総合型選抜に落ちたら?結果待ちの時期から一般選抜の勉強をどう続けるか
※本記事には「まなぶてらす」のサービス紹介が含まれます
総合型選抜の出願と面接を終えて、あとは結果を待つだけ。そうなると、教科の勉強に手がつかなくなるお子さんもいます。保護者としても、「合格するかもしれないのに、一般選抜の勉強をさせるべきだろうか」と迷うところです。
文部科学省の令和9年度大学入学者選抜実施要項では、総合型選抜の判定結果は令和8年11月1日以降に発表すると定められています。大学入学共通テストは令和9年1月16日・17日です。最も早い11月1日に結果が出たとしても、そこから共通テストまでは2か月半ほどです。
この記事では、結果待ちの時期の過ごし方、不合格だったときに最初の1週間ですること、そのあとに受けられる入試、保護者ができるサポートを順に整理します。
総合型選抜の結果待ちの間も、一般選抜の勉強は続けるべき?
続けることをおすすめします。理由は、結果が出てから一般選抜までの時間が短いからです。
| 入試の区分 | 実施要項で定められている時期(令和9年度) |
|---|---|
| 総合型選抜 | 判定結果の発表は令和8年11月1日以降 |
| 学校推薦型選抜 | 出願は令和8年11月1日以降、判定結果の発表は12月1日以降 |
| 大学入学共通テスト | 令和9年1月16日・17日 |
| 各大学の個別試験(一般選抜など) | 令和9年2月1日から3月25日までの間 |
総合型選抜の11月1日は「この日より前には発表しない」という決まりで、実際の発表日は大学によって違い、11月1日より後になる大学もあります。発表が遅いほど、結果が出てから共通テストや一般選抜までの期間は短くなります。
結果待ちの時期に手が止まるのは、怠けているからではありません。「合格していれば必要のない勉強」に見えてしまうためです。「どちらの結果でも使う勉強」から先に進めると、気持ちの面でも取り組みやすくなります。たとえば英語は、合格した場合も入学後の学びで使う場面があります。
結果待ちの時期の時間配分は?
面接や小論文の準備が終わったら、教科の勉強の割合を戻していきます。下の表は、時期ごとの配分の一例です。お子さんの受ける入試に合わせて調整してください。
| 時期 | 総合型選抜の準備 | 教科の勉強 |
|---|---|---|
| 面接・小論文の直前 | 中心にする | 英単語や古文単語など、毎日続けるものだけ残す |
| 選考が終わってから結果が出るまで | 次の出願先がある場合のみ進める | 中心に戻す。共通テストを受ける場合は、その教科から始める |
| 結果が出たあと | 合格なら入学までの準備へ | 不合格なら、出願する入試の科目にしぼる |
志望理由書や面接の準備そのものについては、総合型選抜・学校推薦型選抜の準備の進め方にまとめています。
不合格だったとき、最初の1週間でやることは?
最初の1週間は、気持ちを整えることと、次に受けられる入試を調べることに使います。勉強の計画を細かく立て直すのは、受ける入試が決まってからでかまいません。その間も、英単語など毎日続けてきた勉強だけは止めずにおきます。結果待ちの間に勉強が止まっていた場合も、ここから受ける入試と科目をしぼって進めていきます。
結果が出た日は、勉強の話をしなくてかまいません。本人が話したくなるまで待ち、保護者からは「ここまでよく準備したね」と、取り組んだ過程を言葉にして伝えます。
志望する大学の募集要項を開き、出願の締切と必要な科目を紙に書き出します。実施要項では、各大学は募集要項を令和8年12月15日までに発表することになっています。まだ出ていない大学は、公表の予定日を確かめておきます。
受ける入試が決まったら、必要な科目と試験日までの週数を並べます。全部を同じ重さで進めず、配点の大きい科目と、伸びる余地のある科目から時間を割り当てます。
担任の先生や進路指導の先生には、早めに結果を伝えてください。調査書の発行など、学校を通す手続きには日数がかかることがあります。
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総合型選抜のあとに、まだ受けられる入試はある?
あります。ただし、出願できる条件と締切は大学ごとに違うため、募集要項での確認が欠かせません。
| 入試の区分 | 確認すること |
|---|---|
| 学校推薦型選抜 | 高校の推薦が必要です。高校内の締切は大学の締切より前に設けられるのが通例で、すでに校内の選考が終わっている場合もあります。まず担任の先生に確かめます |
| ほかの大学・日程の総合型選抜 | これから出願を受け付ける大学があるか、ほかの入試と併願できるかを募集要項で確かめます |
| 一般選抜 | 実施要項では、各大学の個別試験は2月1日から3月25日までの間に行うと定められています。実際の試験日と、必要な科目・配点を募集要項で確かめます |
| 共通テストを使う方式 | 共通テストに出願していることが前提です |
令和9年度の共通テストの出願期間は、令和8年10月2日で終わっています。出願の手続きを済ませている場合は、共通テストの出願手続きと日程で、受験票の取得など、このあとの日程を確かめておきましょう。
面接のある入試をもう一度受ける場合は、前回の面接で答えにくかった質問を書き出し、答えを組み立て直します。話し方に不安があるお子さんには、面接とスピーチの指導をしている先生のインタビューも参考になります。
保護者ができるサポートは?
保護者の役割は、手続きと生活面を支えることです。勉強の中身に口を出すよりも、締切の管理と体調の管理を引き受けるほうが、本人の助けになります。
| 支える場面 | 保護者ができること |
|---|---|
| 手続き | 出願の締切、受験料(検定料)の支払い、必要な書類を一覧にして、見える場所に貼る |
| 生活 | 睡眠と食事の時間を一定に保つ。試験の時間帯に合わせて朝型に寄せていく |
| 声かけ | 結果の話は本人が切り出すまで待つ。予定を聞くときは「今日は何をする予定?」と尋ねる |
入学金や授業料を納める時期も、早めに確かめておきたいところです。合格した大学に入学金を納めたあとで別の大学に進む場合の扱いは、大学ごとに募集要項や入学手続要項に書かれています。出願の前に、費用の見通しを家族で話し合っておくと安心です。
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たか 先生
「なぜそうなるのか」から教える、英語と数学の先生。英語・数学(中学生・高校生)、高校物理、小論文。丸暗記に頼らず、その場で考えて答えを導く力をつける指導をしています。

こめこめ 先生
推薦系の入試から一般入試まで、文系の大学入試対策を指導している先生。高校生は英語・現代文・古文・漢文・小論文・世界史など。志望校や受験の形を途中で変えることになった場合の対策にも応じています。
先生との相性は、プロフィールだけでは分からない部分もあります。まずは1回話してみて、お子さんが質問しやすいかどうかを確かめてから、続けるかどうかを決めてください。
よくある質問
Q. 総合型選抜で不合格だった大学を、一般選抜でもう一度受けられますか?
受けられるかどうかは、その大学の募集要項で確かめてください。出願の資格に制限がなければ、一般選抜に出願できます。同じ大学でも、学部や入試の方式によって扱いが違うことがあります。
Q. 共通テストに出願していない場合は、どうすればいいですか?
令和9年度の共通テストの出願期間は、令和8年10月2日で終わっています。共通テストを使わない入試の方式がないかを、志望する大学の募集要項で探してください。あわせて、担任や進路指導の先生にも相談しておきましょう。
Q. 結果を待つ間、子どもが勉強に手がつきません。
量を減らしてでも、毎日続けることを優先します。英単語を10分だけ、というように、短い時間で終わるものを1つ決めます。合格した場合にも役立つ勉強から始めると、取りかかりやすくなります。
Q. 不合格だった場合、浪人も考えたほうがいいですか?
結果が出た直後に決める必要はありません。まず、これから出願できる入試を書き出し、受けられるものを受けてから考えても、遅くはありません。迷うときは、担任や進路指導の先生に相談してください。
Q. 合格した場合、入学までは何を勉強すればいいですか?
大学から入学前の課題が出る場合は、それを優先します。課題がない場合も、英語と、進む学部で使う教科の基礎は続けておくと、入学後の授業に入りやすくなります。
まとめ
総合型選抜の結果が出るのは11月以降で、そこから共通テストまでは長くありません。結果を待つ間も、どちらの結果でも使う教科の勉強を少しずつ続けておくと、結果がどちらでも次に進めます。
不合格だった場合は、最初の1週間で気持ちを整え、これから出願できる入試を書き出します。締切と必要な科目を紙に並べると、次にすることがはっきりします。保護者は、手続きと生活面を引き受けて支えてください。出願の条件や学校を通す手続きは、担任や進路指導の先生に早めに確かめましょう。
参考文献
- 文部科学省「令和9年度大学入学者選抜実施要項」(令和8年5月27日付け通知)
- 独立行政法人 大学入試センター「令和9年度試験」(2026年10月14日確認)
この記事の著者
まなぶてらす編集部
「まなぶてらす」は、勉強も習い事もひとつの場所で学べるオンライン家庭教師サービスです。一人ひとりの「好き」や「得意」を伸ばし、お子さまの強みを育てることを大切にしています。学びに関する最新情報や、家庭学習に役立つ知識をお届けします。
この記事の監修者
坂本七郎
まなぶてらす代表・家庭学習コンサルタント
5,000人以上の保護者への学習相談実績を持つ家庭学習の専門家。著書15冊(累計26万部以上)。NHK Eテレなど多数メディアに出演。2016年にオンライン家庭教師「まなぶてらす」を設立し、多様な学習ニーズに対応するサービスを運営。


