冬期講習は必要?費用の考え方と申し込み前に決めておきたいこと
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10月の終わりごろになると、塾によっては冬期講習の案内が届き始めます。講座の一覧と申込書、面談の日程が一緒に届き、「全部取ったほうがいいのだろうか」「費用がかさむけれど、取らないと置いていかれないか」と迷う保護者の方は少なくありません。塾に通っていないご家庭でも、「この冬休みに何かさせたほうがいいのでは」と気になる時期です。
冬期講習は、夏期講習とは条件が違います。冬休みは夏休みより短く、年末年始の行事もはさまります。受験学年にとっては入試が近づく時期でもあります。だからこそ、申し込む前に「何のために、どの講座を取るか」を家庭で決めておくことが大切です。
この記事では、案内が届いたときに確認したいこと、受験学年とそれ以外の学年での考え方の違い、費用の考え方、申し込み前に家庭で決めておくこと、すすめられた講座を断りたいときの伝え方を順に整理します。
冬期講習の案内が届いたら、まず確認したい3つのこと
案内が届いたら、申込書を書く前に「目的」「日程」「費用の内訳」の3つを確認します。この3つが分かれば、講座を選ぶ基準ができます。
講座名だけでなく、扱う単元や内容を確かめます。2学期の内容の総復習なのか、3学期の内容の先取りなのか、入試に向けた演習なのかで、お子さんに合うかどうかが変わります。
冬休みのうち、どの日に何時間授業があるかを確かめます。年末年始の帰省や家族の予定、学校の冬休みの宿題をする時間と重ならないかも、カレンダーに書き出しておくと見通しが立ちます。
講習費の合計だけでなく、講座ごとの金額や教材費などの内訳まで見ておきましょう。内訳が分かれば、どの講座を減らすと費用がどう変わるかを考えられます。
冬期講習は必要?受験学年とそれ以外の学年で違う考え方
冬期講習が必要かどうかは、学年によって考え方が変わります。受験学年にとっては入試が近づく大切な時期で、それ以外の学年にとっては、2学期の内容を固めて3学期に備える時期です。
| 受験学年(小6・中3) | それ以外の学年 | |
|---|---|---|
| 冬休みの位置づけ | 入試本番が近づく時期 | 2学期の総復習と、3学期への準備の時期 |
| 講習で重視すること | 志望校の問題に合わせた演習と、苦手単元の最後の補強 | 2学期につまずいた単元の復習 |
| 気をつけたいこと | 講座を増やしすぎて、過去問や解き直しの時間がなくならないか | 講習の予定で、冬休みの宿題や生活リズムが崩れないか |
受験学年は「今の勉強の優先順位を崩さない」
受験学年の冬休みは、入試本番が近い時期です。この時期に大切なのは、新しいことを増やすより、これまで積み上げてきた勉強を仕上げることです。塾に通っている場合は、冬期講習が受験対策の中心になることも多いので、講座の中身が志望校の対策に合っているかを、塾の先生と確認しておきます。
講座を足したくなったときは、過去問を解く時間や、間違えた問題を解き直す時間が残るかどうかを先に考えます。予定を詰めすぎると、解き直しが追いつかなくなり、講習の効果も出にくくなります。中学受験をする場合は、冬休みのうちに受験日程の最終確認もしておくと安心です。日程の組み方は中学受験の志望校の選び方|偏差値だけで決めない学校選びの軸の後半で取り上げています。
受験学年以外は「2学期のつまずきを残さない」
受験学年以外の子にとって、冬休みは2学期に習った内容を見直す機会です。3学期の授業は2学期の内容を前提に進むことが多いため、つまずいた単元を冬休みのうちに戻って復習しておくと、3学期の授業についていきやすくなります。
この学年では、講習をたくさん取ることよりも、苦手な単元をしぼって復習することに意味があります。2学期の答案や通知表を見て、どの単元でつまずいたかを親子で確かめてから、講座を選ぶとよいでしょう。中学生の通知表の観点の見方は、中学生の内申点の上げ方|2学期の期末までに家庭でできることでまとめています。
冬期講習の費用はどう考える?「全部取る」以外の選択肢
冬期講習の費用は、塾の種類、学年、取る講座の数によって大きく変わります。そのため、ほかの家庭や一般的な相場と比べるよりも、わが家の目的に対して、その講座が必要かどうかで判断するほうが確かです。
講習の費用が、受ける講座やコマの数に応じて変わる塾もあります。その場合は、講座の数を変えれば費用も変わります。案内に「必修」と「選択」の区別がある場合は、選択講座のなかから、目的に合うものだけを選べることがあります。区別が書かれていない場合も、面談で「講座を選んで受けることはできますか」と尋ねてみてください。
「全部取る」以外には、たとえば次のような選び方があります。
- 苦手な教科・単元の講座だけを取る:2学期の答案でつまずきが見えた教科にしぼる
- 講座の日数を減らす:年末年始の前後など、家族の予定と重なる日を外す
- 講習は取らず、家庭での復習に時間を使う:学校の教科書やワークで、2学期の内容を解き直す
- 単元をしぼって、個別指導を短期間だけ使う:集団の講座では扱わない単元を、1対1で補う
夏期講習について同じように考えた記事として、夏期講習、本当に行かせるべき?費用相場と「塾なしの夏」でも伸びる子の条件もあります。冬は期間が短いぶん、夏よりもさらに目的をしぼって選ぶのがおすすめです。
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申し込む前に、家庭で決めておきたいこと
申込書を出す前に、親子で次の4つを話し合っておきます。決めておくと、面談で講座をすすめられたときにも、家庭の考えをもとに選べます。
□ 目的:この冬休みに何ができるようになりたいか(例:2学期の数学の関数を復習する、志望校の過去問を仕上げる)
□ 苦手な単元:2学期の答案や通知表から、つまずいた単元を1〜2つ書き出す
□ 日程:冬休みの家族の予定、帰省、学校の宿題の量をカレンダーに書き込む
□ 年末年始の過ごし方:休む日と勉強する日を決め、生活リズムをどう保つかを話し合う
年末年始は、家族の予定で勉強の時間が取りにくくなりがちです。受験学年でも、休む日を先に決めておくと、ほかの日の勉強に集中しやすくなります。塾によっては年末年始に特別な講座を開くところもありますが、取るかどうかは、ここで決めた目的と日程に照らして考えます。
すすめられた講座を断りたいときは?
講座を断りたいときは、家庭の方針を先に伝え、そのうえで取る講座と取らない講座を伝えます。塾の先生は、お子さんの成績や志望校をふまえて講座をすすめていることが多いものです。すすめられた理由を聞いたうえで判断すれば、塾との関係を崩さずに講座を選べます。
- すすめる理由を先に聞く:「この講座は、うちの子のどんな課題に合っていますか」と尋ねる
- 家庭の方針を伝える:「冬休みは2学期の復習を中心にしたい」「年末年始は家族の予定がある」など、選ぶ理由を具体的に伝える
- その場で決めなくてよい:迷ったら「家で相談してから申し込みます」と伝え、持ち帰って考える
受験学年の場合、塾の先生は志望校の入試の傾向を把握していることも多いので、講座を減らしたいときも、どの講座が志望校の対策に欠かせないかは聞いておき、判断の材料にしてください。
塾の講習とオンライン家庭教師はどう組み合わせる?
集団塾の講習は決まった内容をまとめて学ぶ場で、オンライン家庭教師は一人ひとりのつまずきに合わせて学ぶ場です。2つを組み合わせるときは、役割を分けて使うと、時間とお金をむだにしにくくなります。
- 集団の講習で全体を学び、個別指導で苦手単元を補う:講習でつまずいた単元や、講習では扱わない単元だけを1対1で見てもらう
- 塾に通っていない場合は、単元をしぼって短期間だけ使う:冬休みの数回だけ、2学期の苦手な単元を集中的に復習する
- 受験学年は、解き直しや過去問の見直しに使う:講習で解いた問題のうち、自分で直せなかったものを一緒に確かめる
夏の時期に、塾の講習とオンライン家庭教師の違いを比べた塾の夏期講習 vs オンライン家庭教師|費用・効果・向いている子の違いを徹底比較も参考になります。
冬休みの苦手単元の復習を支える、まなぶてらすの先生
オンライン家庭教師の「まなぶてらす」では、先生を自分で選んで1回ごとに予約できるので、冬休みの数回だけ、苦手な単元にしぼって受ける使い方もできます。レッスンはGoogle Meetで、基本は1コマ50分です。
小学生・中学生のつまずきに合わせた指導をしている先生を紹介します。

さちこ 先生
そろばんと算数を指導する先生。まなぶてらすで8年間、そろばん・算数の講師を務めています。集団塾で少し遅れているところや、分からないままになっているところを、単発のレッスンで見てもらうこともできます。

Candy 先生
小学生から高校生までの英語を指導する、英語専門の先生。中学・高校英語の授業の補習や定期テスト対策に対応し、つまずきの原因を一緒に見つけて、基礎からやり直すところから進めます。定期受講のほか、スポットでの受講もできます。
先生との相性は、プロフィールだけでは分からない部分もあります。まずは1回受けてみて、お子さんが質問しやすいかどうかを確かめてから、続けるかどうかを決めてください。
よくある質問
Q. 塾に通っていない子は、冬休みに何をすればいいですか?
2学期の答案や通知表を見て、つまずいた単元を1〜2つ選び、教科書やワークで解き直すのがおすすめです。家庭だけで進めにくい単元は、個別指導を数回だけ使う方法もあります。
Q. 冬期講習を取らないと、置いていかれますか?
講習を取らないことだけで、すぐに置いていかれるとは限りません。冬休みに2学期の内容を復習しておけば、3学期の授業にはついていきやすくなります。塾に通っている場合は、講習で進む内容が3学期の授業とどうつながるかを、塾の先生に確認しておくと安心です。
Q. 集団の講習と個別指導は、どちらがいいですか?
決まった範囲をまとめて学びたいなら集団の講習、つまずいた単元を自分のペースで復習したいなら個別指導が向いています。目的によって使い分けたり、組み合わせたりすることもできます。
Q. 冬期講習だけを受けることはできますか?
塾によっては、ふだん通っていない子でも冬期講習だけを受けられる場合があります。受けられるかどうかや条件は塾ごとに違うので、各塾の案内で確かめてください。
Q. 年末年始も勉強させたほうがいいですか?
受験学年でも、休む日を先に決めておくと、ほかの日の勉強に集中しやすくなります。何日休むかは、この冬の目的と日程に照らして家庭で決めてください。受験学年以外であれば、年末年始は生活リズムを大きく崩さない程度に休み、前後の日に2学期の復習を進める方法もあります。
まとめ
冬期講習は、取るか取らないかではなく、目的に合う講座を選ぶものです。案内が届いたら、目的・日程・費用の内訳を確かめ、受験学年なら今の勉強の優先順位を崩さないこと、それ以外の学年なら2学期のつまずきを残さないことを基準にします。
申し込む前に、親子で目的、苦手な単元、日程、年末年始の過ごし方を話し合っておくと、面談でも迷わずに選べます。冬休みは短い期間だからこそ、やることをしぼるのがいちばんの近道です。
この記事の著者
まなぶてらす編集部
「まなぶてらす」は、勉強も習い事もひとつの場所で学べるオンライン家庭教師サービスです。一人ひとりの「好き」や「得意」を伸ばし、お子さまの強みを育てることを大切にしています。学びに関する最新情報や、家庭学習に役立つ知識をお届けします。
この記事の監修者
坂本七郎
まなぶてらす代表・家庭学習コンサルタント
5,000人以上の保護者への学習相談実績を持つ家庭学習の専門家。著書15冊(累計26万部以上)。NHK Eテレなど多数メディアに出演。2016年にオンライン家庭教師「まなぶてらす」を設立し、多様な学習ニーズに対応するサービスを運営。


