きたいことはどれ?」と本人に選ばせます。原稿用紙の分量に応じて、1〜2個に絞り込むのがポイントです。ここで初めて「何について書くか」が決まります。

③「なんで?」「どうして?」で深掘りする

書きたいことが決まったら、「どうしてそれが楽しかったの?」「そのときどう思った?」と、理由や気持ちを掘り下げる質問を重ねます。事実の羅列だった内容に、本人の考えや気持ちが加わることで、作文らしい厚みが出てきます。

この3ステップの考え方は、まなぶてらす講師コラム「学校では教えてくれない? 作文を書く時の3ポイント」で、実際の指導エピソードとともに詳しく紹介されています。あわせてご覧ください。

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書き出しでつまずく子への声かけ——「事実」と「気持ち」を分ける

書き出しでつまずく子の作文を読むと、出来事を時系列に並べただけで終わっていることがよくあります。「今日は運動会でした。徒競走をしました。お弁当を食べました。楽しかったです。」というように、事実だけがきれいに並んでいて、本人の気持ちが見えてこない状態です。

これは決して悪い文章ではなく、「事実を書く」という土台ができている証拠でもあります。ここに「気持ち」を足していく声かけが次のステップです。「楽しかった」で終わっている部分があれば、「どこが一番楽しかった?」「なんで楽しいと思ったの?」と、ひとつの場面に絞って掘り下げることで、本人にしか書けない一文が生まれます。

親が「もっと気持ちを書きなさい」と指示するより、具体的な場面を一緒に思い出す質問をするほうが、子ども自身の言葉を引き出しやすくなります。

構成に迷ったら——「はじめ・なか・おわり」は最小限でいい

素材と気持ちが揃ったら、最後に文章の順番を整えます。とはいえ、構成の型を細かく教え込む必要はありません。「はじめ(いつ・どこで・何をしたか)」「なか(一番書きたいこと・気持ち)」「おわり(今の気持ちやこれから)」の3つの箱に、集めた素材を振り分けるくらいの意識で十分です。

構成をさらに詳しく知りたい場合や、読書感想文のように決まった型がある課題については、読書感想文、親はどこまで手伝っていい?「書けない子」が自分の言葉で書けるようになる関わり方の「工程3:構成」で詳しく解説しています。

読書感想文と何が違う?

生活文や意見文と読書感想文は、素材の集め方が異なります。生活文・意見文は「自分が体験した事実」から書きたいことを選ぶのに対し、読書感想文は「本から読み取った情報」を「好き・嫌い」に分けて整理するところから始まります。

読書感想文の書き方や、親がどこまで手伝っていいかについては、読書感想文、親はどこまで手伝っていい?「書けない子」が自分の言葉で書けるようになる関わり方で詳しく取り上げていますので、あわせてご覧ください。

作文の指導に強いまなぶてらすの先生を紹介します

ここでは、作文・国語の指導を得意とする3名の先生を紹介します。素材集めの質問だしから、書いた文章の見直しまで、お子さんのペースに合わせて伴走してくれます。


くに先生

くに 先生

国語専門・指導歴10年以上。作文・小論文の指導に定評があり、難関中学受験の国語対策から日常の作文まで幅広く対応します。

口コミ:「それでも授業の中で娘の考えがでるまで待って、引き出していただき、自分で考えて、そっか!っと分かることの楽しさを伝えていただいています

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たたみ先生

たたみ 先生

作文・小論文と国語読解が専門。指導歴10年以上のベテランで、書くこと自体に自信がない小学生への指導実績が豊富です。

口コミ:「習う前は作文を書くのが大変でした。100文字すら書けず、いつも悩んでいました。先生に習ってからは、少しずつ文章を、つなげれるようになっていき、間違いを直してもらいながら自信に繋がっているように思います」

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こま先生

こま 先生

日本の小学校教諭5年・海外の日本人学校教諭5年のキャリアを持つ元教員。「子どもたちの自尊心の芽を大切に育てる」姿勢で、書くことに自信のない子にも寄り添います。

口コミ:「とても優しくて、子どもをよく褒めてくださいます。教え方がとても上手で、先生に出会えて良かったと思っています」

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よくある質問

Q. 作文が苦手なのは語彙力が足りないからですか?

語彙力よりも、書きたいことが決まらないまま書き始めてしまうことが原因であるケースが多く見られます。まずは原稿用紙を使わず、事実を書き出すところから始めてみてください。

Q. 何歳から作文の練習を始めればいいですか?

年齢の下限はありません。低学年のうちは親が質問しながら一緒に素材集めを行い、高学年になるにつれて本人だけで書き出せるように、少しずつ手を離していくとよいでしょう。

Q. 親が文章を直接書き直してもいいですか?

おすすめしません。文章を直接書き直すと、本人の言葉ではなくなってしまいます。質問を投げかけて本人の言葉を引き出す関わり方のほうが、書く力そのものが育ちやすくなります。

Q. 読書感想文にもこの方法は使えますか?

素材集めの考え方は応用できますが、読書感想文は「本から読み取った情報」を整理する点が異なります。読書感想文については読書感想文、親はどこまで手伝っていい?「書けない子」が自分の言葉で書けるようになる関わり方で詳しく解説しています。

まとめ

作文が苦手な子の多くは、書く技術ではなく「何を書くか」を決める段階でつまずいています。①事実を洗いざらい書き出す、②一番書きたいことを選ぶ、③「なんで?」「どうして?」で深掘りする——この3ステップと、事実と気持ちを分ける声かけをセットで試してみてください。それでも進まないと感じたときは、まなぶてらすの先生に相談してみるのも一つの選択肢です。

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この記事の著者

まなぶてらす編集部

まなぶてらす編集部

「まなぶてらす」は、勉強も習い事もひとつの場所で学べるオンライン家庭教師サービスです。一人ひとりの「好き」や「得意」を伸ばし、お子さまの強みを育てることを大切にしています。学びに関する最新情報や、家庭学習に役立つ知識をお届けします。

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この記事の監修者

坂本七郎

坂本七郎

まなぶてらす代表・家庭学習コンサルタント

5,000人以上の保護者への学習相談実績を持つ家庭学習の専門家。著書15冊(累計26万部以上)。NHK Eテレなど多数メディアに出演。2016年にオンライン家庭教師「まなぶてらす」を設立し、多様な学習ニーズに対応するサービスを運営。

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