※本記事には「まなぶてらす」のサービス紹介が含まれます

「都立高校を第一志望に考えているけれど、内申点の仕組みがよく分からない」「学力検査の点数さえ取れれば大丈夫なのでは?」——中学生のお子さんを持つ保護者の方から、こうした声をよくいただきます。

都立高校入試は、当日の学力検査だけで合否が決まるわけではありません。中学校でつけられる「内申点(調査書点)」が、合否の約3割を占めます。しかも内申点は、テスト前の追い込みだけでは大きく動かせない性質のもの。だからこそ、仕組みを早めに知っておくことが大切です。

坂本七郎
坂本七郎
内申点は一夜漬けでは動きません。でも、仕組みを正しく知れば「今からやるべきこと」は驚くほどシンプルになります。

この記事では、東京都教育委員会が公表している最新の資料をもとに、都立高校入試における内申点(調査書点)の決まり方・学力検査との比率・実技4教科が2倍になる仕組み、そして2学期を前に今からできる対策までを、中学生の保護者の方に向けてわかりやすく整理します。

都立高校入試は学力検査だけで決まる?内申点(調査書点)とは

都立高校(第一次募集・分割前期募集)の合否は、当日の学力検査の点数と、中学校の成績から算出する内申点(調査書点)を合わせた「総合成績」で決まります。学力検査で高得点を取っても、内申点が低ければ届かない——ということが起こり得ます。

内申点(調査書点)とは、中学校でつけられた9教科の評定(5段階)を、入試用に点数化したものです。都立高校では、この調査書点と学力検査の得点、さらに英語スピーキングテストの結果を合計して合否を判定します。

令和9年度(2027年度)入試を例にすると、全日制課程・第一次募集の総合得点は次のように構成されています。

都立高校入試(第一次募集)の総合得点=1020点満点
  • 学力検査:700点(当日のテストの得点)
  • 調査書点(内申点):300点(9教科の評定を換算したもの)
  • 英語スピーキングテスト(ESAT-J YEAR3):20点

合計=700+300+20=1020点満点。このうち内申点が300点分を占めます。

※チャレンジスクールなど学力検査を実施しない学校や、英語の学力検査を行わない学校(スピーキングテストの結果は使いません)など、一部例外があります。

つまり、内申点は「おまけ」ではなく、合否を左右する大きな柱のひとつです。まずは「学力検査と内申点、両方で勝負する入試」だと押さえておきましょう。

都立の内申点はどう決まる?9教科の評定と実技4教科2倍の仕組み

都立高校入試の内申点は、9教科の評定を点数に置き換えて計算します。このとき、実技4教科(音楽・美術・保健体育・技術家庭)の評定は「2倍」して数えるのが最大のポイントです。

学力検査を5教科(国語・数学・英語・社会・理科)で行う学校の場合、評定の点数化は次のようになります。

換算内申(評定の点数化)= 5教科×5 + 実技4教科×5×2 = 65点満点

主要5教科は評定をそのまま、実技4教科は評定を2倍にして合計します。すべて「5」なら、25点+40点=65点が満点です。この換算内申を、比例計算で調査書点(300点満点)に置き換えます。

ここで注目したいのが、実技4教科が2倍でカウントされるという点です。5教科に比べて軽く見られがちな音楽・美術・保健体育・技術家庭ですが、都立入試では評定1つの重みが主要教科の2倍になります。実技教科の「4」と「3」の差は、内申点では大きな違いになります。

実技4教科の評定がどう決まるのか、期末テストや提出物でどこを意識すればよいのかは、別記事で具体的な計算例つきで詳しく解説しています。あわせて読んでみてください。

内申点を上げたい子が期末に意識すべき「副教科の比重」(実技4教科の2倍換算を、具体的な数字で計算しながら解説)

なお、都立入試の調査書点の計算に使われるのは、中学3年生でつけられる9教科の評定です。中学1・2年の評定は調査書点の点数化には使われません(令和8年度の実施要綱では、12月31日時点の中学3年生の評定を調査書に記載すると定められています)。令和9年度の詳細な実施要綱は2026年9月に公表予定のため、最新の情報は志望校の募集案内でも確認しておくと安心です。

学力検査と内申点の比率は?7対3と学校ごとの違い

都立高校の第一次募集・分割前期募集では、学力検査と調査書点(内申点)の比率は原則「7対3」です。学力検査の得点と調査書点の合計を1000点に置き換えると、7対3なら学力検査700点・調査書点300点となり、内申点が全体の3割を占める計算になります。

ここで知っておきたいのは、学力検査の教科数や検査内容は、学校によって違いがあるということです。多くの都立高校は5教科(国語・数学・英語・社会・理科)で学力検査を行いますが、一部の学校では国語・数学・英語の3教科で実施したり、独自問題を使ったりします。

学力検査を3教科で行う学校では、検査を実施しない6教科(社会・理科と実技4教科)の評定を2倍にして点数化するなど、換算の仕方も変わります。つまり「内申点がどれくらい効くか」は志望校によって変わるということです。

志望校が決まったら、必ず確認したいこと

  • 学力検査は何教科か(5教科か、3教科か)
  • 学力検査と調査書点の比率(全日制は原則7対3。芸術・体育に関する学科は6対4)
  • 独自問題を使うか、共通問題か

これらは各校の募集案内や学校説明会、東京都教育委員会の公式資料で確認できます。

都立の内申点を上げるには?今からできる4つのこと

内申点(評定)は、定期テストの点数だけで決まるわけではありません。授業への取り組み方や提出物など、日々の積み重ねが評価に直結します。だからこそ、今から意識すれば十分に間に合います。ここでは、今日から取り組める4つのポイントを紹介します。

内申点アップのために今からできる4つのこと

1. 提出物を「期限内に・ていねいに」出す
ワークやノート、レポートなどの提出物は、評定の重要な材料です。出す・出さないだけでなく、内容のていねいさも見られています。

2. 授業に前向きに参加する
発言・質問・グループ活動への取り組みなど、授業中の姿勢も評価対象です。「わからないことを質問できる」のは大きな強みになります。

3. 実技4教科に手を抜かない
実技4教科は2倍でカウントされるため、内申点への影響が大きい教科です。実技だけでなく、ペーパーテストや作品・提出物にもしっかり取り組みましょう。

4. 定期テストで着実に点を取る
評定のベースはやはり定期テストです。範囲が決まっているぶん、計画的に準備すれば結果につながりやすいのが定期テストです。

特に部活動で忙しい中学生にとっては、「定期テスト対策の時間をどう確保するか」が大きな課題になります。部活と勉強の両立のコツは、部活と定期テストを両立させる勉強法の記事でも詳しく紹介しています。

定期テスト・内申点対策を、お子さんに合わせて

入会金0円・月会費なし。中学生の5教科+実技教科まで見られる先生が在籍しています。

まなぶてらすの先生を探してみる »

※ 無料体験だけでもOK。しつこい勧誘は一切ありません。

2学期からでも内申点は立て直せる?今からできる優先順位

結論から言えば、2学期からでも内申点の立て直しは十分に可能です。むしろ、都立入試で使われる中学3年生の評定は、これから迎える2学期以降の取り組みが大きく反映されます。今の成績にがっかりする必要はありません。

中学3年生の2学期は、定期テスト・提出物・授業態度のすべてが評定に直結する、いわば「勝負の学期」です。この時期に提出物と授業への取り組みを立て直すだけでも、評定は動きます。特に「4」まであと一歩の教科、実技4教科は、優先的にてこ入れする価値があります。

また、英語スピーキングテスト(ESAT-J YEAR3)は中学3年生の11月に実施されます(令和8年度は令和8年11月22日実施)。20点分とはいえ、当日の総合得点に加算されるため、リスニングやスピーキングの練習も夏のうちから少しずつ進めておくと安心です。

2学期からの立て直し・優先順位の考え方

  • 「あと一歩で評定が上がる教科」から手をつける
  • 2倍で効く実技4教科を後回しにしない
  • 提出物の遅れ・出し忘れをゼロにする
  • 定期テストは範囲が出たらすぐ計画を立てる

定期テスト・内申点対策はオンライン個別で——まなぶてらすという選択肢

とはいえ、「5教科に加えて実技教科まで、家庭だけで対策するのは大変」という保護者の方は多いはずです。そんなときの選択肢のひとつが、オンライン個別指導です。

まなぶてらすは、勉強も習い事もひとつの場所で学べるオンライン家庭教師サービスです。Google Meetを使った1コマ50分のマンツーマン指導で、お子さん一人ひとりの状況に合わせて、定期テスト対策・内申点対策・高校受験までを個別にサポートできます。全国に200名以上の講師が在籍しており、5教科はもちろん、苦手教科や実技教科のフォローにも対応しています。

都立入試を見据えた定期テスト・内申点対策の進め方は、定期テスト対策のオンライン家庭教師のページでも紹介しています。

都立入試・定期テスト対策におすすめの先生

ここでは、中学生の定期テスト・内申点対策や高校受験のサポートを得意とする先生を3名ご紹介します。


こいけ先生

こいけ 先生

中学数学を中心に5教科に対応。高校受験の伴走から面接練習まで、生徒に寄り添った指導で志望校合格へ導きます。

口コミ:「こいけ先生のおかげで第一志望の高校に合格しました!思い切って塾をやめてまなぶてらすに替えてよかったです。偏差値が約10か月で20上がりました

プロフィールを見る


Hara先生

Hara 先生

数学を軸に国語・社会まで幅広く対応。お子さんの理解度に合わせて柔軟に進め、苦手教科を得意に変える指導が持ち味です。

口コミ:「中学2年生の年末から高校3年生の終わりまで、数学をメインに国語、社会科科目と幅広く教えていただきました。徹底してポジティブに接して下さり、数学は苦手から得意な科目に変わりました

プロフィールを見る


マナ先生

マナ 先生

中学生の国語・数学を中心に指導。勉強の内容だけでなく、学習習慣や取り組み方まで整えてくれるので、内申点対策の土台づくりに向いています。

口コミ:「中学1年生の娘の国語と数学を教えて頂いていますが、勉強の内容は勿論、勉強に対する姿勢や質問の仕方やノートの書き方などもコーチングして頂き、だんだんいい変化がみられてきています

プロフィールを見る

※ 先生選びや受講の流れに不安がある場合もご安心ください。無料のガイダンスサービスで、お子さんに合った先生選びを詳しくサポートいたします。

まずは無料で体験してみませんか?

お子さんの内申点・定期テストの悩みを、まずは先生に相談するところから始められます。

無料体験レッスンを予約する »

※ 無料体験だけでもOK。しつこい勧誘は一切ありません。

よくある質問

Q. 都立高校入試で内申点はどのくらい重要ですか?

第一次募集・分割前期募集では、学力検査と調査書点(内申点)の比率は原則7対3です。総合得点1020点満点のうち調査書点が300点を占めるため、内申点は合否を大きく左右します。当日の学力検査だけでなく、内申点も合わせた対策が必要です。

Q. 実技4教科の内申点は本当に2倍になるのですか?

はい。学力検査を5教科で行う学校の場合、音楽・美術・保健体育・技術家庭の実技4教科は、評定を2倍にして点数化します。主要5教科はそのまま、実技4教科は2倍のため、実技教科の評定が内申点に与える影響は大きくなります。

Q. 都立の内申点は何年生の成績が対象ですか?

都立高校入試の調査書点は、中学3年生の9教科の評定をもとに算出されます。中学1・2年の評定は調査書点の計算には使われません。令和8年度の実施要綱では12月31日時点の中学3年生の評定を調査書に記載すると定められており、実質的に2学期までの成績が反映される形です。

Q. 2学期からでも内申点は上げられますか?

可能です。都立入試で使われる中学3年生の評定は、これから迎える2学期以降の取り組みが反映されます。提出物・授業態度・定期テストを立て直すだけでも評定は動きます。特に2倍で効く実技4教科や、あと一歩で評定が上がる教科から優先的に取り組むのがおすすめです。

関連記事

参考文献

この記事の著者

まなぶてらす編集部

まなぶてらす編集部

「まなぶてらす」は、勉強も習い事もひとつの場所で学べるオンライン家庭教師サービスです。一人ひとりの「好き」や「得意」を伸ばし、お子さまの強みを育てることを大切にしています。学びに関する最新情報や、家庭学習に役立つ知識をお届けします。

▶ まなぶてらす公式サイト

この記事の監修者

坂本七郎

坂本七郎

まなぶてらす代表・家庭学習コンサルタント

5,000人以上の保護者への学習相談実績を持つ家庭学習の専門家。著書15冊(累計26万部以上)。NHK Eテレなど多数メディアに出演。2016年にオンライン家庭教師「まなぶてらす」を設立し、多様な学習ニーズに対応するサービスを運営。

▶ プロフィール詳細を見る


ABOUT ME
オンライン家庭教師「まなぶてらす」
単発・短期から受講できる 小・中・高校生のためのオンライン個別指導サービス。授業はすべて対面式のマンツーマン。<指導科目> 5教科、中学受験、高校受験、大学受験、そろばん、プログラミング、英会話、理科実験、ピアノ、将棋、作文など。まなぶてらす